[カテゴリ未分類]の記事一覧 | ふるさと太宰府探検隊

小林カレー

ＪＲ二日市駅前のこれが噂の小林カレー。ころしのカレーがトロ味なら、こちらはスープカレー。二日市にはカレーの専門店が揃い踏みなのです。スープカレーを食べる際の注意点を一つ。くれぐれも黄色いシミを作らないよう。音をたてず、慌てず、ゆっくりと食すこと。因みに、私はシュリンプ味に野菜のトッピングと決めています。明日、お昼前ごろ行ってきます。

2009年09月04日

太郎尺さま２

毎年２月１日と８月１日は、この神社（太郎尺さま）の縁日です。私の誕生日も８月１日なので、こ神社の存在がとても気になります。案内版によると、祭神は医師か霊能者であろうとのこと。前回は、高血圧と頑固な肩こりの平癒を願った私でしたが、今回は？を祈願してまいりました。この神社は、国立博物館裏口付近の小さな神社で、あまり一般的には知られていないようです。2007/03/22の記事も見てね。

2009年08月07日

ころしのカレー

前回、お話しした「かうひいや」に続く西鉄裏通り商店街の一角にこの刺激的な看板が出ています。濃厚なここのカレーはちょい辛がオススメですよ。二日市のカレー屋さんといえば、ＪＲ二日市駅前の小林カレーも有名ですが、こちらはスープカレーです。私は、いつもネクタイやＹシャツに黄色いシミを作ってしまうので、みなさんも気をつけてくださいね。是非、食べ較べてみましょう。

2009年07月30日

Ｊａｚｚ工房

こんな素敵なお店が、ダイエー二日市店の裏の小高い丘の上に在ったんですね。メジャーなミュージシャンによるコンサートも行なわれています。私はなんといっても田口悌二氏のファンなのですが、昔、都府楼政庁前の国道３号線沿い、カメラのキタムラ横に宝島という、知る人ぞ知るコーヒーの専門店があって、そこの常連だった私でした。この喫茶店でも不定期にジャズのコンサートがあって、田口氏が出演される時は、必ず聞きに行ったものでした。宝島は今はなく、寂しい限りです。この工房に田口氏が出演されていることを知って、思わず涙ぐんだのでした。行ってみたい方にお願いします。ここのアンプは昔懐かしい真空管アンプと聞いています。どうぞ、確認お願いします。あの、柔らかなサウンドは、真空管ならではのものと思っています。

2009年07月26日

かうひいや

すっかり、ご無沙汰してしまいました。１年あまりのブランクを経て再開です。今後もよろしくね。さて、再開第１回目は、「かうひいや」です。西鉄二日市駅西口の改札を抜けて階段を下りてきたら、西日本シティ銀行の赤い看板が見えて来ます。銀行と西鉄線路の間に沿って、１０メートルほど進んでいくと「かうひいや」があるのです。その昔、こんな純喫茶があちこちにあったのですが、今はもう少なくなりました。一杯のコーヒーを大事そうに炒れてくれるマスターと、聞き上手の奥様がいて、どんなに落ち込んだときも優しく包んでくれますよ。そうそう、ここのレアチーズケーキは逸品ですぞ。春はいちご、夏はパイナップル、秋はナシ、冬はリンゴと四季折々の味が楽しめます。私はビターな味のメロウブレンドというコーヒーが大好きなのですが、ビターな味とこのケーキが実に良く合うんですね。まさに絶妙のハーモニーと言えるでしょう。是非、立ち寄ってみてね。

2009年07月07日

蘭館

前回紹介したキッチン「遊々」のすぐ近く、国立博物館入り口にこの喫茶店がありますよ。ここのハンサムなマスターは「利き豆」、なんでもコーヒー豆の品質を舌で判定する資格をお持ちとかで、きっと絶妙のコーヒーのおいしさが味わえますよ。ビターな合格コーヒーも味わってみませんか。

