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ふつうの生活 ふつうのパラダイス

2005.12.29
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カテゴリ:日本映画
見てきました。『男たちの大和』

感想。ああー面白かった。

ていうのが感想。

いいのか。こんなんで。
戦争映画なんだしさー。
テーマは戦争は良くないとか、ラストかわいそうで見てられなかったとか、
書くべきでしょう。

でもねー、見終わったら爽快なの。大和がラスト撃沈されるシーン。
血の海です。バシバシうたれてバシバシ死にます。
でも見てて私の場合あんまり悲壮感なくて。
ていうか面白かった。
これが同じシーンでも、本当に本物の実写だと、気持悪いんだけど、
映画だとそれほど気持悪くない。
どうせ生きてるし、血糊だろうしとか考えちゃうからなんだろうな。

そんでもって、人間て、その身のうちに残虐性を持っているんだなと
再認識した次第。
男の人って反戦とかいろいろ言うけどやっぱり「タタカイ」好きでしょう。
男の子育ててるとわかるんだよね。
男の子の遊びには必ず「タタカイ」ってのがある。
女の子はやりません。こういう遊び。
レンジャーものって男の子の必須科目だし。

で、人間てのは、原始においてはもともと
狩猟によって食料を得てきたわけだし、
血を滴らせてでも獲物をさばかなくちゃいけないし、
隣村の部族と戦わなくちゃいけないし
となるとやはり戦闘は生きていくうえでの必須科目なので、
そこで気持悪いとか残酷だとかたえられないとか言ってると
生きていけないので、
逆に必要だからこそ残虐性という要素も人間の中に
内包されているのかもしれない。
それは、食欲とか性欲とか物欲とかと同じように
生命維持の上で必要なものだからこそ
ヒトの中にプログラミングされているわけで。

ただ、問題なのは現代社会のような状況の中で残虐性が表に出てくると、
周りの人間を殺したり、動物を殺したり、戦争を始めたり、
生命の維持と種の保存に逆効果になってしまうという
自己矛盾をもっている。

生きていくうえで必要なものは表面化され、不必要なものは隠されていく。

必要のないものをいかにうまくコントロールして、
自分の中で制御していくか。
現代社会の中でもまた、必要のないものイコール残虐性、戦闘心は
制御されていくことを今まさに要求されている。

だから、戦争やめてね。

というわけで、映画から話がずれました。

反町隆史はご飯当番だったし、中村獅童は、対空砲の砲手だった。
お偉いさんじゃなくて底辺の人物が主役。主人公の少年も対空砲当番。
戦場のまさに最前線の現場の話。
反町がご飯作ってるっていうのがなかなか。
普通戦争映画で反町みたいなチョーイケメンのトップ俳優っていったら
かなりかっこいい将校とかそういう役でしょう。
中村獅童は片目撃たれてほとんど病院で寝てて活躍するシーンほとんどないし。
なんていってるうちにラストの沖縄のシーンになっちゃう。

それでラスト三分の一くらいになってくると、
絶対やられちゃうってわかってるのに出撃しろっていわれて
みんなしぶしぶ戦場に向かう。
みてる私は「バカみたい。やめりゃーいいのに。」とか何度も思った。
だけど、私がそう思うのは
戦後アメリカが日本の復興のためにそれなりにいろいろやってくれたのを
知っているからであって(今はわかんないけどさ)、
当時の人たちは負けたらどうなるか全然わかんないわけだから、
しかも上層部にすればここでやめれば自分たちどうなるかわかんないし、
大枚はたいて作った大和がまだ残ってる状態で戦争やめるのもったいないし
とりあえず使ってからとか考えたかもしれないし。
うーん。やっぱりやめづらかったのかな。
当時の人たちの感覚はやっぱり今の私たちには想像しづらいのかな。

それで、だめもとで沖縄に向かうあたりで、
そろそろ渡哲也なんかが出てきて、みんな悲壮な雰囲気で
イクゾーって盛り上がってくると思わず「かっこいい。」とか
思っちゃうわけだ。
その後で「おおっとまずい。やめりゃーいいのにバカみたい。」
とか思い直すんだけど、やっぱりなんかかっこよくって、
敵機にガンガン撃たれてやられて悲壮感たっぷりで
見てるとだんだんかっこよくなってきて
やっぱりどう見てもこの映画は戦争賛歌の映画だなーと言うのが結論。です。

それにしても、「大和」ってかっこいいすごい戦艦だと思ってたんだけど、
対空砲なんて一機にだいたい八人から十人くらい必要な作り。
もろ人海戦術じゃん。
しかもヘルメットもろくすっぽかぶってないし、鎧も何にもなし。
空から撃ってこられると身を隠す場所も全然ない。
海軍なのに陸軍の白兵戦と変わらない感じ。
さらに方向調整は人の目でチェックした挙句、
足こぎで合わせる機械。弾を入れるのも人間。
この頃の技術ってこんなものだったのかと無知な私はひたすら驚きました。
あんな対空砲で戦闘機打ち落とせるとは思えません。
命中率限りなくゼロに近そう。
これで対空やらせてるんだから、兵士が死んじゃうのはわかってたでしょ、
作ったヒトたちは。
こないだの姉歯事件と大して変わんないかな。
あっといけないまたこっちの話になっちゃったよ。

鈴木京香さんきれいだった。それと最近気になるのが寺島しのぶさん。
あんまり美人じゃないから主演にはならないんだけど、
最近いろんな映画でチョイ役とか脇役ででてくる。
『東京タワー』でも、面白い役やってたし。
なかなかいい味だしてるよね。最近きになる女優さんですね。

最後見終わって思わずラストソング聞き入ってしまいました。
今回すごいと思ったのは見てた人みんな最後まで席を立たなかったこと。
音楽が短かったせいもあるかもしれないけど。
普通映画が終わると、タイトルロールと歌の流れてる段階で
バタバタ席立って帰り始めるでしょう。
ところが今回はみんな最後に館内のライトがつくまで
ずーっと見てたんです。すごかったな。
やっぱ感動したのかな。

私はひねてますから、みなさん素直に感動したかも。
とにかく映画としてはいい出来でした。なかなか秀作です。

などと書いていたら後ろから長男に
「最近戦争ネタ多いからやめとけー」と言われた。
そんなこと言ったって書いちゃったし、
このあと『亡国のイージス』も借りてくる予定だし、
別に私は戦争オタクじゃないんだけどさ。なぜか面白そうなんだもん。

男たちの大和(上)決定版


『男たちの大和』その2

『男たちの大和』その3






最終更新日  2006.01.06 18:28:22
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