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3回にわけて読書に関する本を紹介する2回目、今回ご紹介するのは『本を読む人だけが手にするもの』です。
本を読む人だけが手にするもの [ 藤原和博(著述家) ]
・著者について ・内容について ・感想
【著者について】 藤原和博さん。 1955年生まれ。教育改革実践家。元杉並区立和田中学校校長。元リクルート社フェロー。 著書は累計124万部を超える。 33歳から本格的に読書を始め、年間120冊から200冊の本を読んでいる。
【内容について】 ・序章のほか、第1章から第5章までに分かれています。
・付録として、「藤原和博の「これだけは読んでほしい」と思う本・50冊」も紹介されています。
・ところどころに図での説明があります。
【感想】 本の厚さは薄くはないですし、文章量が多いですが、読みづらさはありませんでした。 ただ、読書をするとこれが良いよ、こんな効果があるよ、という答えだけ簡単に知りたい方には向かないと思います。 自分の頭でじっくり考えるきっかけを与えてくれる本です。
私は特に、序章で書かれている成熟社会での幸福論の話が、なるほどなぁと思いました。そこでは、20世紀型の成長社会から21世紀型の成熟社会へどう変わったかや、成熟社会での読書の重要性が書かれています。
あなたは、自分なりの「幸福論」を持っていますか? 著者が書いている「幸福という定義を自分で決め、現在の自分がどの地点にいて、どちらの方角を目指し、どこまで達成すればいいのか」、明確になっていますか?
自分だけの幸福論を、自分の頭で考えていきたい。 そしてもし何らかの不安があるなら、じゃあどうすればいいか、将来に向けて何をするべきか、考えて行動に移したい。 そう思わせてくれる本でした。
そのほか、第1章で書かれている「読書をするだけで、ほぼ「10人に1人」の人材になれる」という話も、興味深く面白かったです。(時間のマネジメント能力と、教養という視点から人数を振り分けています。具体例が分かりやすかったです。)
本を読む人だけが手にするもの [ 藤原和博(著述家) ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.08.10 05:50:42
[【本】読書の効果、身につく力、読書セラピー、ブックガイド、読書術、その他読書関連] カテゴリの最新記事
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