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2008年02月22日
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カテゴリ:外国映画 あ行
ヨーロッパの田舎の小国だったイングランドが、スペインの無敵艦隊をやぶり、それをきっかけに世界中に植民地を持つ大国にと成長していくというヨーロッパ史の中でも特におもしろい部分の映画化です。10年前に作られた『エリザベス』の続編。若い頃のエリザベス一世の恋を描いた前作。恋も結婚もあきらめて女王として、イングランドと結婚したエリザベス一世の人生をスペインとの確執と平行して描き出されています。

結婚しなかったために、ヴァージンと呼ばれるエリザベスですが、前作で恋人との関係があったのですから、本当に処女だったわけではないと思うので、あくまで独身というところから呼ばれた異名なんでしょうね。

国のために恋も結婚もあきらめたエリザベス一世。王という立場にある女性が恋人を持つことのむずかしさを描いた前作。ゆえにエリザベスは結婚をあきらめ生涯独身を貫いたわけですが、でも、本当はやっぱり好きな男性と結婚して子供を産んで、女性の幸せだってほしかったはず。

この物語では、女王の侍女として、エリザベスという同じ名前の女性がでてきます。彼女は女王が心ひかれた海賊ウォルター・ローリーと、関係し、妊娠し、結婚して、彼の子供を生みます。エリザベス一世が望んだもう一つの人生を同じ名前の侍女という人物によって、描き出しているのです。

ベスの産んだ子供を抱きしめるラストシーン。彼女は自身の子供を得ることは出来なかったけれど、女王としてそののち、世界中に植民地というイングランド王国の子供たちを授かっていくのです。

豪華な建築やその飾り、エリサベスの色とりどりの豪華な衣装。物語の展開が速すぎてじっくり見ることが出来ないのが残念でした。女王に即位して、情熱に燃えるエリザベスが着ているのは赤いドレス。ヴァージン・クイーンとして、常に女王らしくあろうとする清らかな決意を示す白のドレス。スペインの艦隊が迫ってきて、海戦が始まろうとしている時の不安をあらわすような紫のドレス。恋する男と侍女が関係していたことを知った冷えていく心を表すような青いドレス。

劇中でエリザベスが着る数々のドレスは、豪華で美しいだけでなく、エリザベスの心をそのまま表すような配慮がされていて、見事でした。

このあたりのヨーロッパ中世史大好きなんですよね。とくにこのエピソードは。エリザベスはイングランド史上でも、ダントツの名君ですし、彼女が誕生するまで、女王になるまでにも怒涛のようなドラマがあって、これだけいろいろあっても、女王として、即位し、在位し、イングランドを大国に導いたということは、きっともう、歴史の必然だったのでしょうね。

もし、エリザベスが女王にならなかったら、世界史はどうなっていたんでしょう。彼女がいなければ、世界中の国がイングランドに植民地にされなくてすんだかもとも思いますが、その代わりにスペインが大国として世界中に植民地を作っていたかもしれないし。
なんていろいろと考えてしまいました。

ケイト・ブランシェットは、10年前、若い娘として、恋をしていたのですが、10年たって、おばさんの女王様になっていました。顔のシワをきにしたり、若い侍女にシットしたり。やっぱり、普通の女性なんだなあとおもわせる、女王の裏の部分、私生活の部分も細やかに描き出されていて、見事でした。



          


エリザベス:ゴールデン・エイジ@映画生活







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最終更新日  2008年02月22日 13時50分27秒
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