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風子の575 あるがままに

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2020.04.29
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カテゴリ:文人趣味


ゆめにみしひろぐゲンゲだいまあれた  風子​

この界隈で専業農家は2戸だけのようだ
昨日の2台のトラクターがそれらしく
持ち田以外の他所の田の維持も
任されているらしい

眺めていると荒れ田も増えた
春は一面の菜の花や
ゲンゲ(れんげ)に囲まれ
夏は麦畑に秋は刈田の藁帽子に
身を隠したりと
四季を問わずこのあたりの田圃で
遊んだ子供の頃が走馬灯のように思い出される

ゲンゲといえば
いまこそ田畑の肥料は
即効性のある化学肥料オンリーだが
あのころはゲンゲの花が終わると
田打ちのときに鋤かれ
稲田の有機肥料と化していた

荒れ田を見るのは哀しい
楽しかったあの頃の思い出さえも
千切られるような思いになる

夢現のうちに風の径を家に帰ると
幼馴染の一人が一月ほどまえに
亡くなっていたと人づてにきいた
こんなご時勢なので
訃報も遠慮されたのか

寂しさにも増して
終着駅近きが身につまされる
懐かしきゲンゲ田





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最終更新日  2020.04.29 12:36:54
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