2008年08月10日

安倍晴明の予言

ある日のこと、この井戸の近くを通りかかり、問題の井戸に立ち寄ってみました。四川、東北地方と、立て続けの地震、そこへ異常気象を思わせる連日の猛暑…何やら天変地異の予感がします。土地の古老は、この井戸が涸れ果てるとき、天変地異が訪れると伝えています。この神社の文様にお気付きですか？そうです、これは紛れもなく五芒星。古老とは安倍晴明のこと？井戸は涸れ果て、一滴の水もありません。２００７年３月１１日の記事も参考にしてくださいね。

2008年07月26日

キッチン遊々

西鉄太宰府駅付近にこのお店があります。居酒屋というより、メニューが豊富で、むしろ食事のお店と言ったほうがいいのかも。オススはイカスミのスパゲッティです。何しろ６時間もかけてマスターがソースを煮込むのだそうです。次は、ガーリックライス。それから、オムライスもおススメですよ。月曜日が定休日です。目印は福銀太宰府支店。銀行の看板が見えたら、そこからぐるりと見回してみて下さい。目印は蘭館という喫茶店。喫茶店の看板が見えたら、西鉄の線路沿いに歩いて５分くらい。イカスミのスパゲッティは要予約。

2008年07月01日

九州国立博物館

九州国立博物館は、どんな旅のガイドにも出ていて、取り上げるのはとうとう最後になってしまいました。この博物館は何だかユニークではありませんか？そうです。周囲の環境に溶け込むように設計されているのです。地元行政や市民の運動が実って、こんな立派な施設になりました。大事に育てて行きましょう。楽しかった太宰府にまつわる伝説の旅も、ここで一休み。次回から、太宰府近郊の名店をご案内いたします。乞う、ご期待。

2008年06月14日

伝衣塔

太宰府天満宮すぐ近くの光明禅寺ヨコにこの塔があります。そうです、あの藍染川の近くです。たぶん多くの観光客がここを通り過ぎてしまうでしょうね。

2008年05月30日

藍染川

光明寺横を流れる藍染川は、京女と天満宮神官との悲しい恋物語のモニュメントだそうな。妻子ある男性に恋をした女は、哀れ、この川に身を投げたとさ。それにしても、ちょろちょろと水が流れているだけの小川なのですが。

2008年05月17日

★天満宮の宝物2～光明禅寺

若葉、紅葉のころと、年中楽しませてくれるこの庭は九州最古の枯山水の寺院でありました。ここは臨済宗の寺で鎌倉時代鉄牛円心和尚が創建したとのこと。和尚は菅原道真の子孫だそうな。四季折々の見事な庭園の様子はヤフーで「光明禅寺」といれると出てきますよ。ケンカ別れした某氏は、この庭を不調和の調和と言いました。変に哲学的な言葉だなと思いつつ。氏によると、だからこそ川が音をたてて流れているのだとも。へえー。今日は、天満宮のすぐ近く、地元の知る人ぞ知るこの庭についてのお話しでした。

2008年04月29日

延寿王院

太宰府天満宮名物の太鼓橋の横、「二の鳥居」あたりに、宮司・西高辻邸「延寿王院」があります。三条実実、坂本龍馬、高杉晋作、伊藤博文らがここで尊王倒幕の計画を練ったのでありました。天満宮は明治維新胎動の地でもあったのです。

2008年04月21日

志賀社（重要文化財）

天満宮名物太鼓橋の真ん中あたり、この小さな社がたっています。和、唐、天竺の三様式を踏襲。小さな社であっても、どっこい雨にも負けず、風にも負けず。過去のどんな台風にも負けず、この社は残ったのでありました。

2008年04月05日

天満宮の宝物１～大樟

本殿横のこの天然記念物の大樟に果たしてどれくらいの人が気付いているでしょう？１０年ほど前だったでしょうか。この大木にも酸性雨の影響が出ているということで、根を掘り返し、土壌を入れ替え、樹に栄養を与えるなどの処置が施されました。ある朝のこと、前夜から断続的に降り続いたシャーベット状の雪と黄砂がベットリと車のフロントガラスにこびり付いていました。黄砂には粉塵や有毒ガスが含まれているはずで、この大木のことがとても心配になりました。

