その3

その3  2006年2月3日
天気予報ではまずまずの天気のはずが、起きてみたら空はどんより曇り空。
今日は車で北部をぐるっと回る予定です。
まず最初に向かったのが、長い長い橋でつながった古宇利島。
ウッパマビーチ側に橋はないので、ぐるっとまわって行く必要があります。
とても小さな奥武島、屋我地島と橋でつながっていて、
最後にかなり長い古宇利大橋を渡ってたどりつきます。
この橋が出来たのは平成16年ということで、その前はフェリーでしか
行けない静かな島だったそうです。
島はお椀を伏せたような形をしていて、中心部にはたくさんの
聖地(ウタキ)があり、ここは車で入ることはできません。(外部の人は)
車で外周を一周しました。なかなか魅力的な島だと思います。
宿泊施設が次々に作られている最中のようで、あと数年したら、
ずいぶん変わってしまうのでは、と想像できます。
夏にこの島の民宿にでも泊まってゆっくりできたら楽しそうです。

古宇利大橋.jpg

海岸沿いの道を、大宜味村を越えてどんどん北上して行きました。
それにつれてますます天気は悪くなり、雨が降ってきました。
海岸線すぐのところから絶壁になっているところもあり、
なんだか知床半島を思い出してしまいました。
宜名真というところのレストハウスで休憩。
買い物をしている間に夫がどこかへ消えてしまいました。
トイレ???かと思い待っていたら、
「ヤンバルクイナの剥製を見ていた」と言いながら出てきました。
もう出発しようとせかされたので、わたしは見ずじまい。
ここから北側でないともう野生のヤンバルクイナは生息していないそうです。
数も2000ほどで、絶滅寸前とは知りませんでした。
石垣島でシロハラクイナが歩いているのに出会いましたが、
ヤンバルクイナに出会うのは無理そうです。
本島最北端の辺戸岬までたどりつきました。
天気が悪いので、海も暗くくぐもっていました。
巨大なヤンバルクイナの模型をすえた展望台がユーモラス。
山側を見ると、ごつごつした岩山がそびえています。
金剛石林山という山のようです。見学できる遊歩道があるそうですが、
天気が悪いのでパスです。

今度は島の東側をひたすら南下しました。
ひたすら走っていたら、海を臨む大きな大きな風車がありました。
これは風力発電の風車で2機並んでいました。
道路がそのすぐそばを通っているので、その大きさに驚きました。

東村まで南下したところで、ヒロコーヒーファームというコーヒー園に
よりました。ヒロさんは長い髪を後ろでまとめた渋いおじ様。
若いスタッフの方も数人働いていました。
ここでコーヒーを飲み、おなかが空いていたのでトーストも少し食べました。
人里離れたところをドライブしてきたので、お昼を食べ損なったのです。
女性スタッフの方が小さな籠のなかで何か手を動かしていました。
何をしているのかたずねたところ、量が少ないので、コーヒーの皮を
手でむいているとのこと。一粒もらってやってみましたが、
甘皮がうまくむけず、難しかったです。

ヒロコーヒーファーム.jpg

少しだけトーストを食べたら余計にお腹が空いてきてしまいました。
名護市内に入ったら、早々に夕食を食べることにしました。
古民家をレストランに改装した「大家」(ふうやー)というところに
行くことにしました。
外席からは小さな滝が見えて素敵でしたけど、あまりに寒いので
やはり室内の席にしました。
わたしはゆし豆腐のスープ?がメインのセット、夫はテビチの定食を
食べました。
雨が降ったりやんだりしています。もうホテルに帰ることにしました。


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