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とりあえずふーみん

とりあえずふーみん

ポルトガル旅行記 2009.10.21~30

今回の旅はポルトガルとパリ。ポルトガルの南端ファーロに引っ越した友人を訪ねてからポルトに一泊、そしてパリに出て帰ってくるという10日間の予定。ポルトガルへの直行便はなく、パリを経由してリスボンに入ってからファーロ、と思ったら、リスボンでの乗り継ぎ待ち時間がなんと6時間! 今回、友人への引っ越し祝いをネットで現物を見ないまま買っちゃったら、ぎょっとする大きさのが届いてしまい、しかしなんとしてもそれを担いで行かなければならないので、どうしても同日最少限の乗り継ぎにしたい。
で、結局エアフラのナイトランでパリ、早朝パリからブリュッセル、ブリュッセルからファーロ、という経路で飛ぶことに決定。プレゼントは亀好きの友人のために陶器の亀の蚊遣なんだが、そのでかい段ボールに「壊れもの」と「天地無用」のサインを山ほど書きなぐり、ひもをかけて持てるようにしてなんとか準備する。これをスーツケースと一緒にぶら下げて、無事にたどり着くのが今回の使命だよ、頑張ろう!


10月21日(水)
余裕があるはずだったのに、はあはあ言いながらうちを出るはめになってしまった。友人へのプレゼントが入った段ボールが重いのなんの(-_-;) 大江戸線上野御徒町駅から京成上野駅まで地下道が開通して、とーっても楽にスカイライナー乗り場まで行けたのが救いだった。
エアフラはマシンチェックインオンリーになっていてびっくり。カウンターで預ける荷物をファーロまでスルーに出来るかきいたら、ターミナルを変えての乗り継ぎで、同系列のキャリアでもないので迷子になる危険性があり、勧められないと言われ、仕方なくパリで一旦受け取って、預け直すことにする。
ラウンジがやたらバカンスモードのフランス人で混んでるなと思ったら、ヌーメア便も同じような時刻に飛んでいるのだった。そしてシャンパンがなく、生ビールのサーバーが据え付けられてた。CDGの空港オープン時間に着陸するよう時間調整して離陸。


10月22日(木)
機内では食事が終わったらくたっと寝て、機内エンタテインメントは一切なしのまま早朝CDGに着陸。ここで預けたスーツケースと段ボールを一度受け取り、懸命に引きずりつつターミナル2から1へ移動。私はミニバスに乗ると思っていたら、CDG-VALというミニ電車で、ターミナル3を経由するのだった。乗り場は到着した2Eからかなり離れた2C近くですごくくたびれたが、うーん、これでCDGはかなり完璧に把握した気分になる(^o^)
ターミナル1でブリュッセルエアでの2区間のチェックインを済ませ、まずブリュッセルまで飛ぶ。この飛行機は体格のいいブラックさんがとても多く乗っていた、何故だろ。。ブリュッセルの空港はそこそこ大きいが乗り換えはとてもらくちん、こうでなくちゃねえ。ベルギーといったらチョコとビールだ、美味しそうだったチーズとチョコを買ってから、朝9時からハムバゲットと一緒に生ビール飲んじゃう、だってみんな飲んでるんだもーん。満足して最終目的地、ファーロ行きに搭乗、またぐたーっと寝て13時近く無事到着、やっと着いた!
P1 BRU

空港では大学時代からの親友が待っていてくれ、まず街のレストランで食事をしてからおうちへ。1年半くらい前に家を建ててチューリッヒから引っ越してきたので、チューリッヒの家には何回か行ったけど、ここは初めての訪問になる。
1週間前に来たばかりという2匹の子猫が走り回って出迎え。名前は男の子がカムシン、女の子がシャマル。カムシンは片目が見えないが、相当やんちゃらしい。あともう1匹、カリフという人間に慣れないのはチューリッヒから連れてきた猫。私が前回チューリッヒに行った時には、ギブリというとっても気だてのいい猫もいて、再会するのを楽しみにしていたのたが、彼はこの夏にガンで死んだのだと、会えなくて残念。カリフが孤独になってしまったので、兄妹の子猫をもらったそうなんだけど、根が臆病なカリフは子猫にたじたじしてしまって、どうしていいのかわかんない様子でお気の毒。そのうち猫なりに秩序が出来るだろうけどね。ちなみに猫の名前は全て風の名前だって。
P5 FARO cats

