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カテゴリ:家具の修理
お客様から座卓の塗り直しのご相談を受け、過日ご自宅へ伺い現物を見せて頂きました。ご両親が新婚時代に買い求められた由、凡そ70年前の物とのこと。「子供の頃は赤一色でした」と仰る天板は所々で上塗りの朱漆が摩耗し、下地に塗られた黒漆が顔を出しています。 これが根来塗の特徴で、浮かび上がった黒と元の朱のコントラストがあたかも最初からデザインされた模様の如く見えるのですが、これは実に、使い込まれた先を考え作り上げる職人の技と申せましょう。 漆を塗る設備はありませんのでやるならウレタン塗装を施すしかありませんが、さてあの深みが表現出来るかどうか? 先ずは色サンプルってことになりそうですね。
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最終更新日
2024年04月12日 09時08分00秒
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