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ぐうたら日記

「続巷説百物語」

「続巷説百物語」
京極夏彦 著

言わずと知れた、「巷説百物語」の続巻(←でも巷説の感想文は・・・)。
とにかく厚い!重い!!って、のっけからそんな感想かい、という突込みがはいるところですが厚いのだ、本当に。しかし、そんなところでくじけていては、京極夏彦は読めません。諦めて読むべし。分冊にされるよりはお値段的にはお徳です。

時代は江戸、諸国を渡り歩き怪談奇談の類をかき集めることを生き甲斐とする山岡百介が、まあいろいろな事件に巻き込まれていく訳です。百介本人は「モノ好きな若隠居」、戯作者を志しながらもまだ子供向けの文章なんか書いているような、まぁ、あまりぱっとしない(失礼)故に親近感を感じさせる人間です。しかし彼は、お天道様のあたる道を歩くにはちょっと憚られるような連中と知り合い、彼らの企む奇怪な「仕掛け」に色々な形で関わっていくことになり・・・。
この「仕掛け」を企む百介の言うところの「小悪党」の連中が、とにかく良い味出してます。キャラクターが魅力的なのも京極先生の作品の見所ですが、中でもこのシリーズのキャラクターは際立ってるんじゃないかな。「小悪党」の面々は言うに及ばず、百介の兄で同心の山岡軍八郎、風采の上がらない同心・田所真兵衛、旅の浪人・東雲右近、おしゃべりな貸し本屋平八等々、一癖も二癖もあるくせに、どうにも憎めないです。

体裁としては6つの短編(短いか?)から成るのですが、読み進めていくうちに全てが複雑に絡み合ってひとつの事件へと集約していく・・・。
この辺り、圧巻・京極夏彦、といった感じなんですが、読みようによってはちょっといくらなんでも強引なんじゃ、と思わないでもない。でも、思いつつも先が気になって気になって、先を読まずには居られないぃぃぃ、とあっという間に読了してしまいました。
とにかく面白い。

終わり方からして、「このシリーズはこれで最後かな」とかなり残念に思っていたのですが、どうもそうでもないらしい。昨日立ち読みした、文庫サイズの雑誌(何て本だろう?)の京極先生の特集ページには、まだ後がありそうなことが書いてありました。
楽しみ楽しみ。

・・・と思ってたら、続編、出てました。>後巷説百物語 ( 著者: 京極夏彦 | 出版社: 角川書店 )
早く新書にならないかな・・・・。(こんな重い本、ハードカバーで読む気にはなれん・・・(汗))

巷説百物語(続) ( 著者: 京極夏彦 | 出版社: 角川書店 ) 巷説百物語(続) ( 著者: 京極夏彦 | 出版社: 角川書店 )





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