140字でつぶやけない日記

2009/12/07(月)23:32

【書評】思考の整理学(ライト版)

半年くらい前?とても話題になっていた本。 思考の整理学 1986年初版。 文体や、手法などの点(まだネットがなかった時代ですから・・)で、ところどころ時代を感じるところはあるが、古今東西の偉人たちの知的業績の上に、自分が何がしかを付け加えようとしたときにいかなることをなすべきか?知の営みの基本的なお作法を解説している本。 ネットもパソコンも使わないし、最近になって市民権を得たような知的生産の手法(マインドマップなど)もまったく登場しないが、本質は今でも通用する。 しかも、普遍的な知的生産術を志向する一方で、80年代に、「セレンティビティ」の概念をいち早く紹介していたり、ほめて認めて聴く、といった今でこそコーチング手法として定着している手法を紹介していたりと、21世紀目線でも通用する斬新さを兼ね備えた本でもある。 文章も、大学はいりたてくらいの若い人ターゲットらしく、とてもわかりやすい文章だし、構成もきわめて論理的に整っているのでとても読みやすい。 知的生産術の古典として。 <目次> グライダー 不幸な逆説 朝飯前 醗酵 寝させる カクテル エディターシップ 触媒 アナロジー セレンディピティ 情報の“メタ”化 スクラップ カード・ノート つんどく法 手帖とノート メタ・ノート 整理 忘却のさまざま 時の試錬 すてる とにかく書いてみる テーマと題名 ホメテヤラネバ しゃべる 談笑の間 垣根を越えて 三上・三中 知恵 ことわざの世界 第一次的表現 既知・未知 拡散と収斂 コンピューター

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