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テーマ:お勧めの本(7400)
カテゴリ:読書でしあわせ
『日本語の起源』という本がある。著者は、ベストセラーになった『日本語練習帳』の大野晋先生(学習院大学名誉教授)
これ、ホントにおもしろいのです。推理小説の100倍ぐらい強烈におもろい!!!!!!!! 日本語の起源は、そもそもインドの南部やスリランカの北部で話されている夕ミル語に由来するという説を展開してます。「え?」と思いません? 日本語とタミル語で対応する基本語彙は五百語に上り、文法的にも呼応し、五七の韻も一致している……、大野先生は本当に数多くの例を出しながら論じます。お米や墓などの考古学的検証もし、「カミ」「アハレ」「サビ」など日本人の精神を形作る言葉の面からも調べていきます。 大野先生は、ずっと『日本書紀』や『万葉集』の研究をし、その道では昔から有名だった人。彼がすごいのは、日本語のルーツという壮大な研究を還暦を迎えた60歳から始めたんです! でもその説を発表した約20年前、むちゃくちゃバッシングを受けてるんです。週刊誌でも相当叩かれてます。が、自身の説を信じて追求し、研究し続け、80歳になってもなお、インドに出向き、研究を続けてます。ホント、頭が下がります。同時に、彼の探究心は心底惚れてしまうのです。 この本で私は一気に先生の大ファン。生き様も含め、とても憧れてます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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