2008年03月21日

安行神社ＭＡＰ

安行神社へは、天満宮の裏手。古賀方面へ向かってください。

2008年03月11日

安行神社

天満宮の裏門から２００メートルほど行ったところにこの神社があります。この神社の祭神は味酒安行（うまさけやすゆき）。大酒のみの印象ですが、これは名前だけのこと。安行は道真に随行し、身の回りの世話をし、最後を看取った人物でありました。ありがたいことですね。

2008年03月05日

太宰府天満宮～ご利益倍増スポット2

前回に引き続き、天満宮裏手にあるこの石碑が本日の主人公です。菅原道真の祖先はこの野見宿禰だそうな。野見宿禰といえば、相撲の神様とか。ここで、クエッション？私がある方から聞いた話では、道真は小柄なしわくちゃ親爺だったとのこと。さて、この謎やいかに。手前の丸い石は、お相撲さんの力自慢のためとか。白鵬や朝青龍に持たせてやりたいのですが？

2008年02月12日

太宰府天満宮～ご利益倍増スポット１

太宰府天満宮の裏手にあるこれら神社に是非参拝してから、本殿に参拝してくださいね？「えっ！」意味が判らないってですか？ここは道真のご両親、子どもたちが祀られているお社なのです。

2008年02月06日

刈萱の関

話が国分辺りにバックします。これが浄瑠璃などに詠われた「苅萱道心と石童丸」の刈萱の関だそうな。そう言えば、４０年以上前？確かこの辺りに大きな看板のようなものがありました。歴史的遺物だとは知らず、今頃になって関心をそそられています。夕闇迫る中で撮影した一枚でしたが、ちゃんと写ってました。★苅萱関跡リンクを見てね。太宰府天満宮界隈については、来週辺りから、再度、ブログ掲載いたします。楽しみにしてくださいね。

2008年01月28日

鬼すべ

太宰府天満宮で新春7日目に「うそ替え」と「鬼すべ」が行われます。その際に、この朴（ほう）の木で彫った「うそ」がお出ましになるのです。昔は、天満宮の参道の茶店にはこの「うそ」が必ず売っていたのですが、今は、お店の片隅にひっそりと置いてあるといったところでしょうか？福を呼び込む縁起物なので、天満宮にお参りの際には必ず買って下さいね。★「鬼すべ神事」については、ＹＡＨＯＯで「鬼すべ」と入れてみて下さい。

2008年01月23日

初詣へ行こう２

天満宮の参道の茶店に必ず売っているもの。それが、この梅が枝餅。少々、姿・形は冴えないのですが、お味はバッチリですよ。何でも組合を通じて材料を共同購入しておられるようで、どこも同じ味かと思ったら、「どっこい」各店で多少味付けが異なるようです。丹波小豆を使っている店もあると聞くのですが。

2008年01月06日

初詣行こう～太宰府天満宮

地元太宰府の一ノ宮はここ天満宮なのでした。まだ行ったことがない、そんなあなたに内緒話。とはいっても、それは…この参道沿いの茶店に必ず売っているもののことなのです。それは何でしょう？甘くて、丸くて、誰でも知ってる土地の名物。これを買うときは必ず違う店で１個づつ買いましょう。色、形は違っていても、中身の違いにきっとあなたは気付くことでしょう。これで、今年はおしまい。また、来年もよろしくね。

2007年12月30日

遠賀団印

その昔、太宰府の警護にあたった千人規模の軍団がありました。その軍団がこのあたりに駐屯していたのです。このあたり、昔は来木が丘と呼ばれ、この小学校の校歌にも出てきます。実は私、この小学校の卒業生なのですが、記憶をどうたどってもこんな立派なものが校庭の片隅にあったとはどうしても思い出せません。ここから出土した軍団印は、九州国立博物館に展示されています。さて、それはどこでしょう？★写真は水城小学校校門、西鉄都府楼駅から歩いて５分のところにあります。

