へにょへにょ日記[スムースチワワ写真ブログ]

2004/09/12(日)00:28

和モノ装飾アートの世界

アート・デザイン(72)

琳派 RIMPA(東京国立近代美術館)を観てきました。やけに混んでるなぁと思ったら、今日は土曜日でした。いつも平日にいくから。 こういう和モノの展覧会っておじさんの姿が目立ちますね。しかも、展示替えがあるから何回も来てるような人もいます。とにかく、人だらけ。混み混みで、落ち着いて観られませんでした。 尾形光琳、俵屋宗達に代表される琳派。その時代のものがたくさんあるのかと思ったら、そうではなくて、光琳から影響を受けた作家とか作品とかを時代を追って現代まで順番に展示してありました。 展示の始めのほうに光琳、宗達の作品がたくさんあったので、そのあたりが一番混雑。もっとよく観たかったけど無理。気持ち悪くなりそうでした。 そんな中でも、光琳の「風神雷神図屏風」は圧巻。よかったです。子どもがお父さんに「これ、悪者なの?」って聞いていて、微笑ましかったです。お父さんは「違うよ」って説明してました。ちゃんと説明してあげてるお父さん、エライ。 海外の作家ではクリムトやマティス、ボナール、ウォーホルなどがあって、これも逸品揃いでした。特に、クリムトが観れたのが嬉しかったです。 それにしても、屏風とかって本来は室内の装飾品なので、部屋のインテリアの一部として観るのが正しい形だと思うのだけど、展覧会だとガラスケースに入って目線に合わせて一段高いところに展示してあります。薄暗い日本家屋の畳の部屋に置いてあったらまた違う趣があるんだろうなぁなんて想像しながら観ていました。 屏風といえば、日本の屏風は偶数枚で出来ていますが、海外のものは奇数が多いです。イコンなどがそうだと思うのですが、三面鏡のように中央に一枚、左右に一枚ずつという形、これってキリスト教のように一神教の文化の特徴のような気がします。中央に神様がいる文化。実は、大学のときに、西洋は奇数、東洋は偶数っていう話をしてくれた先生がいて、こういう展示を見るといつもその話を思い出します。 今回もそういう目線で観てみたら、西洋の作品は図柄や屏風のような形態は日本の影響を受けているのに、枚数は奇数というものが多かったです。 一緒に行った母も私もくたくたに疲れたので帰りに丸ビルでお茶。CITACITAのデザートセット食べました。ここは平日ランチもお勧めです。

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