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カテゴリ:ミステリ
シャドウ
道尾秀介 著
物語は、洋一郎の妻の咲枝が癌で他界し、荼毘にふされるところからはじまります。 洋一郎と息子の凰介、洋一郎と共に相模医科大学を卒業し、友人でもある水城徹、妻の恵、そして娘の亜紀の5人の視点をそれぞれ描きながら話が進んでいきます。 洋一郎と凰介が、なんとか日常を取り戻すかに思えたころ、家族ぐるみの付き合いでもあった水城の妻、恵が謎の自殺を遂げます。 洋一郎は妻の死後、不眠のため薬にたよるようになっており、また凰介は何かの拍子に奇妙な映像が頭に浮かぶようになります。 水城徹も奇妙な夢に悩まされ薬を服用するようになり、娘の亜紀の様子もおかしくなっていきます。 二章からは、洋一郎と凰介視点で描かれ、そして物語が進むにつれ、どこかしら違和感を覚え始め、それがだんだんと大きくなっていきます。 何かが狂っていることはわかるのですが、それがなんなのかはっきりせず、不気味な雰囲気が漂ったまま終盤へと突入します。 しだいに凰介の推理が中心になって、この叙述トリック的な話の核心が明らかになっていきます。 何を言っても種明かしになりそうなので、説明するのが難しい小説ですが、不気味さが漂っていて、とても面白い小説です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 3, 2018 07:12:49 AM
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