ペットボトルでRO石鹸作りSunday, 19 October 2003, 11:11:48 am廃油を捨てずに、揚げ物の後は炒め物にして しっかり使い切っている、家庭が多いと思いますが・・・ 場合によっては、使い切れない時もありませんか? 家庭で捨てられる「ゴミとしての廃油」の量と 「洗剤・界面活性剤入り石鹸」の売り上げ量(使用量) が ほぼ同じくらい あるそうです。 環境のことを考えても「ゴミとしての廃油」を 「石鹸」に作りなおせば、その分「洗剤・界面活性剤入り石鹸」 も「ゴミとしての廃油」の量も減ります。 何よりこの廃油石鹸は、自分で材料を交ぜるだけなので 素性がはっきりしています。 食器洗いだけでなく、洗顔やボディにも使っていますし オプションや油のブレンドで、しっとりタイプにも さっぱりタイプにも 好みに合わせて作れます。 量も油100gから可能(一般的には1000gからの分量になっている) 加熱をしないので、強アルカリの石鹸原液が飛び散る心配も少なく その分安全。 ・・・と、いっても、揚げ物料理をする程度の危険性はあります。 (とある小学校では、授業で石鹸作りを取り入れているそうです) 短時間(30分から1時間以内)で、片づけまで終了します。 Friday, 5 September 2003, 9:18:08 am ペットボトルで廃油石鹸作り 今回は、基本の作り方を 記載します。 材料 クッキングスケール(1g単位で測れる物) ペットボトル 500ml (現在ゲーOレードを使用中) (又は、ポットのお湯を注いでも、変化しない熱に強いペットボトル) 計量カップ 出来れば注ぎ口と取っ手のある物 (ポリプロピレン製で、耐熱温度が-20~120度 100均にある) 廃油 100g(何回も料理に使っている物の方が、鹸化物が多くてトレース早し) 苛性ソーダ 13~14g 水 40g (湿度の高い時期は、30gで) スプーンか泡立て型マドラー (ステンレス製) ポリ袋・輪ゴム・マスク・ゴム手・ゴーグル(100均にある) 酢 (使用後の道具洗い用なので、一番安い合成酢でOKです。) キッチンペーパーかティッシュ (苛性ソーダやソーダ水がこぼれた時の掃除に、酢と共に使用。) 作り方 1 ゴム手・マスク・ゴーグルを身につける。 2 ペットボトルをスケールの上にのせ、目盛りを0に合わせ 廃油を100g計る。 (予め、スケールの下には、新聞紙などをひいておく) 3 計量カップを、スケールの上にのせ、目盛りを0に合わせ 水を40g計る。 4 「水入り計量カップ」を乗せたまま、スケールの目盛りを0に合わせ 苛性ソーダを13gになるまで、こぼさない様スプーンですくって 水の中に落とし入れる。 (この方法だと、ちょっと苛性ソーダが入り過ぎても14gでおさまる ので、過アルカリの心配が少ないです。) 5 (4)をソーダの白い粒が消えるまで、よくかき混ぜる。 (勢い良くかき混ぜると、ソーダ水がはねるので 静かに手早く) (臭い蒸気が出るので、換気扇を回して換気を良くし、風上に立つ) 6 (5)のソーダ水を、ペットボトルに全部入れる。 7 ペットボトルの蓋をしっかり閉めて、ポリ袋をペットの頭からかぶせ 次にポリ袋を下からもかぶせる。 (石鹸の素が、蓋の隙間から もれた時の為。) 8 蓋より下のペットの「首」の部分を 輪ゴムで止める。 9 急いで、シェイクシェイクシェイク!! (ペットの中身が温かくなって、気持ち良い!!) 10 10~20分で、どろりとトロミがつくので、型に入れる。 11 一日~一週間放置し 固まったら型から出して乾燥させる。 (型に入れずペットのまま熟成させ、ペットを切って取り出す方法も あります。) 型出ししてから、4週間の乾燥で大体使用可能です。 (まずは手を洗ってみましょう。又は薬局でPH試験紙が売っているそうです。) 後片付け(手袋したままで!!) 1 計量カップにスプーンを入れる。 2 お酢を50~100ml注ぎ、容器内部全体を酢で濡らす。 (アルカリの中和の為です) 3 そのまま、水を注ぎ込んで流す。 4 石鹸で洗う。 または・・・ 2 お酢をキッチンペーパーにたっぷり含ませ、容器内部と スプーンを拭く。 3 石鹸で洗う。 応用 1 「水」の換わりに同量の「ハーブティー」「緑茶」「コーヒー」 等使用。 2 5~10分シェイクしたら、オプションを入れると楽しめる。 3 オプションとして「ハーブパウダー」「はちみつ」 「コーヒーの出し殻」「精油」「みかんやゆずの皮の乾燥粉末」 「昆布の粉」「きな粉」「ぬか」等・・・を 小さじ1/3~1使用可。 裏技 1 型に入れず、ペットの中で熟成させて、一週間経ったらペットに 水を注いで「石鹸水」で使う事も出来る。 2 「石鹸」を少量削って入れると、シェイクの時間が短くなる!! 3 「博士鍋」があれば、内鍋にお湯を数cmと石鹸型を入れて一晩。 熟成が早まる。 4 ペットボトルごと、お湯(うどんのゆで汁の残りなどでもOK)に 入れて置くと、熟成が早まる。 注意!! 最近発売された「エ○ナ」「ヘルシーリ○ット」等の 人工の油は石鹸にはなりません。 日本では「苛性ソーダ」は劇薬指定です。 薬局で買う時は、「印鑑」が必要。 「ソーダ水」や「液体状の石鹸の素」はアルカリが強いので 直接触らないように、注意して下さい。 苛性ソーダの保存ですが・・・ 湿りやすいので、密閉容器に入れ替えるか、 ビニールなどでくるんでください。 小さなお子さんの手に触れない場所に、しっかり隠して下さい!! 我が家では 「この中身に触ると、大火傷するから、絶対だめよ!!」 と、大袈裟におどしています。(^^;;; とはいえ・・・ 「苛性ソーダ」は海外ではスーパーで売っている「掃除薬品」です。 戦前は日本でも気楽に買えた掃除用商品。 感覚的には「熱した油」と「ソーダ水」どちらが危険か?と問われると どちらも同じ位の注意が必要だと思います。 「熱した油」は熱い間は ゴム手をしていても危険ですが 「ソーダ水」はゴム手をしていれば、触っても問題は無いです。 (でも、目に入ると困るので、ゴーグルは大切) ただ、苛性ソーダ粒がこぼれて水分を含むと、あっという間に無色透明の 液体(天然の濃いソーダ水)になってしまいます。 知らずに触ると 化学火傷しますので こぼさない様に注意して下さい。 |