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2006年06月24日
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カテゴリ:日本映画
異世界のライトに出会う。

以下ネタバレしてますので、映画観賞済み、原作全巻読破の方のみお読みください。

やっぱり例によって例のごとく原作と違うシナリオが入る。これなら原作どおりに作った『ダヴィンチ・コード』の方がまし。

まあ別にね、映画は原作とは別物なんだから、変えたっていいよ。でも、あの結末はライトというキャラクターをデスノートの原作のストーリーの中とは全く別のものにしてしまった。こうなると、後編はかなりの変化を予測しなければならない。

前編、後編と最初から分けて作っているけれど、デスノート全作を映画化しようとすれば、第一部、前、後編、第二部、前、後編と四作くらいになっちゃうのは原作読んでる人なら知ってることですね。

でもねどこまで売れるかわからない段階で最初から、第一部なんてナルニアのようなことも出来ないしね。
ただ、ラストにあんなエピソードいれちゃったら、この後の展開にかなり影響しちゃうと思うんですけどね。

自分の彼女をデスノートで殺しちゃうような血も涙もないライトって原作とは違う。

犯罪者といえど、かたっぱしから、殺していくのだから、いくら正義と平和のためでも、かなり非情な人間だと思うけどね。
ライトにすればFBIだって本音は殺したくなかったわけで、彼にすれば、犯罪者悪人だけがターゲットであるはずなので。

それでも、ライトは家族に対しては、かなり気を使っている。自分がいない時に家族がノートを発見しないような策も講じているわけで、そのためにもし発見されそうになった場合はノートが消失してしまう仕掛け作りがなされていた。

第二部で父親が死にそうな状況でもかなり気を配っていたように思う。

さらに、ミサミサに対しても普段はかなり冷たい感じだけれど、彼女の生死がかかった状況では、彼女のために随分気を使い頭を使い彼女が助かるような工夫もしている。

そういう原作の中のライトを考えると、映画におけるライトのキャラクターはものすごく非情な人間であって、彼が殺す犯罪者達と変わらないように思う。あの設定では、今後の映画の中でのライトはストーリーが進むに連れて、原作とはかけ離れていくか、あるいは矛盾をきたし始めてしまうのではないのだろうか。

一見いかにもやさしげに見える藤岡竜也が自分のガールフレンドをデスノートによって殺したことのわかるラストにおいて、そのやさしげなキャラクターゆえになおさら、怖いものがあった。けれど、あんなふうな怖さのライトはやはり原作のライトとは違う。

監督も原作とは違うエピソードを入れることを考えた段階でかなりの冒険であることは覚悟したらしいのだが。

でも、映画化にあたって監督にはもっともっと原作を読み込んで欲しかったのである。

特に南空ナオミの設定で、彼女がかつてエルの下で働いていたという設定をわざわざつけているところで、原作者大場さんのかなり細かい配慮があるわけである。
ただの婚約者でも良かったはずだし、せいぜいFBI捜査官だったという程度でいいはずである。それを言うなら殺されたレイ・ペンバーもFBI捜査官であったわけだけれど、彼もまたエルの指示によって動いている仕事なわけで、二人ともあくまでエルサイドの人間であることを設定することで、ライトの殺人と彼なりの正義のぎりぎりのボーダーを踏み外さないような配慮がなされていると言える。

このあたりのボーダーをライトが踏み外すかどうかでストーリーの展開やテーマに大きなずれが生じてしまうのではないか。

監督が原作にほれ込み、徹底的に分析、理解した上で作った作品か、あくまで依頼されてとりあえず何とか形だけ整え、ストーリーを追ったに過ぎない作品なのか。所詮やっつけ仕事では、雇われ社長の会社とおなじで、日本映画がいくら予算をかけ、宣伝しても、今ひとつ傑作が生まれにくいという状況を推し量りうるのはこのあたりであるのかもしれない。せっかくベストヒットの話題の原作の映画化というチャンスをえながら、表面的な理解だけで映画化してしまう今の日本映画の状況こそが映画界低迷の原点であり、これだけの作品の映画化というチャンスを得ながら、型どおりの仕事に終わってしまっているようで、残念でならない。
いつか、話題作の映画化において、ファンの理解をはるかに超えるような理解、解釈による映画化作品を見せてほしいものである。

さて、これから、映画はどうなるでしょうねぇ。

ところでLちゃん。しゃがみ方がへた。もっとすっぽり体中が柔らかーい感じで、胎児のまま大きくなったようなのりでしゃがみずわりして欲しかったんですけど。エルはもっと体細くて軟弱なかんじ。かな。テニス上手いけどね。

だってうちの子供たち見てるとそんなポーズでどうしてご飯食べられるのという感じてテーブルで椅子の上で両膝たてた状態でご飯たべてるんだもの。

今までお行儀悪いということで注意してましたけど、エルちゃん見て、まっイッカーと言うことで、放任です。

そんでもってそういう子供達を見てるから、デスノートのエルの描写がものすごくリアルに感じるのです。

それにしても、あのエピソードからさっすると、うっかりすると、後半はかなり改変して、ニアの出番もなく、ラストまで話がいっちゃうかもね。そんでもって案外、エルのほうがかってしまうかもしれません。うーん。どうなるライト!!

いろいろ書いたけど、とりあえず面白かったから、後半も楽しみです。



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             DEATH NOTE(4)











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最終更新日  2006年06月24日 07時40分04秒
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