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Nov 8, 2005
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カテゴリ:書評
仲間とやってる同人誌用の小説約50枚を書き上げへとへと。
そして通勤用に持ち歩いていた文庫本が中上健次『十九歳の地図』。ああ…なんかかぶってる気がする…。読んでて辛かった。中上健次は言うまでもなく天才ですが、今の僕にはこの内容はきついですよ。この主人公はまだ十九歳だから許されるけど、僕なんて…僕なんて…ああっ!
何もそんなに世界を憎まなくたっていいじゃないか? 世の中には素敵なことだっていっぱい溢れてるよ…多分。なんて。
しかし、何だって僕は中上健次なんて読み返しているのでしょうか…? なんかもっと軽いものを読みたくなってきた。それなのになぜか今手元に『「あさま山荘」籠城』なんて本が…読まなきゃいいのに、多分、明日ポケットに忍ばせるのでしょう。こんな自分が嫌だ。
もう少し、リラックスしないと、精神的にはちきれそうです。最近、疲れ易いからかなぁ…? 体力つけるために運動でもしようかな? なんて。

というか書評になってないね。
中上健次に関して、別に言うことなんてないけどさ。うらぶれた若者が読んだら、絶対、影響を受けると思う。中上健次の文体はよく「謳いあげるような」と評されるんだけど、僕が死ぬほど好きな『岬』あたりに較べると、まだまだ文体がこなれていない気もする(←不遜!)。この時点で充分に偉大な作家ですが、ここからさらにとんでもない大作を書くんですよね…この人。こんな化物には絶対に勝てっこないよ。別に勝負を挑む気すらないんですが…。しかし上手いですよね。公衆電話で世界に繋がってる(しかもネガティブに)、どうにもならない孤独な主人公の、その世界に対する無尽蔵の憎悪。ああー辛い。誰かオブラートちょうだい!





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Last updated  Nov 8, 2005 10:10:57 PM
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