メンフィス part2■ メンフィス その2 ■メンフィスの第2弾。 今回は、ちょっと郊外に足を伸ばしてみよう。 前も書いたが、テネシー州メンフィスは、毎年5月に「B-B-Qコンテスト」がミシシッピ川のほとりで開催されます。 それだけに、「RENDEZVOUS」以外にも名店が揃っています。 ちなみにメンフィス空港にも「DA BLUSE」という店があって、そこはテイクアウトもできるレストランで、ポークチョップのハンバーガーがあり、それがめちゃうま。 レストランの中ではブルースの生バンドが入っていて、もう空港にいることを忘れてしまうぐらい没頭できます。 ビールストリートにあるライブハウスでも、そこそこの味が堪能できます。 ソウルフード屋も多いですが、これは少しだけ勇気がいります。 というのは、観光スポットとはちょっと離れた黒人街「McLEMORE地区」に立地しているからです。 このあたりは、古いソウル専門のレコード屋(レコードだけではなく、カセットテープを売っている)とか、中古の洗濯機やらテレビやら、怪しげな物を売っているフリマとか、初心者には近寄りがたい雰囲気があり、車を走らせていると、ついつい窓を閉めたくなってしまうかもしれませんが、慣れてしまうとはまってしまいます。 そのソウルフード屋は「FOURWAY GRILL」といって、店に入ると、黒人の太った気さくなおばちゃん二人がもてなしてくれました。 どうもその店のオーナーがこの地域のボスらしく、ホイールやフロントグリルがGOLD仕様のホットロッド風アメ車がたむろっていました。 で、おばちゃんにオーナーを紹介してもらったら、それがまた70年代のソウルミュージシャンのような風貌で、アフロの長めのカーリーみたいな髪型。 服装もいかにもって感じで、すごくファンキーでした。 「KOOL & THE GANG」も来たみたいで、大きなサイン入りの写真が飾ってあった。 いきなりここまでドープな町に行くには相当勇気がいりますが、もう少し気楽に郊外を巡ることもできます。 メンフィスには「トロリー」と称される路面電車が走っていて、それは環状線(ループ)になっており、降りなければ一周できます。 トロリー沿いの最もメジャー観光地は、マッドアイランド(ミシシッピ川の中洲)ですが、この旅行の主目的はあくまでも「ソウルフル」。 したがって、そういう意味で最もはずせないポイントが、なんといっても「CIVIL RIGHTS MUSEUM」です。 ここはトロリーで行けるので、車不要です。 ここは超有名な「キングJr牧師」が暗殺されたモーテルを改装し、公民権博物館になってます。 当時、MLKJr牧師が乗っていた車とか、暗殺される寸前まで泊まっていた部屋とかが当時のまま残っています。 博物館内は、アフリカから奴隷船で連れて来られた時代から、奴隷解放~黒人隔離の時代~公民権運動~キング牧師の関わった運動等、非常にわかりやすく展示されています。 私が行った時も、数多くのブラザーシスターの中学生らが、熱心に説明に聞きいっていました。 さて、もう一箇所、ソウルフルフリークには絶対はずせないポイントがあります。 そう!あのアルグリーンが経営する、有名な教会「FULL GOSPEL TABERNACLE」です。 これは非常にわかりにくい場所にあります。 エルビスプレスリーの生家として博物館になっているグレースランド(超有名)まで車で行き、さらにその道路(ELVIS PLESLEY BLUD.)を南下し、「WHITE HEAVEN」というミシシッピ州にはいる直前の町に入り、その町で一番大きいショッピングモール「SOUTHLAND MALL」(なかなかGOODなブラックモール)を右折して、さらに右折した森の中にあります。 ちなみに私もさんざん迷ったあげくたどり着きました。 彼に会えるのは「SUNDAY SCHOOL」の日です。 私は2回行きましたが、2回ともアルグリーン氏に会えて、写真もビデオも握手もしました。 なんといっても宝物は、彼にサインしてもらったアルグリーン本人のアルバムと、そのアルバムジャケットを持った彼の母親の写真です。(真ん中) 「SUNDAY SCHOOL」もアルグリーン氏自らがプリーチをするので、もう最高です。 アルバムでヒットした曲も歌うので、さながら目の前で、マイクなしでライブを聞いてる感じです。 ここは、欧米人にもかなり人気が高く、ツアーも組まれているようですが、ツアーだと途中参加の途中退場になってしまい、彼と話せる機会がないので、絶対単独行動で来ることをおススメします。 あと常識ですが、サンデイスクールに参加される時は、必ずフォーマルウェア着用です。 地元の人はびっくりするぐらいお洒落をしてきますが、たまーにツアー客で勘違いした人(ヒップホップウェア着用)がいて、ものすごく浮いてかっこ悪いです。 TPOをわきまえて下さいね。 ということで、今回はメンフィスの郊外をご紹介しました。 次回はさらに土着した町をご紹介します。
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