パリとポルトガルの旅 2014.6.30〜7.16パリに3泊、その後ポルトガルに飛んでFaro〜Monsaraz〜Portoまで、2週間。ポルトガル在住の親友と2人でのんびり過ごした旅日記。6月30日(月) 14:35発のフライトだったが、ラウンジでゆっくりしようと思って10時に家を出る。成田に着いたらセキュリティチェックもイミグレも全然並ばず、あっという間に通ってびっくり。こんなにすいてる成田は初めて、羽田が充実してきたせいかなあ。JALのサクララウンジも初めてだったが、ダイニングルームが独立しているのはなかなか良い。メニューも豊富で、朝から何も口にしてなかったから、プロセッコを飲みつつあれこれちょっとずつ試食。和食系に力を入れてる感じ。食べ終わったら階下のラウンジエリアに降りて、コールがあるまでメールチェックなど。 機内ではウェルカムドリンクが離陸後に出されてちょっと驚いた。担当のCAさんは中国人みたいで日本語が怪しく、オーダーと違うものを2回も間違えて持って来られたので、さすがにキレそうになる(^^;) OJTなのかなあ、謝りまくられたけど、も少しなんとかして欲しい。食事は和食の方が断然良さげだったから、私にしては大変珍しく日本酒と合わせて完全和定食。とても美味しく頂いた。 JAL機内食<和食>九つの小鉢膳 アミューズメントも充実してて、観たかった映画が沢山、喜んで「グランドブタペストホテル」と「her-世界でひとつの彼女」を続けて鑑賞。 到着前の食事に菰野扶実子さん監修の洋食を食べようと思ったら、売り切れだと! 大葉のポタージュ、カナダ産オマール海老の冷製サラダ仕立てというのを楽しみにしてたのに(T ^ T) 仕方なく、夏野菜のチキンパテに海老かつサンドと甲州ワインで妥協し、美味しかったものの、やっぱり心残りが。。 20時過ぎ無事パリ着陸、オペラ行バス乗り場で10.50€の切符を買うのに20€札を入れたら、おつりが全部コイン(◎-◎;) おまけに0.10€が10数枚も出てきて一気に小銭持ちに。なんでこんなバカな販売機作るかなあ・・隣のおじさんに50€札で買っても大丈夫ですかねと聞かれたので、お勧めしませんと教えてあげた。 バスで到着したオペラからは大通り真っ直ぐで無事ホテルにたどり着き、さすがにぐったりしていたけど、ホテルの無料wifiだけは繋げようとセットするも延々と待たされ、文句言いに行こうかと思った頃ようやく繋がった。やっぱり何事もフランス式な訳ね。ほっとして長い一日が終わる。 7月1日(火) 疲れてるのに明け方3時に目が覚めちゃった。でもまあ元気はあるので、サンジェルマンアンレイまで出掛けることにする。ところが朝食を食べたら具合が悪くなり、気持ち悪いし熱っぽい。風邪引いたかなあ、お昼は着いてから食べるつもりだったが、もっと悪化するかもと思い、抜くことにした。小雨が降り出した中、傘をさして公園を散歩。パリが遠くきれいに望めて、こじんまりした街、いい所だね。ドビュッシー記念館に時間が合わず入れなかったのは残念なものの、まあ仕方ないか。 St.Germain-en-Layeの城庭園より望むParis 14時に広研の後輩、正枝が迎えに来てくれて、車でお家に。4〜5年ぶりで積もる話があり、あっという間に帰る時間。再度駅まで送ってもらい、帰り道ラファイエットグルメに寄って夕ご飯用に子羊のパイを買った。また気持ち悪くなるかもしれないから、今夜はこれだけにしておこう。着替えてメトロでバスティーユへ。今夜はオペラ座バレエ「ノートルダムドパリ」。6列目下手で観やすい。かなり激しい振付で、特に男性はトゥールアンレール(真っ直ぐ跳び上がって空中で回転する技)の連続で、疲れそうだなあと感心しながら観る。衣装が洗練されてると思ったら、サンローランデザインだった。そう言われれば、色使いや直線の感じがいかにもサンローラン。