2007年12月20日

国分あたり２～国分尼寺

これが判りにくかった。要するに国分小学校の下あたりにこの碑があったのでした。礎石はすぐ近くの共同利用施設の敷地の中。地図は次回あたりということで。

2007年12月18日

行基菩薩の怪１～如意輪寺(小郡市)　

小郡市にこんな面白いお寺がありました。この寺も天平の高僧「行基」にまつわるお寺とか。筑前国分寺あとの龍頭光山の行基作と伝えられる仏像と共通点が多く、まんざら後世の作り話とも思えないのですが？それにしても、寺内はカエルだらけ。ここの住職は、よほどカエルがお好きなんですね。★寺は、西鉄三沢駅から歩いて１５分くらいのところにあります。

2007年12月11日

国分あたり１～行基の足跡

今回、筑前国分寺あとの龍頭光山という真言宗の寺について触れましょう。この寺に安置されている釈迦如来は行基作と伝えられる国宝です。行基作と伝えられる他寺の仏と作風が似ており、なるほどと実感しました。寺の住人は親切な方なので、内陣まで案内してくださいました。晩秋の３連休。国分あたり、紅葉、熟柿が秋の夕日に照り映えて、懐かしい古き農村風景を思い出しました。筑前国分寺については、懇切丁寧なＨＰを見つけましたので、そちらを案内しておきましょう。http://members.at.infoseek.co.jp/bamosa/chikuzen.htm

2007年12月04日

衣掛天満宮（地図）

前回の説明では、ちょっと判りにくかったかも知れませんね？

2007年11月26日

衣掛天満宮

水城堤の三叉路から旧国道３号線沿いに太宰府方面へ向かって細い小道が伸びています。この小道を１００メートルほど進むと、この小さな社に出会います。道真はここで、正装をして太宰府政庁へ向かったのでした。最近まで都で左大臣まで務めたほどの人物が今日は太宰府の役人に頭を下げなければならないのです。ここで、大鏡の一節を思いだしました。「駅長驚くことなかれ、時の変改、一栄一落、これ春秋」です。道真の心中はいかばかりのことだったでしょう。この社の入り口付近には万葉歌碑がありますが、歌碑の件はまたの別の機会ということで。

2007年11月14日

水城（後編）

水城の基底部に埋設されていた木樋の現物と版築工事の再現模型です。いずれも、九州国立博物館に展示されています。大和朝廷の力は絶大だったのですね？博物館に立ち寄られた際には、是非、見て帰ってくださいね。

2007年11月07日

水城（前編）

水城（前編）白村江の戦いに大敗した大和朝廷は６６４年水城をつくり、唐新羅連合軍の侵攻に備えました。水城大堤は全長１．２ｋｍ、基底部幅８０ｍ、高さ約13ｍの盛土（版築）からなる土塁です。★撮影日は、丁度、天皇陛下が九州国立博物館へお出でになる日で、午後1時半ころ陛下ご夫妻はこのあたりを通過されました。

2007年11月01日

登羅麻呂伝説

夜な夜な現れる物の怪（怪光）めがけ、土地の長者で武勇に優れた登羅麻呂が「エイヤッ」と矢を放ちました。「ギャツ」矢はものの見事に命中。しかし、仕留めた物の怪の姿はどこにもありません。点々としたたる血の跡をたどって行くと、十二本の枝を持つ椿の大樹に突き当たりました。その夜、登羅麻呂の枕元に薬師如来が立たれて、「かの椿の幹でわが像を作り、十二の枝で十二神将を刻み、仏教を信じよ」とお告げになられたとさ。★写真の武蔵寺の山号は椿花山（ちんかざん）。５月になれば、長者の藤が甘い香りを漂わせ、えもいわれぬ幸福な気分にさせてくれますよ。