夕食は友人のダンナがシェパードパイを作ってくれ、この夫婦はほとんど飲まないので、私一人がストックしてあったポルトガルの赤ワインを開けて気分良く飲んだσ(^○^)


10月23日(金)
時差ボケで夜中の2時から2時間おきに目が覚める。今日は午前中、隣町まで出かけて市場で魚を買う。やっぱりでかい魚が多い。
P3 FARO Marche

お昼は昨日と同じレストラン、ここは友人夫妻の行きつけの食堂になっていて、シェフがイギリス人なのでイギリス系料理が多く、この日はココナツミルクのチキンカレーにしてみた。野菜がたくさん入って、全然辛くないマイルドな味。
家に戻って30分休むつもりが、起きたら真っ暗で超びっくり、3時間近く爆睡してた。夕食は買ってきた魚でフィッシュパイ、これには白ワインだよねえとまた一人ご機嫌で飲んでいた。寝て食べるだけで一日終わった(^◇^;)

ところでこのおうちはファーロの街を見下ろす高台にあり、家の敷地面積だけでも300平米、天井の高ーい平屋で海と街を望む一面は総ガラス張り。広々としたウッドテラスとプール、ジャングルみたいな植物が生い茂る庭園に囲まれた豪邸。夜になるときらきら輝くファーロの街明かりが目の前一面に広がり、それを眺めながらジャグジー付きのお風呂に入れる。そんじょそこらの「眺めのよい宿」なんて比べものにならないすーぱーびゅーだぜ、子供のない友人夫妻はここで猫3匹と一緒に、既に悠々自適の隠退生活で暮らしている訳。一流建築家に設計依頼した新築に越してきて1年半、気に入らないところをいまだに直し続けてるが、何ともうらやましい限りの暮らしだよなあ。
P2 FARO


10月24日(土)
友人夫妻は朝食を食べないので、午前中はのんびりしていて、昼にいつものレストランで食事、今日はイギリス名物フィッシュ&チップス、サックサクの衣でさすがに本場仕込みという感じ。そこからガーデニングショップとスーパーマーケットで買い物。せっかくなので、このアルガルヴェ地方のいい赤ワインを教えてもらって買ってみた。
その後、友人夫妻は買ってきたブーゲンビリアなんかを庭に植え込むのに忙しく、晩ご飯はパンに生ハム、リエット、チーズといった簡単なもの。でも美味しいんだよねえ。私はとにかくなーんにもせず、テレビも見なきゃ音楽も聞かず、風の音や鳥の声だけ、デッキチェアに寝そべり暮れていく空の景色を飽きず眺めていた。心の底から命の洗濯した感じ。
P5 FARO sunset


10月25日(日)
今日はポルトガルの南西端、サグレスまで遠足。昼ごはんにしたローストチキンのチキンピリピリが名物というお店で、カメラを構えてシャッターを開ける時に爪をシャッター上部の羽にぶつけてしまい、そしたらどうやっても羽が上がりきらず、写真に陰が入るようになってしまった、とっても不愉快(メ-_-) チキンピリピリはスパイスの効いたジューシーなチキンで、トマトサラダとポテトフライを付け合わせる。すごく広い食堂なんだが、どこのテーブルでも給食のようにこのセットを食べてるのが面白かった。
P6 Chicken Piripiri

サグレスは昔の要塞の跡地を見学出来るようになっていて、人間だから180度までしか見えないが、もし可能なら270度くらい、見渡す限り海。まさにここは地の果てポルトガル、って感じの光景が広がる。バスコダガマはこの先にどうしても行ってみたくなったんだろうなあ、なんかわかるような気がするわ。それなのにその感動的光景に写りこむシャッターの陰がめちゃくちゃ不愉快なので、とうとう上がらなくなった羽を外して上部シャッターを殺してしまった。帰ったらまたデジカメも買い換えなきゃ。。
P7 Sagres