とっても面白かった。 7月2日(水) とても良く晴れた。siriに確かめたら雨も降らなそう。そう、ipadのsiriはこういう時すごく便利。「今日のパリの天気は?」と聞くだけで、たちどころに時間ごとの予報を表示してくれるんだもん。そんなら今日はショッピングよ、なんたってsoldeの季節! デパートはあまり好きじゃないけど、ホテルからすぐだし一応見ておくかとまずはギャラリーラファイエットへ。でもロンシャンの売場前に行列が出来てて入場制限してるのに呆れ、さっさと逃げ出す。 メトロに乗りマレに来て、お腹がいまいち心配だったものの、一度位ちゃんとしたフレンチ食べたい。シェフのムニュ、ナスのコンポートに牛のシッポのパネ、と書いてある黒板に惹かれてカフェに入る。スパイスの効いたナスとフレッシュな緑野菜に生き返る感じ。メインもコロッケみたいにまとめられ、中はトロトロのビーフ、付け合わせのポテトも美味しい。いつもならデザートまでいけるのだが、やっぱりまだ本調子ではなく、お腹一杯になってしまったので残念ながら諦めた。隣の席に座っていた、カメルーンまでお酒の研究に行くという大学院生とちょっとお喋り。 Cafe des Musees 牛のシッポ 午後はマレ界隈のお気に入りのお店でお洋服などゲットし、サンジェルマンのポワラーヌに寄って手土産にするクッキーを買い、ボンマルシェまで歩く。食品館グランエピスリーが全面改装されててびっくり。きれいなんだけど、なんだか買いづらい雰囲気で疲れてしまい、結局何も買わずホテルに戻って休憩。 夜はオペラガルニエ。2列目ほぼセンターという良席で、前の人の頭がちょっと邪魔なんだが、歴史のある劇場ゆえ仕方ないね。1部はRobbinsの「Dance at a Gathering」という、5組のペアが入れ替わりつつ、音はピアノ1台のみで、ショパンの小曲をつないでいく構成。音のイメージを振り付けてて、ショパンの滑らかな旋律に乗った流れるような動き、こんなの踊れたら気持ちいいだろうなあ、絶対無理だけどσ(^◇^;) 衣装は一人ずつ異なる淡いきれいな色なんだけど、照明の加減で色の違いがよくわからない時があったのが惜しかったかな。 2部はRatmanskyの「Psyche」。Frankの詩にインスパイアされたとのことで、コーラスがつく。エロスとヴィーナスとプシケの伝説の世界が、凝った舞台装置の中で幻想的に表現されていた。男性アンサンブルの衣装は短パンの肌色ボディスーツでほぼマッパ感覚、皆さん見事な筋肉。 2時間半楽しんでルンルンとホテルに戻り、MONOPRIXで買っておいたガトーフランに赤ワインミニボトルのお夜食。お腹はほぼ立ち直ってきた感じでやれやれ。 7月3日(木) 午前中はゆっくりパッキングし、チェックアウトしてからメトロでミラボー橋へ。アポリネールの詩が大好きで、高校時代からの憧れ、ようやく目にすることが出来たわ。彫刻は素敵だけど車はぶんぶん通るし、あんまり風情があるとは言えないのが実際のとこ。あの時代には、も少しきれいだったのかな。それでも念願かなって嬉しい。満足してホテルに戻り、スーツケースを引きずってメトロでアンヴァリッドに向かう。今回事情によりでかいヤツなので、改札通るのも階段上り下りも四苦八苦。車内も混んでて、あと一駅というところで「私の歌を聴いて下さい!」のシンガーが、降りる側のドア前で歌い出した時にはどうしようかと思ったが、なんとか無事切り抜けた。 Pont Mirabeau そこからバスでオルリー空港まで、早く着いたのでセキュリティチェックもノンストップ通過。時間あるしと覗いたデューティーフリーショップで、他のどこでも見かけなかったロンシャンのかわいいバッグを発見。シーズンもののプリント地の限定品が、ここだけ売れ残ってたみたい。ロンシャンにしては珍しく、外ポケットがついてて使いやすそう、おまけにソルド価格! 