2007年10月25日

天神伝説の怪2

先にご紹介したとおり、道真は「不出門」でつぎのとおり詠っています。　心中の思いは孤雲とともに飛び去って、恨みもなく憤りもなく　満月を迎えるごとき心もて、外物に接したく思う　この地では別に束縛されてはいないが　お咎めのみなれば寸歩も他行することは慎もうつまり、天拝山に登ってわが無実を天に訴えるなどということを道真はやってないのです。とすると、このストーリーは誰かが書いたことになるのでは？ずばり、申し上げましょう。天神伝説の作者は大江匡房（天永二年(1111)没）ではなかったという説です。匡房は神童の誉れが高く、天喜四年(1056)、十六歳で文章得業生。その学才は道真と肩を並べるほどであったといいます。また、大宰権帥に任命された点も道真と同じ。道真が身を清めたという小さな滝と衣を掛けた岩とは？いかにも出来すぎという印象なのです。★衣掛け岩の後ろに小さな滝があります。

2007年10月17日

天拝饅頭って？

通のみが知る土地の銘菓。二日市温泉入り口付近の天拝饅頭。看板もなく、何の変哲もなく。出迎えてくれる孔雀の画と楚々たる店主。「誠実に生きる」この菓子は得もいわれぬ幸福感を与えてくれることでしょう。

2007年10月12日

二日市温泉２（ちょっと一休み）

湯の原に鳴く芦田鶴はわがごとく妹に恋ふれやときわかず鳴く太宰府に赴任した大伴旅人は当地で妻を亡くします。この歌は妻を思って詠った慟哭の歌。その昔、このあたりは芦の葉が生い茂る湿地帯だったのでしょうか。鶴も飛来したしていたのでしょう。ふるさと太宰府は山上憶良など万葉歌人が集った場所でもありました。この碑は、博多湯の斜め前あたりにありますよ。

2007年10月04日

二日市温泉（ちょっと、一休み）

昔々、筑紫国一帯で疫病が発生し、バタバタと人が倒れていき、病にかかった一人娘を助けようと、ある人物が天拝山麓の武蔵寺という寺の薬師如来に一生懸命祈られたとさ。ある夜のこと、この人物の眼前に如来が現れて、「ここから東の方に、紫の雲がたなびく沼田がある。そこから湧くいで湯で湯浴みをさせよ。」とお告げになったとか。姫君に湯浴みをさせると、不思議や不思議、姫君は全快、お元気になられたという。これが登羅麻呂伝説で、湯浴みをした場所がこの二日市温泉。写真の博多湯は源泉掛け流し、温泉成分にラドン含有量が多く、免疫力を高める効果があります。伝説は根拠のないものではなかったのです。雰囲気があって、古い歴史を感じさせる温泉ですよ。温泉は天拝山麓にあります。

2007年09月27日

天神伝説の怪

４回に分けて天神伝説を紹介して参りましたが、どうも面白くありません。というのは、道真は「不出門」につぎのとおり詠っているからです。　都府楼には登ってみたこともなく、ここからは屋根瓦を望むのみ　観音寺にお参りしたこともなく、ここからは鐘の音を聞くのみ　心中の思いは孤雲とともに飛び去って、恨みもなく憤りもなく　満月を迎えるごとき心もて、外物に接したく思う　この地では別に束縛されてはいないが　お咎めのみなれば寸歩も他行することは慎もうこのような道真が天拝山に登り、無実を天に訴えたなど考えにくいのです。このストーリーを書いた人物がきっといる。それは道真を慕う人物ではなかったか。（次回へつづく）★写真は、天拝山頂から太宰府方面を望む。

2007年09月19日

御自作天満宮

天拝山麓の武蔵寺境内の一角にこの神社があります。道真手彫りの像がこの神社の祭神です。戦乱のため、お首の部分のみオリジナル。その他の部分は近世の作。毎年５月と１１月にご開帳になりますので、皆さん詣でてくださいね。

2007年09月14日

紫藤の滝

天拝山麓の武蔵寺入り口付近にあるのがこの鳥居です。道真公が自分の無実を晴らすため、ここの鳥居の奥の小さな滝で身を清められたとか。因みに、御自作天満宮とよばれる神社がこのすぐ上あたりにあります。この神社については、また、次回あたりということで。

