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Nov 18, 2006
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カテゴリ:美容・健康
ツレがうつになりまして。」という本を読みました。作者のダンナさんがうつ病になった体験が明るく楽しいマンガで綴られています。めちゃめちゃ面白かったです。

なぜなら、私も同じような体験をしたから。私は病院でうつ病と診断されたことはありません。たぶん、ほんとうのうつ病でもなかったと思います。でも、うつ病の人が体験する症状のいくつかを体験したのです(ほんとうのうつに比べたら軽いもんかもしれませんけど)。その原因は膠原病の治療で飲んでいたステロイド剤(副腎皮質ホルモン)

小太郎先生

ツレがうつになりまして。

すべての病気はストレスが原因だという説があります。それはたぶん当たってると思っています。その病気の種類とストレスの種類が関係あるかどうかは分かりませんが、人によって、それが風邪だったり、頭痛だったり、腰痛だったり、自律神経失調症だったり、ガンだったり、過敏性大腸炎だったり、うつ病だったり、パニック症候群だったりするのだと思います。

私の場合はなぜだか多発性筋炎(膠原病の一種)というよくわかんない珍しい病気になってしまいました。治療のためにステロイド剤を服用したら副作用が出ました。外見的に、太ったり顔が丸くなったりするのも辛いですが、精神的なものも辛かったです。

本など見るとステロイドの副作用としてはあまり書いてないのだけど(たぶん、生死にあまり関係ないから)、私の場合、辛かったのは集中力の低下でした。前にも書いたけれど、象徴的だったのがビデオのバーコード予約。新聞のテレビ欄の番号を見てリモコンに入力するという単純作業のはずなのに、番号が覚えられないのです。短期記憶(というのかな)ができない。

ちゃんと予約したはずなのに撮れていないことが何度もあって、母には笑われ、自分でもなんてそそっかしいのだろうと思っていたのですが、今思えばそれはステロイドの副作用の所為だったのです。今は薬がだいぶ減っているのでちゃんと予約できます。

記憶力の低下、思考力の低下というのはすごく感じました。人の話を聞いていても文脈が理解できなかったり、自分で話していることが途中から何について話しているのかわからなくなってしまったり…。会話がうまくできないのです。だから人と会うのも怖くて、いつも同じ友達とばかり会ってました。

集中力が持続しないので、テレビもまともに見られませんでした。1時間のドラマが限界で映画は途中でリタイヤ。読書も長時間は無理。うつ病の人も本は読めなくなっちゃうらしいですが、私と同じような感覚なんでしょうか。

このマンガに登場するうつ病のダンナさんは、本も音楽も映画もだめ。不眠。自分は存在しないほうがいい。自分はなんの役にも立っていない。死にたい。と思ったらしいです。私も薬いっぱい飲んでいるとき、自分は生きている価値がない、存在する意味がないと思いました。そして、だめだ、このままでは死んでしまう~と思い、何が何でも犬を飼おうと思って、涙ながらに両親を説得してチワワの小太郎を飼ったのでした。

なんで犬が欲しかったかと言えば、自分を必要としているものの存在が欲しかったから。それから、世話をすることで自分の役割が出来て存在価値があると思えると思ったから。アニマルセラピーというのは、ただ単に動物の愛らしさに癒されるだけではなくて、世話することによる精神的な効用もあるのです。

で、マンガに登場するダンナさんも同じようにペットを飼うのです。すでにイグアナやカメがいるというのに「自分を必要としていると訴えていた」と言ってさらにリクガメを増やします。そうそう、必要とされたいのよ。自分の存在意義を確かめる存在が必要なの。ダンナさんの場合は、家事も任されて、その役割を与えられたこともよかったみたいです。私も今、家事をするのが生活の張り合いになっています。病気なんだからなんにもしないでとにかくじっとして寝てなさい、とか言われるとほんとに自分の存在価値がなくなったようで落ち込みます。

あと、このダンナさん、おつりの計算ができなくなちゃったり、字が書けなくなっちゃったり、雨の日は体調が悪かったり、いろんな症状が出てます。私も雨の日や湿気の多い日は体調が悪くなるから、それも「分かる~」って思いながら読んでました。

