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カテゴリ:自己完結恋愛日記
なんだか、切なくなった。
友人の弟の卒業文集をみていたら、卒業する生徒のなかにある女の子の写真を発見した。元囲碁部だった女の子。田舎臭いが、最高にかわいい女の子。 高校三年の時に、囲碁部の部長だった僕はその女の子と毎日話をした。いくら話しても話つきないその女の子。 囲碁は強くならなかったけれど、その女の子が勝ったときの笑顔が僕の心をどきどきさせた。毎日のようにずっと話していたので、僕はその女の子と少し噂になった。それもまた、僕はうれしかった。 あるとき、また別の友人の妹がその子と友達だという話を聞いた。友人の妹によると、その囲碁部の女の子は僕のことを格好いいといっていたらしい。僕はどきどきした。本当にどきどきした。 僕は、その女の子に手紙を書いて、友人の妹を通して渡してもらうことにした。 けど、やっぱり結果はいままでと同じこと。その女の子は、ほかに気になる人がいたらしい・・・(涙)。 なんだか悔しかったが、彼女のことだからその気になる人とはうまくやっているのではないかと思っている。 ひさびさに、その女の子の写真を見て昔の思いが久々に蘇ってきた。やっぱり、さわやかで最高の笑顔は健全だった。クラスの人気者だった彼女は、きっと幸せな卒業ができたんだろうと思う。 そして、僕は絶対にこれから彼女にあのときのことを後悔させられるような、そんな人間になりたいなと思った。 手紙を友人の妹に渡したあと僕は歩いていたら、囲碁部のその女の子が手を振ってきた。彼女はいつも、どんな遠くからでも 「せんぱーい」 と爽やかに大声で言った。手紙はきっと彼女には、まだ届いていないらしい・・・。僕は、なんだか真っ赤になってうつむいて走って逃げた。 そんな思い出の一部もまた、彼女の卒業によって幕を閉じてしまうようで、なんだか感慨深く思えた。 これからの人生も、幸せにくらしてくれよ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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