2007年09月04日

天拝山頂

道真はこの山頂で無実を天に祈り神様になられたそうな。人形浄瑠璃『菅原伝授手習鏡』などにも登場するのがこの場面。さて、このストーリーは誰の手によって書かれたのでしょう。謎は深まるばかりです。「あっ、そうそう」この山に登られた方は、結界の下、山の斜面にご注目を！巨大な円柱を囲んだコンクリートの塊が見えるはずです。その昔、とはいっても、コンクリートが発明されてから？と思われるのですが、ここに巨大な松の木がそびえ、遠く博多湾からも見通せたとか。すると、道真はこの松の木の下に立って、祈りを捧げたのでしょうか。史実はいかに？

2007年08月29日

天拝山

さて、これから何回かにわけて、この○○生命保険の背後に控える天拝山と菅原道真にまつわる伝説の数々をお話してまいりましょう。この山は、昔（平安期）、ハゲ山だったとかで、草木の繁る普通の山になったのは、江戸時代黒田藩が植林をした結果だそうです。この○○生命保険あたりに古代太宰府政庁の南大門があたっとかで、昨年暮れ頃だったでしょうか、このあたりの発掘調査の際に説明を受けました。

2007年08月19日

亀井南冥の碑

話が前後してしまいましたが、都府楼跡には3つの碑が建っています。右側の一番高い碑は1914(大正3)年に建ったもので、亀井南冥の撰によるとのこと。江戸時代末期、福岡藩には東西二つの学問所があり、東の甘棠館（かんとうかん）では儒学を教え、西の修猷館では朱子学を教えたそうです。東の教授が金印で有名な亀井南冥で、結局、この碑が建ったのは、南冥没後１００年以上経ってからとのこと。亀井南冥については、対立する西の修猷館より優位に立つため、金印を偽造したとの説が実しやかに流されています。歴史って、色んな見方をする人がいて面白いですね。

2007年08月12日

小松重盛の墓

　深々と緑に包まれた小高い丘の上の太宰府小学校。その運動場の片隅にこの小さな祠がありました。小松内府重盛は、都で亡くなったはずの人物なのに、なんでこんな所に墓があるのか合点が行きません。答えを探すうち、思わぬ所にその手がかりがありました。場所は、佐賀県三養基郡基山町の大興善寺。何とここにも重盛の墓があるではありませんか？寺伝によると、都落ちの時、重盛の愛臣肥後の守貞能が、源氏の兵に荒らされてなるものかと重盛の墓を掘り返し、骨をここに埋めたのだとか。これで、合点が行きました。貞能は数箇所に分けて分骨したのです。それにしても、死んだ後も、家臣に慕われた重盛とは一体どんな人物だったのでしょうね？★墓は戦没者を祀る忠霊塔の横あたりです。

2007年08月06日

武藤資頼・資能の墓

武藤資頼・資能の墓は、都府楼政庁跡あと太宰府展示館を目印にして、展示館横の道を山側に入って、テニスコートを過ぎ、さらに山側に歩いて２、3分の所に池があり、この池の横に案内が出ています。

2007年07月30日

武藤資頼・資能の墓

観世音寺の北あたり観世音寺四十九子院跡のひとつ安養寺跡の一角に、武藤資頼・資能の墓と伝えられる五輪塔と宝篋印塔が並んで建っています。文永の役の際には、二代目資能は七十七歳の高齢でしたが、息子経資とともに元軍相手に奮戦したと伝えられています。資頼は弘安の役にも出陣しましたが、その時に負傷、八十四歳で亡くなったそうです。この二人の墓石は、もともと別のところにあったそうですが、いつの頃からかこの場所に移されました。誰が移したんでしょね？ところで、前回紹介した原山無量寺に何で足利尊氏が入ったか判りますか？文永の役や弘安の役で戦った九州の御家人たちは恩賞にも預かれず、不満を持っていたことを尊氏は知っていたのです。つまり、尊氏は室町幕府を開くに当たりその不満をうまく利用したというわけです。次回あたりでこの場所の地図を掲載いたします。お楽しみに。

