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Oct 27, 2005
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カテゴリ:My Favorite
「ロックとは生き様である」なんて時代がかった言い方すると、目くじら立てる人がいる。90年代半ば、日本では定着するはずがないと思われたテクノ、ヒップホップ、ハウスなんかがクラブ・カルチャー(とドラッグ)とともに、またたくまに普及すると、一挙にロックという音楽はダサいものに成り下がってしまいました。確かにその頃はといえば思い出したくもないブリット・ポップ全盛期、ニルヴァーナ亡き後、オルタナティブはメインストリームに吸い上げられ、苦悩を気取るのがファッションと化し、猫も杓子もディストーションにシャウト、曲は強弱法の繰り返し。インディーのモラトリアム小僧達はひたすら地味な活動を続けていました。チャートは金の匂いしかしないブラック・ミュージックで席巻され、こりゃ本当にロックは死んだも同然。レニー・クラヴィッツあたりが「ロック・イズ・デッド」なんて歌ってりゃ、そりゃご臨終ですよ、とほほ…な有様。
と思ったら、レディオヘッドがテクノ、ハウス、クラウト、現代音楽を導入(たぶん彼らはCANになりたかったんだろうね…)。そしたら、それが流行として定着してしまったのです。

ああー! つまんないね!

いまのそういうバンドに僕はロックな魂を感じません。多分それは僕がオヤジ化してる証拠かもしれませんが、やっぱり僕はロックとは…音楽とは…人間の魂の感情の生き様の表現だと思っているのですよ。

「エゴを撒き散らすロックスターは時代遅れ」「リズム音楽として8ビートも16ビートも弱い」「ギターソロを弾いて陶酔してるギタリストはステージでマスターベーションしているに過ぎない」
ああー! はいはい! あんたは正しいよ!

じゃあ、こんな歌を歌う人のことを、どう思う?

(言葉で伝えたいことや/きかせたい歌が/ありすぎて ありすぎて WOW/MiYOU MiYOU たぶん何もしてやれない/だけど今そばにいてあげるよ/少しだけ……)

なんてことないラブソング? いや違う。これは池田貴族が癌で死ぬ直前に発表された歌なのだ。MiYOUとは幼い娘さんのこと。病院のベッドに横たわる池田貴族のもとにやって来た、みうらじゅんが「もう一度いっしょに何かやろうか?」「今の貴族にしか歌えない歌。カラオケで誰が歌っても嘘に聞こえる歌。辛いだろうが今の気持ちを詞にしてみないか?」と持ちかけて作られたアルバムがこの『MiYOU』なのだ。

人生の切り売り? 露悪趣味? お涙頂戴のメロドラマ? ああー! だからあんたは正しいってば! だからちょっと黙ってろ!

僕はこのアルバムにロックを感じる。このアルバムに参加した実に多くの人達の池田貴族に対する愛を感じる。そして池田貴族の死と向かい合って生きることに対する複雑な感情に素直に感動する。

「音楽は音楽じゃん」って、ほんとその通り。でもそれだけじゃ物足りないオヤジ感性の人間もいるのだよ。そこのCISCOの袋持ってあるく似非DJめ! 俺は最近レコミンツとディスク・ユニオンでしかCD買ってないぞ! 悪いか? 今度モダーン・ミュージックに行きたいぞ! 悪いか? くやしかったらURCから聴き直せっつうの! ついでに今出てるニルヴァーナのあのCD! あれはカートが最も憎んだ形の商業主義じゃないのか? 草葉の陰でカートは激怒してると思うぞ! クリスにデイブお前ら一体どうした? こんちくしょう!









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Last updated  Apr 10, 2012 11:32:39 PM
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