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2013年09月17日
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カテゴリ:日記
3月にグループホームに入所された利用者さん(86歳)が亡くなったと聞いた。

初めての活動で「やっと来てくれた。あなたを待ってた」と手を放さなかった。

訪問するととろけるような笑顔で迎えてくれた。

体調が変化していって、見当識が混乱しはじめた頃

「私は長いこと信心してきたのに、感謝ができない」と訴えがあった。

お題目唱えましょう。と 仏壇を掃除をして整えて座っていただくと
ひとしきりお題目を唱えて、落ち着いてこられた。
障害を持つ息子さんも一緒に並んで

「あなたはしないの」と問うので、「私はクリスチャンなので」と応えると
「あぁ、やっぱりそうなのね。思った通り」と嬉しそうに笑顔を向けてくれた。

一週間に一度、ポストの中に 茶封筒が投函される。中には息子さんへの青年部からの報告。

一度も顔をのぞかせることもなく、「どうですか」の一言もなかった。

その人たちが、お母さんがグループホームに入所して、
息子さんがサ高住に入ることが決まった引越しの前日、訪問してきた。

仏壇は持っていけるのかと、私に聞くので
ワンルームなので入ればになるでしょうと応えると
ご先祖様が入っているから持って行かないわけには・・という。
仏壇は90cm角で高さが150cmはある大きなもの、
車椅子の移動ができるかどうかというところ。

本人はだめなら写真とお守りでいいかなと言っているのに
何度も「仏壇持っていけないのか・・ご先祖さまをないがしろにする気がする」と・

「まず、彼の安全と安心が先だから、仏壇はその後でしょ」
なんて言っちゃった。だって頭にきたんだもの。
一番大変なときに茶封筒だけで手も貸さずに声もかけずに
「おかあさんと相談して」なんて言葉を言う。
それができる状態なら、引越ししないんだよね。

本当に「それ宗教ですか?」って言葉が口から出そうになったけど、飲み込んだ。
一人がハッとして「○○さんの安全が先だね、それから考えればいいね」と

その後、自分の名刺をおいて、リフォームもやっているからと
そそくさと帰っていった。

救われたのは、グループホームに入ってから
みんなにかわいがられて、
いつもありがとうと言っていたという利用者さん。

感謝しながら最期を迎えられてよかった。
独りじゃなくてよかった。





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最終更新日  2013年09月17日 09時47分32秒
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