サグレスからラーゴスに戻り、カフェでホワイトコーヒーと呼ばれるカフェオレを飲む。これがガラスカップに入ってるとガラオンになるんだって。入れ物が変わるだけで何故呼び名が違うのかと、誰に聞いてもわからんそうだ。夕食の買い物をして、簡単な夕食。
P8 Lagos


10月26日(月)
友人夫妻に別れを告げ、ファーロからポルトへ飛ぶ。この区間は格安エアラインRYANAIRで取ったのだが、どうもこの日が初フライトだったらしく、ゲートが開いたら帽子のプレゼントにオレンジジュースのサービス、しばらくして新ルート開通おめでとうセレモニーが始まり、ケーキとシャンパンまで配られるではないか。4000円程度のチケットなのに、なんか申し訳ない気がしちゃった。そして着陸時にはファンファーレが鳴り響いて、乗客みんなが拍手喝采という楽しいフライトだったはいいが、預けたスーツケースがいつまでたっても出て来ない(-_-;) 不安が募るうちコンベアが止まってしまうが、周りには同じ不安げな顔をした人たちがまだたくさん残っている。なんぼなんでも出て来ないのが多すぎると思いつつ、その人々がぞろぞろカウンターに行くと、なんと途中でコンベアラインが変わったんだと、勝手にいきなり変えるなよなあ。で、隣のラインにありましたマイリモワ、あーよかったよぉぉ。。

ポルトの空港から市内はメトロで30分弱,しかしポルトガルも道の表示があまりないので位置がわからず街は歩きづらい。なんとかホテルにたどり着けてほっとする。
夜になる前にポートワインバーに行ってみたかったのだけど、これも見つけられず断念、歴史的カフェだそうなグアラニーで伝統的ポルトガル料理、カルドヴェルデ(キャベツとポテトのスープ)とパタニスカシュデバカリャウ(干し塩タラの揚げ物)、それとヴィーニョヴェルデ(緑のワイン、中身は白)で夕食。あっさりしていてなかなか。ワインはハーフがなかったからフルボトルで頼んでしまい、残ったのをボトルごとお持ち帰りさせてもらってホテルの部屋でお風呂上がりまで楽しんだ。アルコール度12%、軽いというヴィーニョヴェルデの先入観を覆す美味しいワインでびっくり。
P9 Porto P10 Guarany


10月27日(火)
午前中、橋を渡って対岸のヴィラノヴァデガイアに行ってみる。最初、橋に上と下があるのに気づかず上から渡ったら、眺めはきれいだったんだけど川縁に降りられず、戻って下から渡り直して二回も行ったり来たりしちまった(^_^;)
対岸はポートワインのセラーがずらーっと並んでいるのだが、見学はどこもシャンパーニュと同じくツアー形式で開始時間が決められていて、待って参加する余裕がなかったのであきらめる。ここは少なくとも半日くらいゆとりを持って来なきゃだめね。

ホテルに戻る前にビファナという豚の薄切りを挟んだバーガーを食べてみた。シチリアのモツバーガー、フォカッチャ・マリタータに似てるが、こちらは普通のポークの薄切り肉にぴりっとした味がついていて、軽い食感のパンに肉汁がしみこんでとっても美味しかった。
P11 Bifana

空港ではせっかくポルトに来たのに一杯も飲まずに帰れるかと、ホワイトポートのグラスを頼んで一息つき、ゲートに降りたらすごく美味しそうなケーキが売ってて思わず注文。オレンジチーズタルトとあったが、オレンジ風味のカスタードがしっとり固まっててほんのりチーズ味がする、なんとも美味なお菓子で、さっきのポートと合わせたらサイコーだったのになあ、と残念無念。

