はさみ研ぎました
リメイク講座で皆様の服をカットさせていただいたり、タイパンツの生地をカットしたり、ミシンと同じくらい「触らない日はない」というくらいのハルの裁ちばさみ。はっきり覚えていませんが中学生の家庭科の教材で買ってもらったんじゃないかなぁ...年数がたっている割には切れ味が良く、洋裁の先生にも「あなたのはさみはよく切れるわねぇ」とほめられた自慢のはさみ。しかしなんとなく切れ味が落ちた気がしてて、今回はカッティングもあるし、と研ぎに出してみました。デパートの中の研ぎとマスターキーをつくっているらしい2畳くらいのコーナー。白髪のおじいちゃんがちょこっと座っています。大丈夫かしら...と失礼ながら思っていると、はさみをしゃきしゃきやりながら「お受けできますよ」と一言。一時間ほどかかるそうなので、近くの松本市美術館へ。バルーンアートをしている友達がお部屋を借りて創作に励んでいるのです。美術館の中の図書館で手芸の雑誌を読んだり、お土産コーナーを見たりして(シュールな草間弥生グッズに心ひかれる...)外からのぞいてみると、ちょうどバルーンドレスが完成してモデルさんが試着しているところでした。...なんだかとっても胸が熱くなりました。作るだけではなくて、人が着た時にどういう風になるのか?着たら写真を撮るんだけど髪型はどうするか?ポーズはどうするか?どこで撮るのか?誰にアピールするのか?彼女の問題だけではなくて、ハルも同じように悩んでしまいました。「まだまだ勉強することがたくさんある」と言っていた彼女の言葉を、ハルも心の中で繰り返しました。はさみを取りにいくとおじいちゃんはやっぱりちょこっと座っていました。はさみを受け取ってしゃきしゃき...音が違う!「いい音ですね!ありがとうございます!!」と言うとおじいちゃんは得意げににやっと笑いました。切れ味が戻って生地が滑らなくなりました。細かな調整もしてくれたようで、とても使いやすくなりました。