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観世音寺入り口のこの石塔、伸びやかで堂々たる書体ではありませんか?何という書体でしょうね。観世音寺の正式名は清水山普門院観世音寺。寺伝によると、この寺は斉明天皇の冥福を祈って中大兄皇子(のちの天智天皇)が発願、以来80年余りをかけ天平18年(746年)に多くの堂塔が完成したとか。寺の梵鐘は京都妙心寺の鐘と並ぶ日本最古のもの。必見ですよ。駐車場の後ろにかすかに見えるのが宝蔵です。安置されている五体の観音像は、まことに壮観、他を圧するほどの迫力に満ち、京都や奈良のどんな大寺にもないものです。観世音寺は、鑑真、空海ゆかりの文字どおり鎮西第一の名刹なのです。ところで、901年太宰府に流された菅原道真は、その「不出門」に、つぎの詩を遺しています。 都府楼はわずかに瓦の色をみる 観世音寺はただ鐘の声をきく 道真と鐘については、次回にしますが、この観世音寺の落慶供養にあたったのが、あの僧玄ぼうで、746年6月のこととか。それから間もなく、玄ぼうは何者かに暗殺されてしまうのです。血なまぐさい感じがしないでもありませんね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年04月24日 12時22分56秒
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