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Mar 20, 2005
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今日はマルタ・アルゲリッチが演奏するシューマン「子供の情景」を聴きながら、楽譜をせっせと目で追うひとときを過ごしてみた。頭のなかの指が鍵盤をイメージして、あくまでも自分が弾いているつもりになりながら。つまり、仮想ピアノ練習である。というのも、リハビリ時期に子供の情景の第7曲「トロイメライ」を弾き直してみるつもりのため、ついでに全曲改めて聴いてみることにしたのだ。そういえば、これまで「子供の情景」はまともに譜面をみることもなかったのだが、いざ譜面を広げてみると、あぁ、シューマン節が各所にちりばめられている。「一見、容易そうにみえる譜面も、実のところは難所が隠れているのではないか」、そんなことを思いながら1曲1曲ゆっくりと譜面を追っていく。

■第1曲「知らない国ぐに」
シューマンの曲はどうして伴奏を左→右手へ受け渡す曲が多いのか、伴奏の3連符が旋律の邪魔にならぬよう、それでいてなめらかに弾くのは、実のところ難しかったり?譜面自体はとても容易に感じ、ある程度のところまではすぐに弾けそう、なのだが、最後の仕上げがポイントになりそう。

■第2曲「珍しいお話」
冒頭の装飾音符を含む主題部をいかにリズムよく弾けるか、私の課題はそこかもしれない。また、中間部はレガートで優しく、軽快な主題とはガラッと異なるようにメリハリをもって弾かねばならなそう。

■第3曲「鬼ごっこ」
マルタアルゲリッチはこういう曲が上手いなぁ、としみじみと聴き惚れてしまった曲がこれ。この曲を30秒足らずでサクッと弾いてしまうのだ。冒頭からスフォルツァンドから直ちにピアノで弾く主題部に悩まされそう。しかも16分音符をスタカート、しかもアップテンポで弾くのはなかなか難儀ではなかろうか。そんな難解な箇所がずっと続くのである。弾き方を誤ると、ただのうるさい曲になってしまいがちだ。

■第4曲「おねだり」
どことなく第1曲に共通する流れを汲み、それでいてもっとメロディアスな展開な印象を受ける。ritとa tempoをいかに自然にできるか、また、3声のシンフォニアを感じさせ、横の流れも非常に大切。

■第5曲「満足」
失礼ながらこの曲の冒頭を聴いて、運動会でかかりそうな曲なのかと思ってしまったのは私だけ?しかしほどなく、そんな印象をもった自分を後悔することになる。旋律の流れをきちんとつかんでおかないと、曲全体がとにかく雑然でうるさくなってしまいがち。

■第6曲「大事件」
大事件というわりは妙に明るく楽しく感じるのは気のせいか。おまけに冒頭を聴いて「もろびとこぞりて」と勘違いした私はもっと大馬鹿者である。和音をしっかりつかみ、アクセントを意識すること、左手オクターブ進行にも旋律の流れをきちんと考え、ただむやみに弾かないこと。ペダルの踏み替えを考慮しないと曲が濁って汚くなってしまう(特に中間部)ので要注意。

■第7曲「トロイメライ」
既に練習経験はあるものの、大人になってから弾くトロイメライはきっとひと味もふた味も違うはず(と思いたい)。各所にritとa tempoがちりばめられているが、くれぐれも極端に、また、テンポが不安定と思われるようなことがないように、あくまでも自然に自然に。この曲に限らず、シューマンの曲はバッハの対位法を強く感じさせる曲が多く、伸ばす音符は伸ばす、切る音符は切る、実に当たり前のことだが、これを曖昧にしてはいけない、と思われてくれる。

■第8曲「炉ばたで」
左手進行がシンコペーションでとても躍動感を感じる曲(そういえばシューマンの曲にはシンコペーションが目立つような)。実際に練習する際に特に心配な点はなさそうだ。

■第9曲「木馬の騎士」
譜面だけ見ると、「簡単そう」と思ってしまいがちなのだが、いやいや、とんでもない。正確なリズム感がとことん要求されるアップテンポの曲。この曲もシンコペーションが存分に活用されており、カラッと楽しく弾きたいところだ。この曲の場合、主旋律が左手なので、それを意識して弾くこと。私の場合、ついつい右手のシンコペーションに意識が集中しそうだ。

■第10曲「むきになって」
1曲のなかにこれほどritとa tempoがちりばめられている曲もなかなか無いのでは、というほど多い。シューマンお得意のせつなさたっぷりの流れが心に沁みる・・・といいたいのだが、この曲は技巧よりも表現力を求められそうな曲。へたをすれば、ただ単調でつまらない曲と化してしまうのだ。そのあたりが課題となるか。それにしても、どうしてこのおっとりとした曲が「むきになって」なのだろう??

■第11曲「おどかし」
静寂で物悲しい旋律から入るこの冒頭を聴いただけでは、何故この曲が「おどかし」なのか理解できなかったのだが、なるほど、各所で登場する「Schneller」、これがポイントのようだ。とにかく、このメリハリをうまく切り替えて弾かねば、「おどかし」になりそうもない。Schneller部で登場する軽快なスタカート和音、これも粒良く弾くのは私にとって課題になりそうだ。

■第12曲「子供は眠る」
どことなく子守唄を感じさせるのだが、何故か物悲しい、物悲しすぎる、聴いていると涙が出てしまいそう。曲もピアノ・ピアノッシモだけで表現され、その間で微妙な起伏を表現するのはなかなか難しい。この曲も技巧よりも表現力勝負となるだろう。

■第13曲「詩人のお話」
終曲は静寂に満ち満ちた曲。音を追うこと自体は非常に容易だが、淡々と、それでいて単調になることなく、歌い上げるのは実のところ、かなり難しいのではないだろうか。きっと私が子供だったら、この曲は本当の意味で弾けていなかったかもしれない、そんなことを思わせる曲。やはりシューマンの曲は技巧もさることながら、その表現力も試される曲が多いことを、今更実感するのであった。



・・・と、鍵盤を前にすることなく、楽譜をみながら自己の課題を列記するのは、なかなか難しい。まぁ、己の技量は己が十分にわかっているのだから、課題面に関してはおおむね合っているであろう・・・と思いたい。しかし、実際のところ、「子供の情景」のなかで、これは弾きにくい、譜面以上に実際は難しく感じる、という曲はどれなのだろう??やはり、鍵盤に向かってみると、予想に反する事態が待っていたりするのだろうか。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

さて、夜中になって無性に空腹に悩まされる。ちょうど日記内で、湯山昭の「お菓子の世界」の話題をしていたものだから、これまた無性に何か甘いものが食べたくなってきた。しかし、あいにく棚を開けても冷蔵庫を開けても、食べるものが何もない。

ひもじい・・・

結局、「いけない、いけない」と思いつつも、真夜中にいきなりホットケーキミックスで簡単ドーナツを作り出したなんて・・・恥ずかしくて・・・言ってるではないか。まぁ、食べ終わってからもシューマンの「子供の情景」の楽譜と数時間ほど戯れていたら、気がついたら朝になっていた。

あぁ、なんて乱れきった3連休を送っているのだろうか。(よい子のみんなは絶対マネしないでね、と一文入れるべきか)






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Last updated  Mar 21, 2005 01:23:20 PM
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