2006/04/10(月)07:50
紀子様御懐妊 天皇家の未来は
紀子様の御懐妊報道で世の中は大騒ぎですねー。
雅子様や紀子様二人の女性のあれこれで政界がおおさわぎ。
たった二人の女の人が国中を騒がせてるなんてなんか笑っちゃうなぁ。
世襲制と一夫一婦制ってそもそも相容れないものだしね。
無理があるんだよね。
奥さん一人しかいない状態で常に男の子を代々産み続けるなんて。
世の中不妊症が全体の一割以上はいるし、一生独身の人も多いこのご時世だし。
昔の王様や将軍なんかハーレムとか後宮とか大奥とか必ずあったもんね。
それって単なるスケベ心だけじゃなくて奥さん一人じゃ、必ずしも子供がうまれるか、生んでもちゃんと成長するか、わかんないから、何人も奥さん用意して、何人かの後継者を用意していたのだもの。
いくら医療のすすんだ現代でも、そんなにうまく子供ができるとは限らないしね。
テレビのワイドショーでも、話題ですね。で、ワイドショーは日本の昔の女性天皇の話題なので、ちょっとそれとは別の話。
イギリスのエリザベス一世の父親のヘンリー八世なんて、世継ぎの男の子が生まれないっていう理由で、すったもんだしてたしさ。
当時はキリスト教で離婚が許されてなかったでしょ。
でも、奥さんは男産まないでしょ。
しょうがないからエリザベス一世の母親のアン・ブーリンなんて男の子を産まないっていうだけで処刑されちゃったんだよね。
これは『1000日のアン』ていう映画にもなってる。
離婚できないと再婚できないし、そうしないと世継ぎの子供もつくれない。
当時のキリスト教は離婚を禁止していたので、ヘンリー八世はローマと喧嘩して、イギリス独自のキリスト教英国国協会を作ってしまった。
それで、離婚できるようにしたというくらい、世継ぎ問題はおおごとだったんだよね。昔から。男の子を産まないから処刑。
男の子ができないからって理由で新しい宗教までできちゃった。
つくづく世襲制はたいへん。
このあとヘンリー八世にも、男の子が生まれてこれがエドワード六世なんだけど、国王になったけど結局しんじゃっって、そのあとエリザベスのお姉さんのメアリー一世が女王になったんだけど、すったもんだあって、最後にエリザベス一世が即位した。
でも、その最後のひとりだったエリザベス一世によって、ヨーロッパの田舎の小国だったイギリスが世界をまたにかける大帝国になっちゃったんだからつくづくわからないものですね。
そういえば、徳川の三代将軍家光も世継ぎができなくて随分苦労してましたね。大奥にアーんなにたくさん美女をそろえてそれでも、お世継ぎができなかったんだよね。
結局、徳川御三家から新しい将軍を選んでいたけど、三代将軍家光の死因は子供をつくろうとしてがんばりすぎたためになった病気だったんだからつくづく世襲制っておそろしい。
徳川将軍家はそのあとも世継ぎができなくて、御三家からつれてきたことは何度もある。
というわけで、代々同じ血筋が継承していくっていうシステムと、現代の個人の意思が優先される恋愛結婚による一夫一婦制を併用するのって無理があるんだよね。
雅子様は年齢的にも厳しかったし、三姉妹でしょう。女系の血筋なのかも。
せめて結婚する女性として男子の多い家系の女性を奥さんにするならまだましかもしれないけど、恋愛結婚重視の今の時代にはそんなこともちろん強制できないわけだし。
今回もし紀子様が男の子を産んでも、このあともずっと代々の皇太子妃がちゃんと男の子を産み続けてくれるかなんてほとんど綱渡りの状況。
日本て本当に天皇がいなくなるとばらばらになっちゃうのかな。
まさに日本ってなにっていう大問題を考え直す時なのでしょうか。
私は昔は天皇制なんてそろそろなくなってもいいんじゃないかと思っていた。だけど、外国からえらい人が来たときの接待役として、天皇家というのはかなり重要な存在なわけである。
普通の人が外国からのえらーいお客様を接待するのは、すごく大変であろうことを思うと、生まれたときからそういう風に教育されて育てられた人たちの存在って大きい。
フランスなんかだとすでに王族は抹消されているわけなので、接待役としては大統領が存在している。しかし、将来大統領になるかどうかわからない状態で配偶者をきめているわけだから、大統領になってから奥さん選び直すわけにもいかないだろうし。大統領選出の段階で国民は配偶者まで審査しているのだろうか。
もちろん天皇家の存在はそのためだけのものではないんだろうけれど。
日本の中での天皇の存在ってなに。