丘菜摘のその日暮らし

2006/04/09(日)01:17

花に嵐の

ありふれた一日(426)

「春の嵐」というけれど、今日は一時的にザーッと雨が降って雷がなったものの、その後は強い日差しとなって、気温も上がった。ただ、時折吹く強い風は、この時間まで残っている。 いつもどおりの土曜日を過ごし、普段より少し早めだったので、春を探して公園を散歩する。強い風にも、花吹雪というほどの散り方はせず、まだまだ桜は愉しめたが、地面も散り敷いた花びらでピンク色に染まっていた。 ほかにも、水仙、石楠花、山吹、菫、土筆、木瓜などなど、春がそこら中にあふれていたので、バッテリー切れになるまで写真を撮った。整理してアルバムを公開したいと思う。 公園を去ろうとするときに、一輪の桜が風に吹きちぎられて足元に落ちてきた。危うく踏みつけそうになって、足を止める。桜に呼び止められたような気がした。 縁を感じて、その桜は拾い上げて、持っていた文庫本に挟んで持ち帰ることにする。文庫本は武田百合子の『ことばの食卓』。「京都の桜」という文があったので、そのページに押し花にするように挟み込む。

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