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先にご紹介したとおり、道真は「不出門」でつぎのとおり詠っています。 心中の思いは孤雲とともに飛び去って、恨みもなく憤りもなく 満月を迎えるごとき心もて、外物に接したく思う この地では別に束縛されてはいないが お咎めのみなれば寸歩も他行することは慎もう つまり、天拝山に登ってわが無実を天に訴えるなどということを道真はやってないのです。 とすると、このストーリーは誰かが書いたことになるのでは? ずばり、申し上げましょう。天神伝説の作者は大江匡房(天永二年(1111)没)ではなかったという説です。 匡房は神童の誉れが高く、天喜四年(1056)、十六歳で文章得業生。その学才は道真と肩を並べるほどであったといいます。また、大宰権帥に任命された点も道真と同じ。道真が身を清めたという小さな滝と衣を掛けた岩とは?いかにも出来すぎという印象なのです。 ★衣掛け岩の後ろに小さな滝があります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年10月17日 15時18分52秒
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