あとね、奥さんがだらだらすることを教えるの。だらだらできない人ってだらだらする練習をしないとだらだらできないのよね。いい加減ができないから。だらだらは人生に必要なのです。たまにはだらだらしましょう。健康のために。

妥協をゆるせない完璧主義者の人がうつ病になりやすいっていうのは分かる気がします。がんばればなんとかなるって思ってる人。自分にも他人にも厳しいのです。がんばってもどうにもならないこともある、と割り切ってどうにもならない部分は適当に処理するくらいがちょうどいいみたいです。あの人はすごく仕事もできて完璧だって思っても、他の部分でいい加減な人ってうつ病にはならないような気がします。バランスが大事なんですね。全部をきっちりやろうとしちゃだめ。仕事はできるけど私生活はちょっと…とか、遊びは熱心だけど仕事は適当とか…、どっちも適当とか…。それくらいがいいのかも。

この本のダンナさんは薬が効いて徐々に症状は良くなっていって発病から二年目の現在は普通の人と変わりないくらいに回復されたそうです。ゆっくり、ゆっくり、焦らずじっくり治さないといけない病気なのですよね。よく、うつ病の人に「がんばって」って言っちゃいけないって言うけど、たぶんそれって「がんばって早く治してね」ってプレッシャーをかけちゃいけないっていうことなんですよね。「がんばってゆっくり休んでね」というニュアンスならいいのではないかな。わからないけど。あ、でもそれだと逆に必要とされてないって思っちゃうのかな。難しいです。

体育会系の人でうつ病に理解がない人は「とにかく一発で治そうとする」らしいです。この本が紹介されていた雑誌記事(ダ・ヴィンチ9月号)でダンナさんが言ってました。「滝に打たれろ」とか「電気ショック療法が効くらしい」とか。そういう病気じゃないのですよね。早く治そうと思っちゃだめ。奥さんでこのマンガの作者の貂々(てんてん)さんが言うように、うつは人生の夏休み。ゆっくりゆっくり治せばいいんです。って私、うつ病のことよく知りませんが、たぶんそうです。膠原病も一緒。一発で治したい、早く治したいって思ってヘンな民間療法とかに頼りたくなるけど、それは逆に遠回りになる気がします。ゆっくりゆっくり地道に治すのが実は一番の近道なのかも。

この本の最後のマンガのタイトル「ありのままを受け入れる」。ああ、これってこの前私が書いたことじゃん。結局この境地に辿り着くのだわ…としみじみ。

病気になってよかったこと。自分の身の丈を知ったこと。理想を高く掲げすぎると疲れます。できることをできる範囲でマイペースでやるのがいいみたい。病気になってない人は、意外にみんな普通にそういう風に生きてるんだなと思いました。それが普通にできるってすごいなって。それから、体験しないとわからないことっていうのはあるんだなぁと思いました。本が読めなくなるとか、計算ができなくなるとかって、病気になる前は想像もつきませんでした。体験してみて、ほんとにこんな風になるんだってわかりました。

あとね、犬から学ぶことって多いです。犬は自分の存在価値とか生きている意味とかたぶんなんにも考えてないのに、ちゃんと日々を生きているのですよね。

犬は飼い主に依存して生きているのに、「お世話かけて申し訳ないっすねぇ」とか思わないし、そこがいいのですよね。だから、ときには人間も思いっきり他人に依存して生きてみるというのもいいのかも。それもありだよね、という発想の転換が大事かも。私はとにかく、病気になってから両親に依存しすぎてる自分が情けなくてそれが一番辛かったです。が、今はもう依存しまくりです。私が暗い顔して「申し訳ない」って言いながら暮らすより、「お世話になります!」って割り切って楽しく暮らすほうがお互いにとっていいと思ったから。これは、ケースバイケースかもしれないですけど、うちの場合はこの選択肢は間違ってなかったみたいです。

宿題いっぱいの人生の夏休み。私の夏休みがまだまだ終わりそうにないのは宿題が全部終わらないからなんでしょうか。まだこの先の境地があるということかなぁ。このまま行くとほんとに仙人になっちゃうよ、私。悟り開いちゃいますよ。そろそろ終わりにしたい、夏休み。ああ、こんなこと言ってるうちはまだまだなのですね。ゆっくり、ゆっくり…なのでした。

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最終更新日  Nov 18, 2006 06:42:12 AM
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