|
カテゴリ:日記
3月にグループホームに入所された利用者さん(86歳)が亡くなったと聞いた。
初めての活動で「やっと来てくれた。あなたを待ってた」と手を放さなかった。 訪問するととろけるような笑顔で迎えてくれた。 体調が変化していって、見当識が混乱しはじめた頃 「私は長いこと信心してきたのに、感謝ができない」と訴えがあった。 お題目唱えましょう。と 仏壇を掃除をして整えて座っていただくと ひとしきりお題目を唱えて、落ち着いてこられた。 障害を持つ息子さんも一緒に並んで 「あなたはしないの」と問うので、「私はクリスチャンなので」と応えると 「あぁ、やっぱりそうなのね。思った通り」と嬉しそうに笑顔を向けてくれた。 一週間に一度、ポストの中に 茶封筒が投函される。中には息子さんへの青年部からの報告。 一度も顔をのぞかせることもなく、「どうですか」の一言もなかった。 その人たちが、お母さんがグループホームに入所して、 息子さんがサ高住に入ることが決まった引越しの前日、訪問してきた。 仏壇は持っていけるのかと、私に聞くので ワンルームなので入ればになるでしょうと応えると ご先祖様が入っているから持って行かないわけには・・という。 仏壇は90cm角で高さが150cmはある大きなもの、 車椅子の移動ができるかどうかというところ。 本人はだめなら写真とお守りでいいかなと言っているのに 何度も「仏壇持っていけないのか・・ご先祖さまをないがしろにする気がする」と・ 「まず、彼の安全と安心が先だから、仏壇はその後でしょ」 なんて言っちゃった。だって頭にきたんだもの。 一番大変なときに茶封筒だけで手も貸さずに声もかけずに 「おかあさんと相談して」なんて言葉を言う。 それができる状態なら、引越ししないんだよね。 本当に「それ宗教ですか?」って言葉が口から出そうになったけど、飲み込んだ。 一人がハッとして「○○さんの安全が先だね、それから考えればいいね」と その後、自分の名刺をおいて、リフォームもやっているからと そそくさと帰っていった。 救われたのは、グループホームに入ってから みんなにかわいがられて、 いつもありがとうと言っていたという利用者さん。 感謝しながら最期を迎えられてよかった。 独りじゃなくてよかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年09月17日 09時47分32秒
コメント(0) | コメントを書く |