速攻お買い上げ。後はiPadでずっとこの日記を書いていた。 Longchamps 機内が寒くて震えながらFaro到着。迎えに来てくれた親友リエとお家へ。今年引越したので初めてお邪魔する家。ゴルフクラブの敷地内にあり、連なった長屋風タウンハウスの中の一軒なんだけど、こっちの家はゆったりした造りでいいよねえ。 夜はリエのお友達がやっているタパスのお店へ。すごくフレンドリーな方で料理もワインも美味しく、すっかりハッピー気分に。 7月4日(金) まだ5時前に目が覚めるけど疲れは取れてきた。午前中スーパーに買い物に行った他はのんびり過ごし、夕食はペケノムンドというレストランへ。ここは家の造りがとてもかわいいお店。外のテーブルでシャンパンを飲みつつ、魚か肉かさんざん迷った末にJohn Doryという白身魚に決める。後で調べたらマトウダイだった。オードブルはフォアグラのパイにソーテルヌを合わせてご機嫌になり、メインの魚もセロリとフェンネルのピュレとよくマッチして、とても美味しかった。デザートはナッツプラリネのパルフェをシェアして、お腹一杯。 家に戻ったらスポーツ好きのリエに付き合ってサッカーW杯観戦。あたしゃ何にもわかりませんが、たまにはいいやね。 Pequeno Mundo 7月5日(土) 今日はミシュラン二つ星のVILA JOYAでランチ。45分くらいのドライブで無事たどり着き、案内されたのは大西洋が見渡せる素晴らしいテラス。ここはアラカルトの他に105€のデギュスタシオンコースがあり、オマール、オヒョウ、ビーフ、マンゴーアイスと揃っていたのでこれを選択。オードブルの前に一口サイズのアミューズが2〜3個ずつ、3回も運ばれて来る。お皿などプレゼンテーションもなかなか。ふわふわ泡のかかったオマールはとても美味しく、合わせてくれたワインも私好み。ビーフは神戸ビーフと同じと言われた割にはしっかり赤身で、魚の方がよかったけど、デザートは抜群。更にプチフールなど2皿やって来て、美味しいから食べちゃったが、お腹パンパン苦しいくらい。美しい海の景色を堪能して、気持ちのいいサービスで、お土産にオリジナルのリップスティックまでもらった。さすが星付きと思えるお店、また来たいなあ。 夜はワールドカップのオランダ戦、流れで延長からPK戦の最後まで見届ける羽目になっちゃった。 Vila Joya テラスから眺める大西洋 Vila Joya ロブスター、カリフラワー、キャビア 7月6日(日) やっと7時まで寝られた。曇り空、日がささないと肌寒い感じ。こんなお天気、珍しいんだって。午前中はリエの打ちっぱなし練習についていって、ゴルフレンジ後ろにあるカフェのテラスでiPad。上空をよく飛行機が通過するので、飛行機探知のアプリFlightirader24で楽しく遊ぶ。でもどんどん身体が冷えてしまい、屋内に避難。 午後から海辺のレストランJulia'sでリエのお仲間とのプチパーティ。ライブをやっていて、お友達の一人、プロ歌手のダニエラさんも歌う。ビッグなボディからさすがの迫力満点ヴォイス。他に男性も歌われたが、みんな上手くてびっくり。日本のカラオケが普及したら、すごいことになりそう。日曜日午後だから店は満席状態で、料理が出てくるのも超スロー、一応デザートまで頂いて失礼したのは17時過ぎ。はー、みんなよく騒いで大したパワーだね。家に戻ったら今日はサッカーもないからのんびり過ごす。 7月7日(月) いつもの青空が戻る。午前中、家にあった村上春樹の文庫「アフターダーク」一冊読み終え、ゴルフクラブのレストランで軽いお昼、大好きな焼いた山羊チーズのサラダ。ポルトガルのチーズはなかなか日本じゃお目にかからないけど美味しいのよ。リエはあちこち出掛けては帰ってきて忙しくしてるが、私はひたすら座っててなーんも動いてない。