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2006.04.29
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カテゴリ:勉強のコツ
 猫ギター先生が、前回書いた速読について、すばらしいことをおっしゃっているので、私も補足しておきたいと思います。

 以下猫ギター先生の意見です。(引用ご容赦)
本にはそれぞれ、読むスピードの適正速度がある。難解な本の中には、作者が書くスピードと同じくらいの遅い速度で読まねばならぬ物もある。

あと、オリジナリティに溢れた名著は、読み流しを絶対に許さない。
ときおり文面を追いながら、著述に圧倒され、しばし感心し読むのを中断してしまうことがある。

本の中に素晴らしいフレーズがあった時は、本を開いたまま机に置き、文章の鮮やかな切り口と心地よい毒の刺激が、読者である私の体を循環するまでしばし待つ。
作者の意見が憑依して自分の意見になるまで、脳の中を整理する時間を名著は与えてくれる。


 確かにそのとおりです。良い本はじっくりと時間をかけ、表現を味わい、言わんとするところをしっかり吸収するべきです。速読について書こうと考えたとき、本来の読書というものについて、すっかり頭から抜け落ちていましたね。

 もちろん私も、お気に入りの作品は時間をかけて読みます。ありきたりですが、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」、吉川栄治の「宮本武蔵」。これらの本を何度夜を徹して読み返し、人生の糧となるものをいただいたことか。養老孟司の本では卒論も書きました。卒論を書くにあたり関連図書、背景となる時代の考証を読み、いっそう養老孟司の言わんとするところの奥深さを知り、頭をたれた記憶があります。(たぶん意図の半分もくみとれていないと思いますが・・・)

 しかし、限られた時間内で、解答しなければならない受験においては、速く読めることは確実に有利なのも確かです。特に国語、英語の長文問題の解答においては、答えは必ず本文の中に隠されています。問題を考えて解くというよりも、文構造を追い、答えを探すと言ったほうが正しいのです。
 
 特に国語の小説においては、深読みは禁物です。表現の自己解釈など許されません。問題作成者の残したヒントを読み取り、文構造、類語などから答えを探さなくてはなりません。いつだったかある有名な作家がセンターに自分の作品がとりあげられたとき、興味半分で解いてみたところ半分近くの設問で間違えたという笑い話をされていました。登場人物の気持ちなどわかっているはずの作者ですら間違えるのが、受験国語です。正直、作品に感動している場合じゃありません。

 答えを本文中から探すという作業は、辞書をひくのに似ています。チェックしたい語句を多くの語句が並んでいる中から、瞬時に探す。そういう作業です。速読はこういう作業には効果を発揮します。当然、テスト勉強の時に、教科書をチェックする、自分の解答をチェックする、こういった作業に対しても速読の効果は計り知れません。

 子どもたちには、たくさんの本と出会い、多くのものを吸収してほしいと思います。先人たちの知識、思想、また自分では体験しえない感動、こういったものを感じ、体内に取り込み、自らのバックボーンとして持って欲しいと思うのです。私も猫ギター先生と同じで速読講座は勧めません。多くの読書の結果、自然に読むのが速くなることが望ましいですね。

 ブログを書き始めて、他の先生方のかかれたブログも拝見するようになり、多くの知識を得、多くの感化を受けるようになりました。私を刺激してくれる皆様に感謝です。





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Last updated  2006.04.29 14:57:12
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