風子の575　あるがままに

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しめんそかみみをかたぶくぐびじんそう　　風子​

「四面楚歌」は中国秦～漢の時代
世紀前202年の楚漢の戦いで
垓下の砦に陣取る楚の項羽が
漢の劉邦に破れ敗走する直前の出来事が元になる故事成語

項羽が劉邦の大軍に囲まれた夜
劉邦の軍師張良の策略である
張良の吹く簫の音と
劉邦の兵士に歌わせた
項羽の故郷楚の歌が功を奏し
里心から戦意をなくした
項羽の兵士たちが脱走し
項羽が孤立無援になったことを悟ったことから
四面楚歌の故事が生まれた

その夜
項羽は愛妾虞美人（虞姫とも）に宝剣を渡し
逃れようとしたが彼女はその場で自ら命を絶つた
後に虞美人の墓に咲いた赤いひなげしを
彼女の血の色のようだというので
虞美人草と呼ぶようになった、という