パリまでは、これも格安便easyjetで料金は6500円位、本当にだいじょぶかねと思う値段だけどちゃんと飛ぶんだよね(笑) が、またまたマシントラブルでスーツケースが出てくるのが遅く、ホテルに着いたらもう20時近く。今回のホテルはスケジュールの都合上、あまり好きではないがオペラ地区。部屋のドアを開けたらすぐバスルームで、ベッドルームは階段を上がったところにあるというメゾネット形式だったのでびっくり。屋根裏部屋を改造したとみえて、天窓がある。トイレに行くのにいちいち階段かよと思ってげんなりしたが、慣れたらいかにもパリって感じなんで楽しくなってきた。そういえば、ポルトガルの友人と大学時代に過ごした軽井沢の別荘にも天窓の屋根裏部屋があって、秘密の部屋っぽくてお気に入りだったのを思い出した。

ホテルのすぐ近くのビストロで夕食を食べるつもりで出たら、日本人街のラーメン屋にフランス人がずらーっと行列をなしているのにあっけにとられる。ああなんか、イメージ壊れるなあ。。と思いつつ、向かったビストロが閉まっていてショーック!! 定休日も調べておいたのに、おかしいなあ。もう一軒候補があったのだけど、そこは更に10分近く歩かなければならず、疲れて寒くてお腹もすいた。。オペラ座前にフランス料理のチェーン店Chez Clementがあったのを思い出し、そこで妥協することに。
メニューを見たら大好きな仔羊があり、オードブルは季節の茸のポワレにして、ワインはここも飲みたい赤はハーフボトルがなかったからフルで頼み、その前に特製アペリティフというのをもらってやっと人心地がついた。この店はFLOみたいな感じかな、明るく清潔、健康的って感じのオープンな店なので、夜一人でも気兼ねしないで入れる。そのうち、お隣のテーブルに女の子を一人連れた日本人のご夫妻が座った。私が一人で手酌しつつ、のーんびりと食べてたせいかσ(^◇^;)、なんとなくお話が始まり、ご家族でスウェーデン在住で、時々フランス等に遊びに来られるのだそう。名刺まで頂いてしまい、あらー、ホントにスウェーデンにも行きたくなってきた(笑) ここのお料理は値段に見合った真っ当なフレンチ、仔羊は私がぼーっとしていて焼き方をミディアムとオーダーしてしまったので、好みよりも火が入りすぎてたのが無念だったものの、がっつりと肉が食べられて満足。付け合わせのマッシュポテトも美味しかった。飲みきれなかったボトルはまたお持ち帰りで、ぶら下げてホテルに戻る。
P12 Chez Clement


10月28日(水)
朝食に降りて行ったら、日本人4人の女性グループが陣取っていて、うるさいのなんの凸(ーーメ 朝から浮かれてしまうのはわかるが、なんで回りの空気が読めないかねえ、全く情けない。。
今日はまずシティラマバスツアー、ディズニーランド近くのアウトレット"La Vallee Village"でのお買い物が入っている。電車のRERでも行けるけど、シティラマの集合場所がホテルのすぐ近くなので、バスの方が断然ラクチンだから、日本でHPから予約していた。10時集合、カウンターで手続きして待っていると、当日の人数ちょうどの9人乗りミニバスが迎えに来て、30分ちょっとで到着。帰りの集合時間は15時、5時間弱のフリータイム。実は何がどの位揃ってるのか見ておきたいだけで、それほどブランドには興味がないので、あんまり買わないだろうと思っていたのに、でかい紙袋抱えて帰路につくことに(^^;) だってPUMAのシューズ、フランス来て何故PUMAということはおいといて(苦笑)、可愛かったんだもん。。外国製の普通の革靴は型が合わないのだが、スニーカーなら履けるかも、と思って試着したらぴったり、喜び勇んでお買い上げ。それにとっても質のいいフェイクファーのショートコートとか、きれいな色のトートバックとか、自分のが一段落したら母と妹のお土産も。。結局5時間フルに歩き回っちゃった。でもここはキレイで店がうまくまとまっていて散策しやすいし、ただでさえ半額のウェアを2枚買ったら2つ目は1ユーロ、なとどいう破格値のセールもたくさんあって、なかなか気に入った。

