藤沢あゆみさんの『愛され社員で行こう!』
(日本実業出版社)を読みました。
『ザ・バースデー』という本に感動して
すっかりあゆみさんファンになった私♪
早速、あゆみさんの他の本も読んでみたのです♪
内容は会社内でどれだけ愛され社員になるかという本ですが、
これは会社でなくても、すべての「働く人」に、
そして働いてなくても、すべての「人と関わる人」に
つまりこの地球上に生息しているすべての人に
役に立ち、グッときて、心癒されるとっても素敵な本です!
明日から無理なく毎日を頑張って
人に笑顔を振りまいていこう!そんな元気がもらえました。
目次は第1章・チャンスの女神が微笑む「愛され社員」とは?
第2章・人もチャンスも引き寄せる「愛され社員」になる!
第3章・同僚に愛される話し方、愛されない話し方
第4章・同僚に愛されるふるまい・愛されないふるまい
第5章・お客さんがまた会いたくなる「愛され社員」の秘密
第6章・「愛され社員」をさらに極めて、200%愛される人になる!です。
この本の中で特に私が、グッときたのは、
「会社は好きな人ばかりでできている」と決めてしまってくださいと
いう言葉です。
そんなの絶対、無理!
仲の良い友達同士でつるんでいるのとは違い、
会社やサークル、バイトやクラブなどでは、
必ずウマが合わない人っていますよね。
でも、あゆみさんは、そんな時は「みんな大好きの法則」を
使いましょうと、こんなことを書かれています。
「もちろん、他人だから思い通りには動いてくれません。
でも、ドラマや映画の登場人物はどうでしょうか。
もしも「愛され社員」の本に出てくるようないい人ばかりでは、
面白いドラマになりません。悪役に敵役、煮え切らない人、
どんくさい人、ひがみっぽい人、はらはらさせる人、サボり魔。
いろんな人がいてドラマが面白くなるのです。
この考え方のポイントは「いい人だから好きな人」ではないのです。
いろんな人のいろんな個性が会社生活にドラマをもたらしている、
だからみんな好きな人!なのです。
そして彼らをよく見てみると、いつも煮え切らなかったり、
どんくさかったり、意地悪だったりするわけではなく、
時としてそういうキャラに変身してしまうということがわかると思います。
どういう時に困ったキャラに変身するのでしょう?
もしかしたら、あなたと同じように、相手を好きでいたいからこそ、
甘えが出たり、ごまかそうとするのかもしれません(中略)
組織の問題はすべて、誰かの愛されたい、わかってほしいという
気持ちがもたらすもの。
そして愛したい、わかってあげたい人がいるから余計にもめる。
みんなが愛され社員でいたい。会社って、愛が交錯する場所なのです。
この文章を読んで「なるほど~」と思いました。
会社で人間関係がぎくしゃくしたり、いやだな~と思う人がいるのは、
会社の待遇面が悪いことよりも、ストレスの原因になったりしますよね。
そして、会社にいやな人がひとりでもいれば、
なんとなく会社に行く足取りも重くなるというもの。
でも、それも、もともと「好きでいたい」という気持ちがあるからこそ。
この言葉を読んだ時、会社に限らず、恋愛でも家族でも友達でも
人のことを嫌いになって悲しいのは、もともと「好きでいたい」と
いう気持ちがあるからこそなのだとしみじみ思いました。
だから、あの人のああいうところが嫌い、
こういうところがカチンと来ると思う前に、
とにかく出会う人はみんな「大好きな人だ!」
そう決めてしまうというのは、ほんとに効果があると思います。
私も教師時代、生徒はすべて「神様から授かった子」だと思うことにしていました。
20代前半で高校生の先生をしていたので、年の差もそんなにはなかったのですが、
担任の生徒も国語の授業を受け持った生徒も、
すべて神様が私に授けて下さった子なのだと思うことにしていたのです。
そのおかげで、どんなにいろいろ問題を抱える生徒を受け持っても、
生活指導部長とかお偉い先生に大目玉食らうようなことがあっても
生徒のことは、「好き・嫌い」というセンサーが
もともとついていなかったのです。
だって、みんな「神様から授かった子」なのですから!