身体なまるかなあ、でも普段踊りまくってるんだから、たまにこのくらいでれでれしまくるのもいいじゃろ。 Pinheiros Altos Golf Culb ホットゴートチーズサラダ 夜は山の上にあるA Quintaへ。ここは何回も来てるおなじみのお店。プロヴァンス風フィッシュスープ、仔牛レバーのステーキ、プラムとアルマニャックの自家製アイスクリームを頂く。どうも身体が鉄分を欲しているらしい。スープは濃厚でとっても美味しく、レバーはロゼと頼んだ割には火が通りすぎてたのが惜しかったものの、しっかりエネルギーチャージ出来た感じ。山の上から見る夕焼けはやっぱり素晴らしく美しかった。 A Quinta 仔牛のレバーグリル 7月8日(火) 今日はリエがゴルフの試合に行くため、私は一日お留守番。メールチェックし、webを見て、電子書籍で読書、iPadがあると退屈しない。お昼過ぎに掃除のお手伝いさんが来た以外は至って平和な時間を過ごし、夕食は近くのSao Gabrielへ。シェフが変わってミシュランの星を落としたそうだけど、料理はとても美味しいと思った。スフレみたいなふわふわキッシュ、柔らかくジューシーなラム。パンや最後のプチフールがコルクの箱に入って来るのもかわいい。 Sao Gabriel ラムのグリル、テンダーロイン&ラック 家に戻りシャワーを浴びようとしたら、バスルームにヤモリ君が! リエは全く平気な顔してるが、私はとてもじゃないが怖くてダメなんで、リエにザルを使って捕獲し外に逃がしてもらい、やっと落ち着いて寝られた。 7月9日(水) またゴルフクラブまで歩いて、フェタチーズやカボチャなど色々入ったミックスサラダのランチ。こっちの野菜は美味しいね。 Faro最後の夕食は、リエの友人夫妻と海辺のレストランEvaristoへ。メニューはなく、入口のショーケースに並ぶ魚介類から食べたいものを選んで、好きな調理法で料理してもらうシステム。アサリは白ワイン蒸し、イカをガーリックを効かせたオリーブオイルソテー、エビはグリルで、メインには大きなスズキを丸ごと焼いて取り分けてもらう。どれもすごく新鮮で身はふっくらジューシー、夕陽の沈みゆく大西洋を眺めながら、ヴイーニョヴェルデを合わせて頂くのは最高の気分だった。 Evalisto 入口のショーケース Evalistoから眺める夕暮れ 7月10日(木) 朝シャワーを浴びようとしたら水が出ない。今日から車で出発するのにどうなるんだと思いながら管理センターに連絡、2時間程で無事復旧したからよかったけど、疲れるわあ。 まずはランチを予約したワイナリーMalhadinha Novaへ。小さなワイナリーだがレストランとホテルもある。料理はモダンな感じ。 Malhabinha Nova 超モダンなカルドヴェルデ ここから高速に乗り、Monsarazを目指す。湖に囲まれた丘の上にあるお城を家が取り巻く、小さーいけど絶景の村。村の入口までは辿り着いたのに、あと一歩のところで道を間違え、極狭の道を進んでしまったのでUターン不可能。バックで車の接近アラームが鳴り続ける中を必死に戻り、どうにかホテルCasa Pintoに到着出来た。古い家を改装したホテルで、バスルームが円形のモザイク丸天井になっていたりして面白い。屋根の途中に突き出すようなテラスで一休み。でも18時過ぎても日はかんかん照りですごーく暑い。 20時近くに近くのレストランで軽い夕食。ここからも湖が見渡せ、暗くなってくると月明かりが水面に映ってとてもきれいだった。 Monsaraz見晴台からの眺め 7月11日(金) 11時に見学ツアーを予約したワイナリーEsporaoへ。リエがiphoneアプリのgoogle naviを起動させたので、今度は音声がしっかり教えてくれるから迷わないぜ! ホテルからは30分程で到着。