ホテルの部屋に荷物を放り投げたら、夜食の買い出しにまたすぐ出掛ける。今夜はオペラ座でバレエ鑑賞という予定があり、遅くなるため食事はホテルの部屋でと決めてたのだ。ラファイエットグルメにはものすごくそそられるタジンなどもあったのだが、チンも出来ないのであきらめ、有名なギリシャ料理マヴロマティスのオードブルセットとピスタチオのティラミスを買い、コルシカ料理のお総菜店でコッパとチーズのバゲットサンドを買ってホテルに戻る。開演は19:30、既にすごくお腹がすいてたので買い出しの半分くらいはさっさと食べちゃって、一応スカートに着替えて(^^;)、いざオペラ座へ!
P14 Dinner

この日の演目は"JOYAUX"、宝石がテーマの小品集で、バランシン振付、衣裳がラクロワ、とっても楽しみにしてた。案内された席は1Fバルコンのど真ん中、すごく観やすい、嬉しい♪ この席はオペラ座のHPから、どうせ行くなら一番高いとこ、と入力したらここだったもので(それでも12000円程度)、クレジットカードで即決済、1週間くらいで郵送されてチケットが届く。椅子は優雅な肘掛け椅子で、回りの人の服装はきれいめからラフなものまでまちまち。演目がバレエのせいか、タキシードやイブニングドレス姿は見かけなかったなあ。パリでも段々とこういう場はカジュアル傾向になっているのかも。
さて肝心の内容は、黒い背景にオブジェが浮かぶだけ、超シンプルなのに、ものすごくゴージャス感のある舞台装置。エメラルド、ルビー、ダイヤモンド、と演目ごとに雰囲気をがらりと変え、美しく洗練された衣裳。踊りの素晴らしさは言うまでもなく、もうただうっとりと見とれてしまったなあ。豪華絢爛なダイヤモンドの群舞、コケティッシュで小悪魔的なルビーの振付もよかったけど、私としてはエメラルドの揺れ動くスカートのきれいさと、男性1人女性2人のパドトロワが一番好きだった。音楽もフォーレなので親しみやすかったし。
ただ観客のマナーがねえ、幕開きに撮影禁止だとアナウンスされてるのに、フラッシュたいて写真撮るんだもん。日本でそんなことしたら係員がすっ飛んで来るが、何にも言わないのがまたフランスチック(^^;) 個人用の小さなデジカメで撮ったって、豆粒にしか写らないだろうに、それでも撮りたいかね。。どうしようもないおのぼり観光客も多いために、仕方ないのか。
それと、飲み物カウンターはそこそこあるけど販売員が少なすぎ、幕間には人が殺到して注文の奪い合いになり、もたもたしてると飲み物を手にしたとたんに開演のベルが鳴っちまうという状況に陥り、ここに於いては優雅さのかけらもありゃしないのはどうしたもんかと。ちなみにシャンパンはエドシック、ワインはロートシルトの普及版が置いてあった。
P16.jpg 

まあそれでも十分満足してホテルに戻り、余韻にひたりながら残りのお夜食を昨日のワインでゆっくり食べる。マヴロマティスのお総菜はとっても美味しく、特に赤ピーマンのマリネはとろけるよう。コルシカサンドもコッパとチーズの塩気がパンと馴染んでシンプルながら飽きなくて、これで温めが出来ればホテル部屋食も最高なのにね。


10月29日(木)
最終日は一日フリーで夜に空港に行けばいいだけ。昨日驚くべき買い物をしてしまったので、いつもはらくらく済むパッキングをものすごく真剣にやる羽目にσ(^◇^;)。なんとかスーツケースのファスナーが閉められやれやれ。ホテルをチェックアウトし荷物を預けて、まずはユニクロに行ってみる。東京では実はユニクラーな私、新規オープンのオペラ店のチェックは楽しみにしてたのだ。ギャラリーラファイエットのはす向かい、そこそこ広い店内は午前中から相当な賑わい。日本と同じ商品はやっぱり日本の方が安く、タイツなどは日本仕様のままカタカナで「タイツ」というラベル、値段だけユーロなのがなかなか面白い。日本では一人一人に長さを合わせて裾上げしてくれるけど、ここは股下が30,32,34インチと決まっていて、それとウエストの大きさで自分に合うのを探すのだった。プロモーションで9.99ユーロのカラースキニーが、日本にないきれいな色だったので、23×30の一番小さいのをどうにか探し、試着しようと思ったら、試着室の前は長蛇の列で目がテンに(・o・) ま、時間もあることだし気長に待って、結局それでもウエストが大きかったので買うのはやめたけど、パリでもユニクロは強し!