好きも嫌いもなく、御縁があってこの生徒たちと向き合うよう
私に授けられた子たちなのだ…
そう思って、在職中は私にできる限りのことをしようと思っていました。
そして、授業も「私から国語を習った」という事実は、一生消えない事実だから
1時間たりとも無駄のない授業をするようにしようと心掛けていました。
このふたつのことを心掛けていたので、
教師時代は生徒とのトラブルもほとんどなく、
毎日、楽しく授業をすることができたように思います。
ところがどうでしょう!
東京に出てきて、OLになった途端、そういう意識がなくなったからか、
同僚のことを「神様が私に出会わせてくれた人」というような気持ちにはなれず、
「好き」「嫌い」のセンサーをいつも働かせていました(;一_一)
ほんのちょっと意識を変えるだけで、人間関係は
がらりと変わったものになったのでしょうが、
私は会社に入ってからは、教師時代のような気持ちを忘れていたのです。
そして、最近、ちょっと身近にカチンと来る言動をする人がいて
その人のことで、やきもきしている自分がいたのですが、
あゆみさんの文章を読んだ時に
「あー、私、その人のことを好きでいたいから、こんなにカリカリしているのね」と
思った途端に、気持ちがすっと楽になったのです。
皆様の会社でも、あの人だけは勘弁できない!ていう人がいるかもしれませんが、
でも、その人は自分に忍耐力を教育してくれる係を担当してくれているのだと
ちょっと大きい目で見て、とにかく「会社の人はみんな大好きな人でできている」
そんなふうに、決めてみてください!
最初はそんなふうに思えないかもしれないけど
「とにかく、最初からみんな好き!」って思うだけでも
人間関係がすごくスムースになると思います。
あの人、いやだな…と思った時、あ、でも、そういえばみんな好きな人だったんだ!
そう思い出しただけで、いやなところを深掘りしなくてよさそうですね!
それから「トラブルは起こるべくして起こる」というところも納得!
「トラブルって、愛されたい気持ちでできています。
誰かのわかってほしい気持ちだったり、悲しい気持ちだったり。
それがあなたのところに来たのは、あなたが愛され社員だからかもしれません。
やさしい人や、誰かが困っているのを放っておけないような人って、
年中トラブルを抱えていたりしますよね」
こんなふうに優しい語りかけで、でも、トラブルに対しての関心度を下げれば
トラブルは回避されることも教えてくれています。
それを「怒りは怒りを呼ぶ法則」というふうにあゆみさんは
名付けています。
ブログに怒りの記事を書いたら、同じような怒っているな人たちが
集まってきて、ささくれだった空気になっていることがよくあるように
怒っていると怒っている人を引き寄せてしまいます。
同じようにトラブルを気にしすぎたり悩みすぎたり首を突っ込みすぎたりすると
自分自身がトラブルメーカーになってしまうようですね!
「トラブルについても、日頃から関心が低ければ気になりませんし、
トラブルから逃げられないなんていう考えも生まれなくなります」
ほんとにそうですねー!!
他にも会社で困った時の対処法や周りの人との接し方、
お客様に好かれるコツなども、優しい言葉でわかりやすく語られています。
あゆみさんの考案された「雑用わらしべ長者の法則」
「いない人は味方につけよの法則」「わかって感の法則」
「売る前にお客になれの法則」「ちょいオカンの法則」など
目から鱗のわかりやすくて、すぐにも使える法則満載で、
とってもためになり、会社も人も大好きになれる本ですよ!
会社に行くのが嫌な人、同僚との仲に困っている人、
上司が悩みのタネの人…そして、周りの人を愛したい人、
愛され社員になりたい人…是非、この本を味方につけて
愛される人生を送ってくださいね!
愛される人になって、楽しい、
いいことパラダイスな人生を送っていきましょう!!