アメリカ人夫妻等5人一緒にガイドしてもらい、最後に赤白2種類ずつ、ブレンドと単一品種を比較するテイスティング。それぞれ特徴を活かしたバランスのいい造りで、私はどれも気に入った。 Esporaoのテイスティングワイン4種 続いてのランチは5種類のオリーブオイルのテイスティングから始まり、オーガニックのがやっぱり全然違う。農園野菜のフリット、とっても柔らかく煮込まれたタコ、トロトロのクレームブリュレで大満足。お土産にテイスティングしたシラーとオーガニックオリーブオイルをお買い上げ。 Esporao スモークしたタコ 夜はリエの友人が教えてくれたSem-Fimへ、ホテルから車で5分くらい。昔のオリーブオイル製造場を改装した面白い雰囲気。タパスをいくつか頼んで冷たい白ワインでまったり。マトンのクロケットがなかなか美味しかった。そしてホテルに戻ろうとしたら、車は街中に入れないと! お祭りだから、今夜から日曜日まで進入禁止なんだって。道理でものすごく人が増えてると思ったんだわ。げげ、明日ポルトに移るのに、駐車場までスーツケース引きずってかなきゃいけないのか、やだなー。 7月12日(土) 朝食を済ませて、まずスーツケースを駐車場へ運ぶ。ホテル前の小さな広場におじさんたちがスズメみたいに鈴なりに座っていて、ホテルを出たとたんに思いっきり見世物状態。チェックアウトして再びその突き刺さる視線の中を通り抜け、Monsaraz脱出。 高速に乗り、レーサーリエは平均160km/hで飛ばし、Portoで降りてから多少ウロウロしたものの、4時間ほどで無事ホテル到着。 今度のホテルは5つ星だけあって、カッコいいドアマンが迎えてくれる。専用テラス付きの広い部屋で一息。別名ワインホテルとあって、エレベーターや廊下の装飾にもワインだらけなのよー。 19時半に予約した4階のレストランへ。ここはフロントが5階で、下に向かって客室になる逆さまの造りで、私たちの部屋は一番下のグランドフロア。まだ陽射しが厳しいが、ポルトガルのスパークリング飲みつつ、私はシェフのメニューというテイスティングコースに決める。コースに入る前に一口のアミューズが次から次から、コース全部食べきれるか心配になったが、一皿が本当にちょっとずつなので、それぞれ楽しみながらしっかり完食。センスはいいんだけど、全て塩がきついのが気になったかな、シェフの好みなんだろうけど。 82種類ものワインが全てグラスで頼めるので、そりゃポルトガルでしか飲めないものをと、白はViosinho種をポルトガル産の樽で発酵させたMeruge, Lavradores de Feitoriaにしてみる。樽の風味がしっかりした、私のタイプのワインでよかった。 The YEATMAN レストランテラスから眺めるポルト旧市街 The YEATMAN アミューズ、試験管に入ったヴィシソワーズ 7月13日(日) 種類豊富なバイキングの朝食後、ドウロ川縁へ降りて二重橋の下の道を歩き、対岸の旧市街をぶらぶら。手作りショップで買い物などしつつ、帰りは電車の線路上を歩く上の橋を渡って戻る。こっちの方が高い分、眺めはいいけど長いのよね。高所恐怖症のリエは震え上がってしまい、気の毒だったかしら。 Don Luis 1世橋から眺めるVila Nova de Gaia 夕食はGraham'sのセラーにあるVinum restaurant、ホテルからタクシーで10分足らず。ここはガラス張りのテラスで、橋が正面に望めて景色はそれなりなんだけど、サービスが感じよろしくない。トリッパと兎が食べたかったのだが、両方メインだからと断られるし、笑顔もなくつっけんどん。料理の味も極めて並ランク、デザートのアップルタルトが一番マシで、一応ポートには合ってたものの、また来たいとは思えない所だった。 ワールドカップ決勝にぎりぎりで間に合い、ホテルの部屋でドイツの決定ゴールが見られた。 