|
カテゴリ:たわごと
ドラキュラが住んでいたという部屋を片付けた。
かなりの量のノートが出てくる。 ほとんどのものが途中で終わっている。これがなければこの子はもっと伸びたのにと笑う。 全統記述模試の第3回成績が1枚出てきた。私はこの手のものを普段あまり気にしないので、新鮮な気持ちで眺める。 英語が学年33位、数学が学年50位、現古漢が学年2位。 こんな成績だったかと笑う。 本人が好きで得意なつもりの数学が成績としては一番悪い。 だが、実力は成績として現れているものよりは伸ばせたはずだ。 そういえば、古文漢文をやらないことで、ずいぶん説教したなと苦笑する。 あの程度の仕込みでこの成績なら松阪高校の他の生徒は何をしていたのかが偲ばれる。 全国と校内の偏差値の逆転現象をみても、数学に力を入れすぎているのだろう。 英語はこんなものだろう。夏にやったことといえば、読み合わせと、その読み合わせた英文に出てくる英単語の抽出と暗記くらいか。それでも中学から知らず知らずに身につけさせている簡易英文法でこれくらいの力にはなる。 本人は、記述に苦手意識を持っていた。しかしそんな感覚はたいていの生徒が持っている。本人の皮膚感覚とは違い、彼女の場合、記述でこそ実力を発揮するし、そのように指導してきた。単純暗記を嫌がることもあってそのように指導するしかなかったとも言える。 その甲斐あってか、本人が記述形式の試験だということで土壇場まで受けようとしなかった大学に結局進学した。 それもどうなったことか今はわからない。 何か勇断したことだろうと思う。 だが、彼女の決断はいつも「何かを断って進む」ことのみに重点がおかれ「継続する」「今いるところで頑張る」ことが軽んじられる。 また、感情に大いに振り回され、目の前で起こっている不都合なことから目を背ける。本人は時間をおくことで冷静に見られると言う。自分が理解できるまで待って欲しいと言う。 それも一理ある。自分の感情のコントロール、精神衛生にはそれが一番だとも言える。 だが、たいていのトラブルには必ず相手がいる。生身の人間の感情を相手する職業につくつもりなら、目の前のトラブルから逃げてばかりはいられない。 岩手県の中2自殺のようなどう考えても担任の対応がおかしい例もある。 自己保身、解決を先延ばしにするだけでは、相手が参ってしまう場合も多々あるのだ。 いろいろと心配な彼女だが、 断たれた私としては、もう何もすることができない。笑うしかない。 夏休みが始まる。 私はきれいになりガランとした教室で、この夏をどう過ごすべきかとひとり立ち尽くす。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.07.20 13:07:48
コメント(0) | コメントを書く |