2011/03/24(木)11:49
計画停電と日常生活と電力消費
桜(早咲きの足柄桜/ハルメキ)は満開ですが、お天気がいまいち。雨に濡れた桜も風情がありますが、うきうきしたお花見気分とはほど遠いです。
さて、計画停電の話。4月いっぱいで一旦は終わるらしいですが、電気の需要が多くなる夏にはまたやるとか言ってます。しかも今度は東京23区も。
先日も書いたように、日常生活や地域経済に与える停電のリスクはかなり大きいです。停電している時間が長いとか短いとかじゃなくて、「停電してその地域のすべての電力供給が一旦止まってしまう」ということの影響が大きすぎます。病院しかり、電車しかり、工場しかり。一旦電気が落ちてしまうとシステムを再度立ち上げるのに時間がかかったり、メンテナンスをしなきゃいけなかったり、故障のリスクがあったり。
夏の計画停電に23区(首都機能を担う地域は除外)を入れるのは「不公平だから」だそうですが、不公平だろうとなんだろうと、停電する地域を拡大するのは愚策としか思えません。我が家、停電してますが、都心も停電すればいいとは思わないですよ。都心は停電してなくてほっとしているくらい。不公平だと思うなら、計画停電自体をすべてやめて、なにか別の方法を取った方がいいと思います。
↓電力会社がすすめてきたオール電化住宅が電力消費量を押し上げてるという記事。
■オール電化住宅、普及裏目…原発2基分の消費増
放射性廃棄物の処理がまともにできないのに原発をどんどん作っちゃうっていうのもそうだし、それに合わせて電気の需要をどんどん増やそうとするのもなんだかなぁという感じ。見通しが甘すぎるというか無責任というか。
その分の知恵とお金をもっと別のところに傾けていればこんな事態にならなかったのかもしれないです。これは電力会社だけの問題じゃなくて私たち一人一人の問題かもしれませんが、今後はこの反省を活かしてよりよい社会にしていかなきゃなと思うのでした。
小田原の大型ショッピングモールは、JRの発電所(変電所?)から電力供給を受けているらしくて、計画停電に関係なく営業しています。それだけでなんだか嬉しい。どこもかしこも変則営業で、いつ開店してるのかよくわからなくなっていますが、あそこに行けばいつでもやっている、という安心感。
昨夜は両親が知人のお通夜に行ったのですが、ちょうど、斎場のある地域が停電中だったそうで、会場はろうそくの明かりだけだったそうです。それはそれで雰囲気ありますけども、名前を書くのに手元が全然見えなかったと母がぼやいておりました。
東京から来られた列席者の方は計画停電初体験だったようです。ちょっとだけマスコミ関係の方のようなので、ちゃんと伝えてくれるといいな。
今日は我が家は停電なし。ありがたや。
電気も、できれば戸別に、そうでなければできるだけ小さい単位の地域で自給自足できれば、ひとつの災害でこんなに広範囲に影響が出ることはないのかもしれません。この機会に、いろいろ考えることは多いです。