2007年07月24日

原山無量寺

太宰府天満宮の北西、四王寺山の山道の途中にこの案内が建っています。伝承によると、遣唐使として派遣された僧円珍（えんちん）の弟子たちによって天安2年（858）に創建され、後に菅原道真の葬儀にあずかったといわれています。南北朝動乱期には、室町幕府をひらいた足利尊氏がここに入ったと伝えられています。寺の周りには八つの坊（僧侶の住居）が建ち並び、俗に原八坊と言われました。その原八坊も、岩屋城の戦いで灰燼に帰してしまったのでした。それにしても、このあたりは浦之城という地名があり、原山あるいは無量寺とは言いません。なぜでしょうね？

2007年07月18日

★高橋紹運（じょううん）異聞

前々回、「高橋紹運以下将兵７００余名が、島津勢５万の大軍に対し、徹底抗戦し、城を枕に玉砕した。」とお伝えしました。また、紹運首塚のお話しもしましたが、こんな異説が出てきましたのでお伝えします。『高橋記』という軍記には、紹運が再三にわたる島津勢からの降伏勧告を拒否したとされていますが、これより史料価値の高い島津氏重臣の上井覚兼の日記には、城を明け渡さないことを条件に、自ら降伏したいという紹運側からの和睦要請があったとされています。結局、島津側がこれを拒否したため、紹運は止む無く城に立てこもり、討ち死にしたという訳です。私は、紹運首塚の写真を撮りに行ったとき、城方７００余名を道連れにする武将って、一体何だろうと思ってしまいました。城方には、婦女子、高齢者もいたはずです。きっと、紹運は自分は首を刎ねられても、将兵の命だけは助けたかったのです。また、紹運にはこんな辞世の句があることも判りました。「屍をば岩屋の苔に埋めてぞ雲井の空に名を留むべき」先に紹介した辞世の句のほうがよく知られているようです。★写真の墓は、岩屋城下、四王寺山頂上付近の山道横にあります。

2007年07月08日

玄清法印

玄清法印は１７歳のとき眼病を患い失明されたとか。玄清の存在が一躍有名になるのは、最澄から毒蛇退治をたのまれ、琵琶を弾じて見事にこれを退治してから。また、太宰府で天然痘が猛威を振るい、玄清が悪疫退散の祈祷をすると治まったという話もあります。四王寺山頂の玄清記念碑はその法力を示すものなのでしょうね。小学校時代、遠足の定番メニューはこの山に登ること。その頃、確かにこんなものがあった記憶があるのですが、５０年近くたって、やっと、そのルーツを知りました。玄清法印の法力は今もなお、ふるさと太宰府を守ってくれているような気がします。★四王寺山頂から太宰府市街を望む

2007年06月29日

紹運（じょううん）首塚

岩屋城で討ち死にした高橋紹運には、統虎（あきとら）、統増（あきます）という二人の子がありました。この統虎（長男）こそは、後の立花宗茂、肥前柳川藩主なのです。ここで、薀蓄を一言。宗茂は関ヶ原の戦いで西軍（石田三成側）に与し改易されるも、その武勇は天下に名高く、一度は失った領土の柳川へ、見事、カムバックを果たすのです。古今東西、こんな武将がいたでしょうか？柳川に行かれたときは、ぜひ、立花家ゆかりの「お花」に立ち寄って下さいね。★首塚へは、西鉄二日市駅下車、太宰府方面へ歩いて徒歩５分です。

2007年06月23日

ああ壮烈岩屋城跡

天正６年（１５７８年）耳川の合戦で大友勢に大勝した勢いを駆って島津勢は筑前侵攻を目指します。ついに、天正１４（１５８６）年、島津義久は高橋紹運（たかはし　じょううん）が立てこもる岩屋城を取り囲みます。一説によると、島津軍５万の大軍に対し、城方はわずか７００余名と伝えられ、１４日間におよぶ激闘のすえ、岩屋城は陥落し、紹運以下将兵は玉砕しました。紹運辞世の句は、「流れての末の世遠く埋もれぬ名をや岩屋の苔のした水」でした。★岩屋城跡は、四王寺山頂上付近にあります。

2007年06月17日