2004/11/15(月)16:10
20年のブランクはやり直しに等しい?
ピアノ練習等のWebサイト巡りをしていたところ、とあるサイトにて「10年以上のブランクはある意味、1からやり直しを要する」といった一言を見つけた。今、それをしみじみと実感している私としては、あらためてこのように文字で突きつけられ、海より深く落ち込んでいる。
ピアノ再開というのは、大人になって初めてピアノをさわる人よりも厄介だ。というのも、以前出来ていたことが出来ないことに対するジレンマ、苛立ち、これが逆に進歩の妨げとなるのだ。
それで結局は一旦ピアノの練習を再開しても、1ヶ月も経たずしてやめてしまう者、はたまた、気持ちばかりが焦って無理な練習をした結果、手を壊すもの(まさしく私のことだ)も現れる。「音」を「楽」しむはずの音楽が、「音が苦」(ちょっと無理があるか)になってしまっては本末転倒ではないか。
大人になって趣味程度でピアノをたしなむならば、好きな曲を適当に選んで弾く方が時間を有効に使えるという話も各所でよく聞く。まぁ確かに納得できるのだが、その「好きな曲」を弾くにはある程度の技術が必要、つまり、いきなり壁にぶつかってしまったのである。
急がば回れ精神で、ここのところ基礎練習のごとくツェルニー30番の前半を練習しているが、これを毎日弾くようになってから、並行して、いや、もともと再開して最初にてがけたツェルニー40番も明るい兆しがみえはじめた。ここ数日、バッハのインヴェンションも再開、これまた悪戦苦闘中であるが、そんな自分の姿をみながら、もし、次に生まれ変わることがあるならば、今度はどんなに忙しくとも、何らかの形でピアノとはふれあおう、ブランクからの再開なんてことがないように・・・と思ったのであった。
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本日の練習メモ
●ツェルニー40番 #01~06
●ツェルニー30番 #01~13
●バッハインヴェンション #01,#02,#03
#01は中間部、左手でたまにつまづくが、片手練習をじっくりこなした後は改善。#02,03も同様に片手練習でじっくりとメロディを頭にたたきこむのだ。
●ドビュッシー「パスピエ」
久々に練習再開。あいかわらず、左手のスタカートが粗粒なのが気になる。
●ドビュッシー「グラドゥスアドパルナッスム博士」
暗譜100%完成。あぁ、普通のピアノで弾いてみたい。