内申点について
内申点とは、各教科を5段階評価したものの合計点です。中学生は9教科習いますから、最高45点ということです。あなたたちの受ける公立高校に送られて、第一段階選抜というものに使われます。第一段階選抜とは、例えば内申点40点が選抜のボーダーと決まると、内申点40点以上の人だけしか受験当日の点数を見てもらえません。内申39点の人は、例え受験当日のテストで250点満点を取っていても放って置かれます。下の図を見てください。この場合、内申39点で、250点満点をとった子は図1の10人の中に入っています。内申点がボーダーを超えていないと、最後の第三段階選抜のところでしか合格できません。ですから三重県の公立入試においては、第一段階選抜のボーダーを超える内申点を取ることが重要で、そのために、多くの塾が定期テスト対策に汲々としていて、通塾率全国ベスト10なのに、全国学力テストワースト10という事態になっています。さて、難しい話は無しにして、ものすごーーーーーーーーーく大雑把に言ってしまうと松阪高校理数科前期試験では40点では厳しい。合格している子のほとんどが44、45とかです。35点以上あれば、松阪高校理数科前期試験以外の市内全ての高校が一応狙えます。25点未満になってくると、市内の高校に行けるかどうかが怪しくなります。本当に大雑把です(笑)とりあえず25点を切らないように、35点を越えるようにしてください。今は「絶対評価」と言って、テストの点数をしっかりとって”授業態度が良ければ・・・”必ず「5」が付きます。あなた達のお父さん、お母さんの時代は「相対評価」と言って、クラスの中で「5」をつけて良い人数が決まっていました。40人のクラスで10人が100点満点をとっても、「5」がもらえるのは3人くらいで残りは「4」だったんです。それに比べれば、今はずいぶん楽になったんですよ。甘いところだと30%もの生徒に「5」を付けている中学校も過去ありました。中3になったら頑張ろうでは、厳しいということも覚えておいてください。中1、中2の間、ずっと定期テストで300点台だったひとが、中3になって400点を超えてきても、なかなか内申点を上げてはくれません。200点台だった生徒が400点台にいきなり上がると、「カンニングしただろう」と言う先生さえいるくらいですから。過去こういう例もありましたし、きちんと内申点の根拠を保護者面談などで聞いておく必要もあります。学校の提出物をきちんと出すことも大事です。答えを写して出している人、私たち同様、学校の先生もプロです。写していることはバレていると思ってください。例え、ちょこちょこ間違えているように見せかけてもダメです。どの生徒がどういう風に間違えるのか、まともな先生なら知っています。また、志望校の決定は12月の冬休み前の三者面談でほとんど決定してしまうと言っても過言ではありません。松阪市は2学期制ですので、1学期中間、期末、2学期中間、この3回で内申点を志望校に合わせていかないと、学校からのGOサインが出ません。それもあって、中3から頑張ろうでは厳しいのです。内申点の動きは、本当に学校の先生次第です。私たち、塾サイドはテストの点数を上げることはできても、内申点を直接上げてあげることはできません。最後になりますが、内申点が合格ラインに達していても、当日のテストの点数次第ではもちろん落ちることはあります。中間、期末用の勉強と、受験用の勉強は趣が違いますから、中間、期末テストの点数が良くて、内申点が良くても、模擬試験等の成績が芳しくない人は気をつけてください。