適応障害【本】感想『不登校だった私が売れっ子Webライターになれた仕事術』
今回ご紹介するのは『不登校だった私が売れっ子Webライターになれた仕事術』です。不登校だった私が売れっ子Webライターになれた仕事術 [ 山口 恵理香 ]自分に向いている仕事に出会うまでは、この著者だからこそ成功できているのでは?と、つい思いそうです。それでも、適応障害で不登校を経験していても、天職に出会えれば自分らしく働ける、もっと言えばこんなに稼げる(27歳で年収700万円)ことがわかるこの本は、生きづらさを感じている人にとって、勇気をもらえる本だと思います。 以下の3つにわけて書きますね。・著者について・内容について・感想 【著者について】 山口恵理香さん。1990年生まれ。コラムニスト、Webライター。中学生時代に3年間の不登校を経験。「適応障害」と診断され、引きこもり生活に。大学卒業後、NPOに就職するが、わずか3か月で退職。社会人経験ゼロ、人脈なしの状態から、自ら営業をかけ、Webライターの仕事を確立させる。恋愛・ライフスタイル記事を中心に、現在も人気女性向けサイトにて執筆中。 【内容について】 ・14歳で適応障害と診断され、不登校になり、現在はフリーランスのWebライター(6年目)として働く著者が、日々どのように仕事をしているかがわかります。・著者のこれまでの人生の話から始まり、仕事術、時間管理、習慣、体調管理、人間関係について書かれています。・女性特有の生理、PMSとの付き合い方も書かれています。 【感想】 1記事20分、1時間に最大3本、1週間に最大60本、月間300本以上も執筆できる著者にとって、Webライターは天職なのですね。「私にとって「書く」「考える」の2つの行為は、呼吸のように常に続けていなければ、体調不良に繋がるほど必要不可欠なのです。」というくらいですから。 とはいえ、スケジュール、時間、体調、食事メニューなど、とにかくいろいろなことを気にかけて調整し、管理していることがわかります。気にかけることが多くて大変そうですが、それだけ自分自身と向き合っていることの表れですし、仕事に対する真摯な姿が伝わってきます。 「私だって立ち止まっていられない」という気持ちや、「自分よりも、はるかに努力している人たちの姿をみれば、モチベーションはすぐに復活します。立ち止まっている時間なんて、1秒もないのですから。」という考えが、すごいです。Webライターを目指す人はもちろん、他の仕事でも勉強でも、何か頑張ろうという目標がある人にとって、この本自体もモチベーションを上げることに役立ちそうです。 本のカバーに書いてあるように「生きづらさが原動力。「私らしく生きる。私らしく働く」」という生き方は、昔に比べてインターネットが普及した現代のほうが、実現しやすいでしょう。 そんなに昔というわけでもありませんが、私が大学時代に就職活動をしていた時は、会社に入って働くという選択肢しか考えていませんでした。(大学時代から一人暮らしをしていた私からすれば、フリーランスは金銭的に不安があるので、もし当時に戻ったとしても、やはりフリーランスは選択しなかったとは思いますが……。) でも実際は、著者のようにフリーランスで、在宅ワークも可能です。会社で働く以外にも、働き方の選択肢が増えれば増えるほど、それぞれの人に合った方法が見つかるのでとても良いことですよね。 不登校だからとか、適応障害だからとか、もしそれで劣等感を持っていたとしても。この本で著者の生き方を読めば、自分も頑張れるかも、頑張ってみようかな、という気持ちが湧いてくるかもしれません。 生きづらさを抱えている人にとって、勇気がもらえる一冊です。 不登校だった私が売れっ子Webライターになれた仕事術 [ 山口 恵理香 ]