テーマ:社会のあり方を考える(116)
カテゴリ:社会系エッセイ
昨日のNHKで夜の七時半からやっていた 『どうする医師不足!』を見ました。その感想です。 最近お医者さんが減ってるそうです。地方の病院は、救急外来もできなくなってきているし、産婦人科は町にないし、小児科は閉鎖だし。 無理ないですね。だって、医者になるには、ものすごーくお金かかりますから。それも塾代とかを除いての話。 入学の時点で一千万の振込みだって。 何をどう考えたって、普通の家ではもはや、子供を医者になんてできません。 それでなくても、医学部ッてものすごい難関でまず医学部に入るのもたいへん。 その挙句卒業するまで六年かかる。そして、学費も信じられないほどかかる。 こんなにお金かけて医者にしたら、間違っても地方の病院なんていかせられないです。 医学部をでたら、国家試験に受からなかったらすべておじゃんだし。 その後は、研修医として果てしなく過酷な仕事に果てしなく安い賃金。 いまや医者はエリートという意識ですから、田舎になんか行きたくない。 大学に残って、論文を書いて教授になる。 いまどき、医者になれるのは、お金持ちのぼんぼんくらいなものだとしたら、 地方に行く気もないし、患者の気持ちもわからないし、激務の救急医療もどうでしよう。 それでも、いい医者になろうと頑張ってる人も多いはず。 しかしさらにその先に、ちょっとしたミスで患者が死んだために裁判になり、莫大なお金を分捕られたりすると、それまでの血と汗と涙の努力はお釈迦ですね。その後の医療界での立場も悪くなるし、病院の経営はどんどん苦しくなるし。 ばかばかしくって医者なんてやってられない。 そして、お金をかけて、医者になっても、生涯働いても、はたして元が取れるのか。 疑問です。 病院づとめなら、所詮ただのサラリーマンだし。 医院を開業しても、お客さんが来ないとつぶれて赤字だし。 そのわりに今でも、難関高校では医学部受験だーっと大騒ぎしてるのはなぜなんでしょう。 お医者さんに聞きたい。世間が思ってるほど、お医者さんはもうかりますか? 田舎でも、都市でも、医者は足らないし、医者は激務です。 お医者さん増やしたいなら、医学部をもっと入りやすくして、もっと安くして、あるいは奨学金をバンバン出して、それでも、どうなのかな。ところで私の住んでいるところは医者多いです。実は。最近どんどん開業してます。大学病院も人減らしで、追い出されてくるのかもとか想像してます。 それと、ここは、子供の医療費かかんないし。 人間ミスはするものだし、あんまり裁判起こしたり、お金取らないほうがいいと思いますよ。 医者への怒りはわかるけど、こんな風に医者が減ってきて、結局自分たちの首絞めてる。そんな感じ。 でも、自分の子供が医療ミスで死んだら、私ははたしてどうするかなあ。 『ドクターコトー』見て、医者にあこがれる子が増えるといいですね。 でも、実際には、医学部へ入ることの大変さに大概は挫折しちゃうんだろうけど。 医学部新規開設は法規制が厳しいそうですし、医者は体力的にもハードだし、 大変ですね。
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