福禄太郎の書評と時事評論

2007/07/07(土)15:25

柴田友都「支給もれ年金私が「探し方」教えます」

人事・労務・年金(54)

 著者は「支給もれ年金」の相談を10年以上行なっている社会保険労務士さんです。今まで2000名以上の人から「よくぞ年金を探してくれた」と感謝されています。「支給もれ年金」とは、文字どおり、いまもらっている年金のほかに、もらえる年金があるのに、本人が知らないでいてずっともらっていない年金のことです。まさに今問題になっている5000万件の年金記録の問題です。例えば、結婚前、知り合いのお店に手伝いに行った人は支給もれ年金の可能性が高いとのことです。  本書は支給もれ年金の要因と事例を「受給者の立場」から解説しています。「申請主義」は問題が多いと考えているようです。長年取り組んできたテーマが、今回国会で論議され国民的な関心を集めたことは感慨に絶えず、特に時効5年の撤廃はメリットが大きいとしています。

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