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夏から始まった研修が、最終日のTOEFULテストでようやっと終了した。英米の大学留学を目的とする者たちを主な対象とするこのテスト、試されるのは、われわれの現場で必要とされる能力とは明らかに別物。しかし科の全員が受験するものと決められている。この研修は悉皆研修。来年度から中間管理職が、どの職場にも数名ずつ新設される。全員が協力してこれまでやってきたし、そうしなければうまく行く筈のない職場。新しい仕組みは、この現場の実態にまるでそぐわない。しかし現実のものとなる。
こうした動きが多くの場で強行されている。 単に気まぐれや思いつきによるものではない。求められているのは競争。適者生存の世の中に残れるか否かだ。生まれながらに競争社会にいた団塊の世代も定年を迎えつつある今、その世代を含めて、さらに激しい生存競争の時代になろうとしている。 2005年はその流れを決定づけた。 数億円を動かすセレブか刹那に生きるニートかという風に、自分の将来をまともに見出し得ない若者たち、利益を追い求めるに急で安心・安全を無視する詐欺まがいの商い、人を傷つけたり蹴落としたりしてなんとも思わない心の蔓延。平和や共生の理想が押し退けられる。…そこには大きな陥穽が口をあけて待っている。 しかし何はともあれ、人々は生きていかなければならない。事実、誰もが生き残っていかなければならないのだ。庶民の生きぬこうとする真面目な営みは、時として施政者の目論見を越え、それを変更させることもある。それに期待しながら、新しい年を迎えたい。 個人的には今年、二人の孫が無事に生まれ、三年目を終えようとしている現在の職場での仕事も何とかうまくいっている。その意味では、悪い年ではなかった。冒険的なことは何も無いが、一つ一つの営みを自覚的にやりぬく中で、何か展望が見えてくるかもしれない。世の中、そう捨てたものではない筈だから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年12月29日 07時52分30秒
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