ランチはカイエドパリというサイトで紹介されていた、L'OURCINEというビストロで食べたくて、メトロでゴブランへ。初日の店にふられたから、どきどきしながら着いたらよかった、やってる~(^_^)
黒板手書きのメニューと季節のスペシャリテメニューを持ってきてくれ、ジビエにも惹かれたんだけど、野ウサギで当たった経験上、ランチで具合が悪くなったら帰れなくなるのであきらめ、オードブルにアルザス豚のパセリゼリー寄せ、メインにフォアグラ詰めチキンを選択。アミューズのカレー風味の冷たいスフレがすごく美味しく、期待がふくらむ。ゼリー寄せはあっさりかつ旨味のあるポークがパセリとぴったり、メインはフォアグラとチキンのハーモニーに付け合わせの芽キャベツや根セロリがまた素晴らしい。Chez Clementも悪くはなかったけど、どちらかというとフレンチファミレスだからね。フランスに来たら一度はちゃんとした、これぞフレンチを食べたかったのがやっと満たされた。この美味しさの上に、付け合わせは野菜たっぷり、量的にもケチらずしっかり食べさせてくれる料理はものすごく気に入った。パリに来たら必ず行くCartoucheは一人だからパスしたが、ここは今回一番のみっけものだわ、次も絶対に来ようと思う。
P15 L'ourcine

残りの午後は左岸、オデオンからボンマルシェに至る界隈で過ごす。私にとってはこのあたりが一番落ち着くところ。ポワラーヌ本店でパンドカンパーニュを買う。いろんなパン屋を試したけど、やっぱりここのに戻るかなあ。ずっとポワラーヌのパンというのを食べてみたくて、初めてここで買えた時とっても嬉しくて、一切れずつ大事に食べたのを懐かしく思い出した。
さてホテルに戻るため、メトロの10枚綴り切符カルネを買おうとしたんだが、人のいる購入窓口は最早なくなってて、日本と同じように販売機が並んでいるだけだ。前回、販売機はコインしか使えなかった記憶があったので、コインが足りないからここでカルネは買えないのと案内窓口できいたら、アッラマシーン、二番目の!と怒鳴られた。その二番目の販売機は紙幣が入れられるのだった。でもインフォメーションは人に教えるのが仕事だろう、あんな言い方しなくたって…>_<… こういうとこはフランス人ちっとも変わってないよ。。

帰りの空港は新しく出来たターミナル2E、いつも探すのに一苦労するDETAXEの場所もわかりやすくなってた。出国審査後ゲートへ向かうのにオレンジラインというのに出くわし、なんじゃこりゃと思ったら、私のゲートへは来た時に乗ったCDG-VALと同じミニ電車に乗って移動するのだった。着いたらセキュリティチェック、その先は広いきれいな免税店がずらーっと並んでいる。エアフラのラウンジも広々としていて、飲み物食べ物とも豊富に揃ってる。前回までラウンジは時間によってかなり混雑し、座る場所を見つけるのも大変という感じだったので、すごい進歩だ、ビバエアフラ!
帰りの機内食、ほろほろ鳥胸肉のマンゴーカレーソース添えというのが、思いの外美味しかった。ところでどこの航空会社でも、帰りの便で和食が出るのは何故なんかな~。日本から出る便に和食ならわかるが、外国で和食の素材を調達するのも大変だろうに、いつも不思議なんだわ。エアフラは行きよりも帰りの方が、食事はおしなべてよかった。
P16 AF

霧が出て出発が遅れたせいで、15分遅れで成田到着。東京は暑いなあ。スカイライナーの中でもせっせとポメラをたたく。まもなく旅行記も完成だ、おつかれ!


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