カテゴリ:公務員叱咤激励
ギリシャ国債の信認が揺らぎ国債借り換えも出来なくなり、破綻寸前でEU各国の支援でひと息ついたが、財政再建には国民の痛みを伴うので難渋するだろう。そのギリシャ財務相に『日本も巨額の公的債務を抱え、多くの構造改革を実行しなければならないのは明らか』と指摘された。ギリシャ問題を他山の石として対応策を取らなければなりませんなぁ。
☆財政赤字と公的債務残高比較 2009年財政赤字(対GDP比) 累計公的債務残高(対GDP比) ギリシャ 13.6% 135% 日本 10.3% 200% 米国 12.5% 62% ギリシャ財政相に言われるまでもなく、我が国の累積公的債務残高は財政破綻寸前のギリシャの倍もある。ギリシャ国債は外国債券に頼っているが、我が国は国民貯蓄残高が多いために、国民や銀行(郵貯がメイン)など国内債券が引き受けているので当面は破綻の危機はない。しかし、銀行資金に余裕がなくなり銀行は貸し渋りに走り、日本銀行は公定歩合を低く抑えざるを得ないなど、歪な財政運営をしなければならない。 我が国の少子高齢化の進行は世界に類がなく、将来的にも社会保障費用の増大と国内消費の低迷は避けられない。世界各国は危機意識を持って財政再建に取り組んでいるが、我が国は消費税増税や公務員削減など国民の痛みを伴う改革実施を先延ばしている。困ったものですなぁ。財務省の現状(赤字)を放っておくと何が困るの?でも読んでみて下さい。 米国は貿易収支赤字で、米国国債を日本政府や中国政府の貿易相手国に押し付けているので、米国が財政破綻すれば日本と中国を道連れにすることが出来る。米国国債の債権国の日本や中国が、対米発言力をもう少し高めても良いのだが米国の言いなりですなぁ。(米国は中国と日本にヘッジをかけている) これからの世紀は中国が主導権を握るのは間違いなかろうが、膨大な人口が先進国並みの生活水準になれば、世界的な資源不足と食料不足が迫ってくることは間違いない。我が国は食料政策も資源政策も中国や韓国に立ち遅れているので、国民は耐乏生活を強いられる時代がくるのかなぁ。財政再建も資源政策も食料政策も他国に遅れを取るばかりで情けない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年07月03日 21時01分47秒
[公務員叱咤激励] カテゴリの最新記事
|