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カテゴリ:人事・労務・年金
2009年1月5日付R&Iの「年金情報」によれば、日本版401Kと言われる企業年金「確定拠出年金」の過半数が、今回の金融危機に伴う株安で元本割れしているそうです。もともと個人に自己責任で運用させても、うまくいかない可能性が一部識者によって予想されていましたが、案の定の元本割れです。欧州では元本保証を企業に義務付けている国も複数あるようです。
理論的には、給付を企業が保証する確定給付型の企業年金は、企業が拠出すると同時にプットオプションを購入しているとみなすことが出来ます。 確定給付型の企業年金から、給付を企業が保証しないで拠出するのみの確定拠出年金に移行するに際して、この値下がりを防止するプットオプションの額を従業員口座に入金しなかったことが問題かもしれません。確定給付型企業年金から確定拠出型企業年金に移行するだけでプットオプションの額を従業員に還元しなければ、プットオプションの額相当が、明確な不利益変更であるのに、これを見逃した労働組合は大ポカでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 4, 2009 10:33:31 PM
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