丘菜摘のその日暮らし

2005/02/20(日)22:45

夜の虹、朝の虹

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京都レポート1 2泊3日の京都は、暖かく、雨もあまり降らず、予定通りの日程ををこなすことができた。 保津川下りもむしろ川風が心地よいくらいであった。 紅葉の色づきは、まだまだという感じで、非常に美しかった昨年を10とすると、今年は2くらいのイメージだと地元の人は言う。市内の街路樹の銀杏も今色づき始めたような感じだが、このまま乾燥して枯れて行く感じで、美しい彩りはあまり望めそうもない。 それでも、木によっては見事に色づいているものもあるし、緑を残す木の上のほうだけが、一刷毛朱を入れたように染まっているのも味わい深い。 今回の旅行では初日と最後の日に「虹」を見ることになった。 初日、清水寺を夜間拝観に訪れた際、スコールのような雨に遭った。その際、本尊の所在を主張して灯されているサーチライトに照らし出されて、雨の幕に美しい「虹」が現れたのである。夜の闇の中に、塔の上に不思議な空間を作っていた。 そして、最終日の朝、蹴上のホテルの窓から本物の虹を見ることができた。かなりまあるい弧を描いた大きな虹で、空高くの真ん中の部分は霞んでしまっていたが、却って地面から生えたような印象で力強く、私達の旅行を締めくくってくれたのだった。

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