【本】『ママにはならないことにしました 韓国で生きる子なし女性たちの悩みと幸せ』
母親になりたいとは思っていない著者が、同じように、子どもを産まないと決めた既婚女性17人(25~41歳)にインタビューしてまとめた本。 『ママにはならないことにしました 韓国で生きる子なし女性たちの悩みと幸せ』 チェ・ジウン、オ・ヨンア 晶文社 2022年ママにはならないことにしました 韓国で生きる子なし女性たちの悩みと幸せ [ チェ・ジウン ] この本の文章と相性がよくないのか、なかなかスムーズに読むことができず、3日に分けてなんとか読みました。 私自身は、既婚の子なし専業主婦で、子どもを産みたいとは思っていません。そして普段、家に引きこもっていて夫以外の人とはほとんどかかわらないので、周りから「子どもはまだなの?」などと聞かれることは滅多にありません。(離れて暮らす祖母からは、早く子どもを産むように催促されたことが過去に何度もありますが……。) この本で、子どもを産まないことについて他者からの様々な干渉を読み、暗澹たる気持ちになりました。 子どもを作らない理由を、いちいち他者に説明しないといけない、そして説明したからといって納得してもらえるわけでもないのは面倒です。 結婚と出産はセットとみなされ、「産むこと」が正解とされている、多様性とは程遠い世界。日本に住んでいる私たちだって、ひとごとではないですよね。 「彼女たちは現在の生活に十分幸せを感じていて、子どもを持たないことはこの幸せを維持するための選択のうちの一つだった。」(p.189) 「子どもによって得られる幸せ以前に、この社会から私自身を守りたい」(p.284)ママにはならないことにしました【電子書籍】[ チェ・ジウン ]