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カテゴリ:娘、頑張る
最近の小娘は、色々手こずらせてくれる。
そのひとつに、気に喰わない食べ物を床に投げ捨てる、と云うものがある。 食べたくないものを捨てるときもあれば、食事に飽きてふざけて捨てる、と言うのもある。そのくせ、拾え、と騒ぐのだ。 今日の昼飯時も、やっぱりおかずを投げ捨てた。 イカン。食べモンを粗末にするのはイカンぞ。 という訳で、多少きつく叱って見せるのだが、小娘はそれも何処吹く風でニヤニヤ笑い、もっと投げようと食べ物を掴んだ。 その手を掴んで、一言、きつく言っておかねばならない、と思った私は、咄嗟に 「食べ物を粗末にすると、勿体ないお化けがくるよ!」 と言おうとして、小娘に『お化け』が分からないことに気が付いた。で、小娘にも分かるであろう存在に、単語を置き換えてみた。 「食べ物を粗末にすると、コワイナー(プリキュア5に出てくる敵の雑魚。仮面ライダーにおけるショッカー(←年がばれる)のようなもの)がくるよ!」 と・・・ 「だいじょうぶだよ!わたしがちゃんとひろってあげるから!!」 予想外の方向から反応が来た。娘が椅子に立ち上がって、握りこぶしで力説している。 思わずキョトンとする母に、 「こむすめちゃんがなげたやつは、わたしがひろってあげるよ!だから、こわいなーはこないよ!」 重ねて主張する娘。心なしか、目が赤くなっている。 あああ、ごめんごめん。キミを脅すつもりじゃなかったんだよ。 慌てて謝ると、 「こわいなーは、このうちにははいってこれないよね?このいえはじょうぶだもんね?かぎもしまってるし、ままもいるからね?」 うんうん。大丈夫大丈夫。この家には怖いものは入ってこれないよ。 重ねて認めてやると、やっと娘は安心したようで、もそもそと食事の続きを始めたのだった。 基本的にビビリの娘。外で電動ノコの音なんかが響いても、慌ててしがみ付いてくるような娘なのだ。 そんな彼女にとって、この家だけは安全圏。どんな怖いものも、この家には入ってこれない。そう思っていることで、多分彼女は家で寛げるんだろうと思う。 その安心感を、こんなつまらんことで脅かしてはいけない。 それに普段は、子供を叱る時にこうやって第3者を使って脅すような叱り方はしないように、一応心がけていた筈なのに、この時はついうっかり口が滑った。誰か余所の人が怒るから悪いことはしちゃいけない、ではなくて、それを悪いと怒っているのは、あくまで私自身なのだ。人のせいにはしたくない。 二重の意味で、心から反省する母なのであった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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