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テーマ:最近観た映画。(40094)
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昨日、DVDで映画を観ました。
≪トニー滝谷≫ 2005年・市川準監督 ストーリー: 美大で芸術を学んだトニー(イッセー尾形)は、デザイン会社へ就職、その後独立してイラストレーターになり、自宅のアトリエで仕事をこなすようになる。そんなトニーが一人の女性、出版社編集部員・小沼英子(宮沢りえ)に恋をする。(yhoo movie より抜粋) 村上春樹の『トニー滝谷』っていう短編小説を映画化したものらしい。 トニーはひとりの女性と出会うことで、 これまでの自分の人生の“孤独”にあらためて気づき、 その“孤独”を埋めるように彼女を求めるんだけど。 彼女との生活が始まると“孤独”でなくなった安心と 同時に“もう一度孤独になったらどうしよう”という不安に 悩まされる。 その不安な気持ちは「冷や汗をかくぐらいだ」って。 「妻のいなくなってことに慣れる時間が欲しい」って トニーは妻とおんなじ体型の女性に妻の洋服を着てもらおうとするんだけど その女性がひろーい衣裳部屋で、ひとつひとつ洋服を眺め、 手に取り、着てみて、 ふいに泣き出してしまうんだよね。 彼女は妻のことも知らないし、 「ただあまりにたくさんの洋服に囲まれて混乱しちゃったの」 って。 でも、これはトニーの涙なのかもしれない、と思った。 作品のなかでは泣かないんだけど。 トニーに代わってこの女性の涙が彼の心を表しているのかも、 って思った。 1時間ちょっとの短編なのに、 1秒1秒がゆっくりゆっくり流れてた。 すっごく透明だけど、たしかにそこに流れてる空気、 みたいなものを感じた。 小説もよみたいなぁ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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