ねーさんの独り言

2006/10/29(日)11:18

ひまわりの祝祭

読書(330)

テロリストのパラソルで江戸川乱歩賞、直木賞をダブル受賞した藤原伊織さんの受賞後第一作です。 自分の一番の理解者で心のよりどころであった妻が自殺してから、抜け殻のように生きてきた秋山が、彼女にそっくりな女性に会ってから、突然周囲が騒がしくなり、ゴッホのひまわりを巡る攻防に巻き込まれていきます。 私は、藤原さんの作品は本書が初めてなのですが、「ハードボイルド・ミステリー」とされているほど、ハードボイルドを感じませんでした。主人公の秋山が、油絵をやっていたデザイナーだからなのでしょうか・・ 妻の自殺後渡ったアメリカで、絵筆の代わりに銃にのめり込んだとのことですが・・ どうしても、色白でなまっちょろいイメージがあって、ハードボイルドという感じではなかったですね。 でも、ひまわりの謎解きや脇役の面々のキャラクターが、魅力あるので楽しめました。

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