Vinumから見たDon Luis 1世橋 7月14日(月) 午前中ホテルのすぐお向かいにあるTaylor'sに行ってみる。3種類のテイスティング付きガイドツアーが5€、最初のポートを飲んで待っているうちに呼ばれて見学開始。この時間の英語ツアーは4人だけ、まあお決まりの蔵の歴史からセラーの案内だけど、ポートの蔵は色んな樽があって面白かった。見学後はルビーとLBVのグラスが準備してあり、庭やテラスの好きな所でのんびり試飲。古い時代の手書きシッピングリスト等も展示されてた。 Taylor'sのセラー その後はデパートEl Corte Ingressでショッピング三昧。ツーリストだと全て10%オフのカードがもらえるので、セール価格から更にお得に買えるんだもん。お洋服と手作りの可愛いブレスレットをゲットし、ご機嫌でホテルに戻る。 夕方、ホテルのワインセラーを案内してもらう。たっかーいポートがストックされてて、ワイナリーごとの説明も聞けて面白かった。 最後のディナーは、まずかったりイヤな思いはしたくないので、またホテルのレストランに。満席だったのが、運良くキャンセルが出てラッキー♩ 今日はアラカルトでフォアグラとロブスターを選択。やっぱり美味しさが全然違うんだよねー。ロブスターだけど赤ワインが飲みたいの、と言って選んでもらったのは、ポルトガル品種の古木から造られたブレンドで、柔らかくまろやかでとっても良かった。でもこの夜は気温がどんどん下がり、デザートはブランケットにくるまって震えながら頂く。ポルトは夏でも冷えるんだねえ。 The YEATMAN フォアグラと林檎 The YEATMAN オマールリゾットのサーヴィス 7月15日(火) 起きたら曇っていて寒いので、朝食はテラスでなく室内で。エッグベネディクトを頼んでみたけど、オランデーズソースの酸味とベーコンの塩気が両方強すぎてちょっと残念。 ホテルのショップに行き、昨日セラーを案内してくれたお兄さんに、一番いいアルバリーニョは?と聞いて選んでもらった1本をスーツケースに入れて出発準備完了。空港まではプライベートタクシーを頼んで、リエとはここでお別れ。本当に色々ありがとうねえ。空港までは30分ほど、ポルトガルのチーズが買いたかったが、パリで没収される危険性があるので諦める。 easy jetでパリへ飛び、ターミナル2Dから2Eに移動してJALのカウンターへ。ところが18時にならないと開かないだと、並んで待たされ超不愉快。エアフラなら何時だって優先ルートで即チェックインなのに、もうJALはイヤじゃ! 最後の買物、ここでチーズをゲットして、後はラウンジでまったり待つ。 JALは満席ではなく、隣はいなくてラッキー。今度は洋食にして、オマールのポワレを選択。パリのレストラン、SOLAの日本人シェフ監修とのことで、パプリカクリームとセミドライトマトのソースはなかなか頑張ってたが、やっぱりオマールそのものは昨日の方が格段によかった。そりゃYeatmanのは一皿60€だもんね、機内食に負けたら大変。でも、機内食の価格設定ってクラス毎に幾ら位なんだろう? JAL機内食<洋食>オードブル6種(容器は有田焼) 食事の後は、時差調節のためにひたすら寝ないよう、映画と音楽で頑張る。JALは最初のミールサービス以後は、好きな時間に好きな物を頼むシステムなので、到着2時間前くらいに若鶏七味照焼丼というのをオーダー。洋食はただのプレーンオムレツでつまんなかったんだもん。鶏肉は美味しかったが想像以上に辛かったので、バニラアイスをもらって口直し。 JAL機内食 若鶏七味照り焼き丼 17時近く、成田着陸。ゲートから遠くて、バスに乗ってイミグレまで。最近では珍しいケースと言われた。メチャ暑いし、すごい湿気。あー日本だなあ。預けたラゲッジがきっちりビジネスクラス優先の順番で出てくる、これも日本よなあ。楽しい旅でした、またね! |