オリジナル・ブロードウェイ・キャスト『ウィキッド』
劇団四季ミュージカルbook『ウィキッド』のすべて
ネタバレですので、知りたくない方は避けてください。
同じ所:
・グリンダとエルファバが寮の同室になり、友人になること。
・ボックがグリンダを好きになること。
・エルファバの妹がネッサローズで、ふたりが西の魔女と東の魔女と呼ばれること。
・グリンダがネッサローズの靴をドロシーにあげること。
・オズの魔法使いがエルファバの父親であること。
・緑の小瓶を見て魔法使いが真実を知ること。
違う所:
・エルファバが、幼い頃から水に濡れることを嫌がっていること。
・エルファバとネッサローズに弟がいること(ただし、出てこない。)。
・ネッサローズも母親が浮気をして出来た子どもである。
・シズの学園が男女共学ではなかったこと(のちに共学となる。)。
・グリンダの名前は、最初ガリンダだったこと。
・魔法の才能は、グリンダが上で彼女は魔法の授業を受けていたが、エルファバは魔法に興味がなかったこと。
・エルファバがボックとグリンダの仲を取り持とうとすること。
・ボックがディラモンド先生を尊敬しており、それがきっかけとなってエルファバと仲良くなること。
・ネッサローズは、両腕が無く信仰心が強い娘で、ボックのことを含め恋などに関心はないこと。
・ネッサローズの面倒は、エルファバ一人でなく、ばあやも見ていたこと。
・エルファバは、学生時代にボックのことを気に入っていて、フィエロに対しては関心を寄せていなかったこと。
・フィエロは大人しく、体に入れ墨をしており、幼い頃に娶った妻がいて、二人の間には子どもが三人生まれること。
・ディラモンド先生が何者かに殺害されたことをきっかけにグリンダはガリンダから名前を変えて、浮ついたところが無くなり、彼女が代わったことに気付いたボックは彼女に対する恋心がなくなること。
・檻に閉じこめられたライオンを助けるのは、エルファバとフィエロではなく同級生の女生徒二人だったこと。
・グリンダとフィエロは恋人同士にはならず、グリンダもフィエロに感心はなかったこと。
・エルファバは、魔法使いと対決するために地下活動をはじめるため、友人達の前からいなくなるが、オズの国を上げて追われる身とはならないこと。
・フィエロは、魔法使いの部下に殺されてしまうが、フィエロとエルファバの間には子どもができること(ただし、エルファバはフィエロを失ったことにより、子どもを産んだことを覚えていない。)。
・ネッサローズの靴に魔法をかけるのはグリンダであること。
・木こりをブリキの木こりにしたのは、エルファバでなくネッサローズであること。
・グリムリーの書が魔法使いの元でなく、フィエロの妻のところにあったこと。
・ボックがシズ時代の同級生と結婚して幸せに暮らしていること。
・マダム・モリブルが老衰のため死亡すること。
・エルファバは、ラストに近づくにつれて疑心暗鬼がひどくなり、興奮している彼女の体に着いた火を消すためにドロシーが水をかけてたことによって彼女が死亡してしまうこと。
・緑の小瓶は、グリンダではなくドロシーによって魔法使いの元に届けられること。
と言った感じです。
グリンダはミュージカルでは見せ場がたくさんありますが、本の中ではほとんど活躍しません。その代わり、私の中ではボックの株が上がりました。フィエロよりもボックの方がエルファバとお似合いのように思えましたし・・。フィエロの活躍もあまりなかったし(笑)。
最後の方は、自滅していくエルファバがかわいそうでした。フィエロが死んでしまってから、だんだん狂ってきていたのでしょう。
どちらかと言えば暗い話なんでしょうけど、アマゾンのレビューに書かれていた「読まない方がいい」というほどのものではなかったと思います。私は気に入りました。
ミュージカルのエルファバが好きで期待して読むと、多分、裏切られた気分になるのかな。