ほしあかりのノクターン -ピアノとわんことおうちの話-

2005/02/25(金)08:37

TVドラマ「相棒」と英雄ポロネーズ、そしてテンペストへ

 視聴レポート(88)

毎週水曜日、夜9時からテレビ朝日で放映しているドラマ「相棒」、1話完結話がほとんどなので時間が合えばたまに観ているのだが、なんと2/23観た内容はサブタイトル「殺しのピアノ」なる、ピアノ弾きをドキッとさせるものであった。(実は2/23の日記にすぐ掲載しようと思っていたのだが、御覧のとおり、別の話題で日記が埋まってしまったため、1日ずれての掲載となる。) ちなみに「相棒」は水谷豊と寺脇康文が演じる刑事ドラマ。「殺しのピアノ」のストーリーは、ピアノ調律師がホールでピアニストを殺害することから始まる。いち早く、水谷豊が演ずる刑事がそれに気づき、調律師を追いつめていくというストーリーなのだが、なんとドラマのなかで水谷豊がショパンの「英雄ポロネーズ」を弾いたではないか。ドラマでよく主人公がピアノを弾くシーンがあるが、だいたいは別人が弾いていたりするものなのだが、水谷豊は実際に弾いているのである。これにはビックリ。 水谷豊といえば、1970年代に放映したドラマ「赤い激流」でもピアノを弾く青年として主人公を演じている。その時にコンクールで弾いた曲がショパン「英雄ポロネーズ」なのである(ベートーヴェンの「テンペスト」もこのドラマで一般的にメジャーになったのではないだろうか)。ドラマ「相棒」のスタッフもニクイ演出をしてくれるものだ。それとも、水谷豊自らの希望だったのだろうか? 更にドラマ後半、調律師の回想シーンのなかで、殺されたピアニストの少年時代を演じていたのは、2004年のピティナピアノコンペで賞をとった中2の男の子だったりするから、あらまぁビックリ。あの男の子が弾いていた曲はなんだったのだろう。(ドラマを観ていた人のなかでご存じの人がいたら、是非教えて欲しい。)◆ ◆ ◆ ◆ ◆ドラマなどで影響されてピアノが弾きたくなる、ということはよくあるのだが、私も1970年代のあの「赤い激流」を観て、ベートーヴェンのソナタ「テンペスト」の楽譜を買いに走ったひとりだったりする。当時はとてもショパンの英雄ポロネーズには手は出せないと自分なりに思ったのだろう、随分先まで英雄ポロネーズの楽譜を買おうとはしなかったことを覚えている。現在だったら、弾ける弾けないに関わらず、興味がある曲の楽譜はとことん入手してしまうのだが、やはり学生時代は自由になるお金もそんなに持ち合わせてはいなかったのだ。 ドラマひとつで、いきなり遠い過去に引き戻されたような感覚に陥った、そんな1時間であった。 「テンペスト」といえば、第3楽章こそ一時期ずいぶん必死に練習したのだが、第1楽章は少しかじったのみ、第2楽章は弾いた記憶が全くない。こんなことではベートーヴェンマニアに怒られそうである。しかし、ドラマがきっかけでこの曲に挑む場合、第3楽章からついつい弾いてしまう・・・なんてことはなかっただろうか。 たまには楽譜を引っ張り出してきて弾きたいものである。 ---------------------------------------------------- 本日のピアノ練習メモ(定例本練習) 家族が寝込んでいたので本日は練習控えめ ●ハノン #01-20,#39,#41 #01-20,(各指の独立訓練)、まずは指慣らし。 #39全長短調の4オクターブ音階を1回ずつ弾く(リピート有り)テンポ120 #41全長短調アルペジオ、テンポ108 ●ブラームス51練習 #9ab,#07,07ab,#08ab,#17 #09ab:各指を広げる運動、2回往復 #07ab:3度を4-1,5-1指で弾く運動、2回往復。 #08ab:aの運動で指を慣らし、bでアルペジオの練習。aからbへと続けて弾くこと2回 ●クラーマー=ビューロー60練習 #08,#09 #08:まだ若干つまずく箇所がある。ある程度テンポを上げた方が弾きやすいというのは、いわゆるごまかしの証拠かもしれない。というわけで、ゆっくりテンポとアップテンポ両方で練習。 #09:18~20小節のミスは改善されてきた。この調子で仕上げよう。 ●シューマン 「クライスレリアーナ」第1曲 7,8小節の右手でミスしがち。ここを中心に部分練習をしつこく。更に中間部の静寂な部分でリズムが崩れがちな点を注意すること。特に中間部はまだ進行が慣れた訳ではなく、ミスタッチが頻繁に発生するので、ここもじっくり練習を重ねよう。本日の練習のなかでは最も時間をとってしまった、 ●バッハシンフォニア #01~#03 #01:ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。 #02:25小節目の3拍~4拍の左・右手弾き繋ぎについて、昨日全音版に置き換えて練習。今日はかなり進行に慣れてくれたものの、該当の小節が近くなると緊張して失敗するという間抜けな状態に陥ることがあり。 #03:12小節、4拍目の上・中声において、5指押さえながら3-1-2指と指示してあった春秋社版だが、かなり弾きづらかったため、5指押さえながら2-1-2に切り替える(全音版)。こちらの方が弾きやすい。これで指を慣らそう。 ---------------------------------------------------- 本日のおさらい(ノーミス1回コース・復習) ●クラーマー=ビューロー60練習曲 #04,#07 ---------------------------------------------------- 本日の試し弾き(あくまで体験弾き) ●なし

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