ルアー
被子植物の受精の仕組みが,確実に解明されつつあります。花粉の精細胞を卵細胞まで誘導するタンパク質が特定されました。修士論文のテーマの際に,非常にお世話になった先生のラボです。東大から名大に移られてから,更にNature掲載率が上がっているような・・・本当に,世界に誇る研究者のお一人だと思います。植物学が西高東低の傾向にあるのは否めない事実かも知れない。大きな国立大学だし,ラボの人数も個々のメンバーのレヴェルも高い。資金も潤沢。だからこそ可能な研究テーマではあるけれど,その根本にあるのは,途方もなく地道で,根気の要求される作業であることは同じ。ペーパーのMaterials and Methodsに淡々と書かれた短い文章には,到底収まり切らない程の。早く,共著の論文まで辿り着かなきゃ・・・あのデータを世に出さないと,それは無かったことと同じになってしまう。押し潰されそうです。