2005/01/09(日)22:46
天上の剣
ツイ・ハーク監督が、若かれし頃の自分の作品、「天空の剣」をリメイクして作った力作。
主演、イーソン・チェン、チャン・ツィイー、サモ・ハン・キンポー。武術指導はイェン・ウーピン
この作品の中でひときわ目立ったのが、CGを多用に使用していることである。
古き名作「天空の剣」の中では、CGを使わない代わりに、(そんなに進んでいない時代だったため)いろんな工夫がされていた(それは見てのお楽しみ)。そんな工夫をしていたがために、迫力が物凄い名作となったのであった。
今回、ツイ・ハーク自身の手によるリメイクされた本作では、「天空の剣」で映像化できなかった映像をもう一度洗い直し作られたものである。
それゆえに、多量のCGで映像処理を施しているのである。
というのは、分かる。でも、その分、迫力がなくなってしまい、かつ、イェン・ウーピンのアクションを殺してしまっている結果となったのである。
でも、それを越えてもやっぱり作りたかったんだと思う。なぜなら、過去に自分のこだわってきた映像が今の技術でできるようになったからだろう。自分の真にやりたかったことをやり通すツイ・ハーク監督はやはりすげえ監督なんだ。
ツイ・ハーク監督の映画を見ていると、香港のスピルバーグと呼ばれる理由が良く分かる。いや、スピルバーグがハリウッドのツイ・ハークと呼ばれるべきなのかもしれない。彼は、今の映画に満足することなく前へ前へと進んでいるのだ。常に挑戦しているのである。
すげえ男だぜ。
ついでに、天女の姿のチャン・ツイィーが見たかった。兵士の格好をしていた姿も新鮮ではあったけれど・・・。